チームコンセプトを表現
プレナスなでしこリーグ第17節、INAC神戸との対戦は0対0という結果で終わった。
先発にはGKに山根恵里奈、DFに右から、千野晶子、櫻本尚子、磯金みどり、上野紗稀、中盤には、保坂のどか、瀬戸口梢、川村真理、深澤理沙、FWに筏井りさ、菅澤優衣香が入り、4-4-2の布陣でスタートした。
前節は敵地でASエルフェン埼玉を3対0で下し、4試合連続得点の勢いに乗りたい攻撃陣だったが、試合序盤はINAC神戸の巧みなパス回しに後手を踏んでいたが、櫻本を中心とした守備陣が粘り強く対応していく。
マイボールの時間を増やせずにいたジュフレディースは、10分、ロングボールに瀬戸口が合わせあわやという場面を作る。ボールを持たれてはいるが、カウンターとクロスからの攻撃が形となっていた。
「攻撃の時間が増えたこと、そして、選手同士の距離感も良かった」(瀬戸口)。
19分には、そのカウンターから保坂が右サイドの起点となりクロスを上げ、前線の菅澤に合わせたのだが惜しくもゴールネットを揺さぶることは出来なかった。
三上尚子監督は「空いているスペースをしっかりと見て判断しよう」、「走り続けること」をハーフタイムに指示をする。そこで筏井に代え鴨川実歩を投入し攻撃のリズムを作って行く。
51分には、菅澤が落としたボールを深澤が右サイドへ展開、走り込んできた保坂がシュートを打つが相手キーパーにセーブされてしまう。
一進一退の攻防を繰り広げるなか、72分に保坂に代わり安齋結花がピッチに入るが、中2日の連戦から運動量が落ちてくると、相手に裏を取られ1対1の場面を作られてしまうが、これを山根がビッグセーブで防ぐ。
「ギリギリの所で一人ひとりが体を寄せてブロックしたり、蹴らせない場面を作ってくれたりとチームに助けられました。その中で、止める所を止めたことで、少しはチームの力になれたのではと感じています」(山根)。
INAC神戸の厚みのある攻撃を耐え凌ぐと、85分に最後のカードとして千野に代え若林美里をピッチに投入する。
そして90分+2分には、安齋がミドルシュートを放つが枠を捉えきれず、両者が勝点1を分け合う格好となった。
3ポイントを取れなかったことは残念だが、この日のようにチームコンセプトである“走り”“戦う”を最後まで貫くことで、次節のレギュラーシリーズ最終戦を勝利で終えたい。