プレナスなでしこリーグカップ1部 第5節のコノミヤ・スペランツァ大阪高槻戦では、決めるべき時にしっかりと決め、チーム一丸となっての守備を披露し、2対0で勝負をモノにしたジェフユナイテッド市原・千葉レディース。この試合では、菅澤優衣香が1ゴール1アシストのハイパフォーマンスを見せ、エースとしての仕事を全うしたことも勝因の一つだ。

ここまで、ジェフレディースは2勝2敗（1試合未消化）で勝点を『6』とし、予選グループ2位を走るINAC神戸レオネッサとの勝点差を『4』差とし、反撃体制を整え追走をしている。

今節の対戦相手である、伊賀フットボールクラブくノ一は、ここまで1勝4敗（2得点11失点）と黒星が先行しているが、油断することは出来ない相手だ。シーズン途中から指揮を執る野田朱美監督の目指す“ラインを高くし積極的に攻撃を仕掛けるサッカー”が浸透し、着実に力をつけている。

アウェイで行われたカップ戦第2節では、倍以上のシュートを浴びながらも、46分に決めた深澤里沙の得点を最後まで守り切って勝利したが、難しい戦いになることは間違いない。
「前回の対戦で内容的には、相手に助けられた形だったので、守備をしっかりと行い、そこから点を取りにいけるようにボールを持つ時間を増やして戦って行きたい」（三上尚子監督）。

また、日本女子代表（なでしこジャパン）のスウェーデン遠征に“守護神”山根恵里奈が招集されたため伊賀ＦＣ戦で不在となることは痛手だが、チームは団結し戦っていくだけである。
深澤里沙は「次もしっかりと勝って、ゴールを決めて、チームとして喜びたい」と口にした。

予選突破のためには、高い位置で相手の攻撃をくい止め、コンパクトな守備を保つことも必要だ。また、連勝をすることでこの勢いを持続させ、試合終了の瞬間まで“走る・戦う”ことを表現することがポイントになる。
粘り強いプレーで、ジェフレディースの力を見せ、上位2位以内を狙っていきたい。