ゲーム開始からチームは力強く戦うことができなかった。その要因となったのは、主力選手を欠いて経験の少ない選手を起用したが、十分に穴を埋めることができなかったことがあげられる。はじめの2失点は、非常に簡単にヴェルディに与えてしまった。井幡の得点後は多少流れがよくなったが、後半、酒井が中盤でボールを奪われた後に茶野が2枚目のイエローで退場し、これでゲームが決まってしまった。次回以降の2試合（中断期間前までの）はとても大事な試合であり、全員が統一の理解を持ってゲームに臨まなければならない。

─── 主力選手を欠いたところはどう埋めたのか。優先順位など。

中西、廣山、ベンソン（このゲームでは途中出場）など攻撃の核となる選手を欠いたことが大きく、その部分では今日出場した選手は、彼らの働きに相当するような仕事はできなかった。

─── ディフェンスを3人にしたり4人にしたりすることによって、選手に混乱を与えたということはないか。

最終ラインを3枚にするか4枚にするかということよりも、ポイントは、その前のボランチをどうするかということ。ディフェンスラインを4枚にしてボランチを2枚にしたり1枚にしたりということは今までも行ってきた。今日は喜多をボランチに入れたが、立ち上がりにボールを失う場面が多かった。茶野、阿部、山口らは試合経験もあるディフェンダーであり、（失点は）最終ラインの問題ではない。酒井との2ボランチに井幡を置くという選択肢もあったが、今日は、攻撃の選手が手薄であったために前で彼を使いたかった。結果的にそのために、ディフェンスが破綻をきたしてしまった。

─── 下位チームとの差が縮まり、J1残留が目標となっていると思うが、3年連続での降格争いに、現時点でどのように考えているか。

悪い状況を乗り越えなければならない。そのためには勝つことに集中すること。これは選手だけでなく関係者全員に言えること。