5.12(土) 15:01 1stステージ第9節
市原
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東京V
東京スタジアム
試合終了
HEADCOACH
まず、戦術的な部分とは関係ないが、長年に渡り広報を務めてきた谷川さんが、今日でチームを離れる。せっかくチームの調子が上向いてきたところだけに、本当に残念なことだ。だからこそ、チームとしても彼女に勝利をプレゼントしたかったし、それに向かって全力を出した結果だと思う。戦術的な部分に話を戻すと、最終的な結果には満足している。しかし、今日の勝利はプロセスに過ぎない。例えば、ボールはキープできたが相手にとって怖くないポゼッションだった。トップの選手に対し、いつボールが入ったら危険なのかといった部分が、試合の中で欠けていた。特に、崔龍洙と周りの選手のコンビネーションがまだまだ。彼が深いところにいつ飛び出すのか、あるいは彼へのくさびのタイミングなど、さらにトレーニングの中でコンビネーションを高めていかなければならない。もちろん彼だけの問題ではなく、チーム全体で効果的な攻撃を仕掛ける時間を長くしていく必要がある。とはいえ、今日の2ゴール&勝利は素直に喜びたい。同点ゴールを奪われたあとの展開を考えると、引き分け、あるいは最悪なら負けの可能性もあった。それを避けられたことをうれしく思っている。
─── 試合前の指示は。
ヴェルディにはいい選手が多いため、スペースを与えるとやっかい。相手の攻めを防ぐことでリズムをつかむために、コンパクトなゾーンをどう機能させるかがポイントだった。立ち上がり20分まではよかったが……。ハーフタイムに指示を出したものの、後半も中盤あたりからまた悪くなってしまった。繰り返しになるが、狭いエリアでアグレッシブにボールを奪い、そこから効果的に攻めたりビルディングアップする。その辺が今後も課題になる。
─── 相手選手が退場になって数的有利になりながら、そのチャンスを生かしていないように見えたが、勝っていることから無理はしないといった思惑があったのか。
そうではなく、中西サイドの選手が退場したことにより、チャンスがあれば前のスペースを突くように指示した。他の選手との絡みもあり上がっていくチャンスは増えなかったが、それでも彼が攻撃参加したときはビッグチャンスになっていた。その回数を増やすことが必要だ。
失点したときには延長戦ということが頭にあったので、勝ち点3を取れて本当に大きい。克さん(大柴)がニアでうまく引きつけてくれた。スルーするのは分かっていたので、あとは自分が押し込むだけだと思っていた。点が取れないことで試合にも出られなくなり、正直いうと焦りがあったが、今日の1点でそれも多少なくなった。次は苦手としている神戸だけど、ぜひとも勝って中断に入りたい。
勝ち点3を取れてよかった。後半は相手が一人抜けるまではいい感じだったが、退場者が出てからバランスが悪くなってしまった。セットプレーでの失点は、集中力を保っているかどうかの問題。今日も自分のところにボールがあまり回ってこなかったが、徐々に増えてくると思う。チームも勝っているし、焦らずにやっていきたい。
本当に林サマサマ(笑)。勝ち点3を取れて本当によかった。途中、相手に合わせたサッカーをやってしまった。個々にもっといいプレーができたはずで、その辺が修正ポイントになる。
ゴールの場面は、ポストに当たって入らないかと思った。自分のゴールもうれしいが、チームが勝つことが一番大事。コンフェデレーションズカップがどうこうより、次の神戸にも勝って韓国にいきたい。
(決勝点の場面は)林が後ろにいることはわかっていたので、ニアに走って相手を引きつけようと思った。相手が10人になったことでウチが試合を優位に進めなければいけないのに、逆にプレーが雑になってしまった。ただ、勝ち点3が取れたのは本当に大きい。