すごくいいゲームだった。戦術的にも機能した。前半はつなぐサッカーだったが、後半は柔軟性をもってカウンター攻撃を仕掛けた。特に後半は、ここ数試合のいいリズムが出たと思う。羽生、林、佐藤といった若手も、崔龍洙、中西といったベテランのサポートによって自信を持ち、思いきったプレーができたのではないだろうか。ここ（横浜国際）であまり勝っていないと聞いたが、重要な3ポイントを積み重ねることができてうれしい。

─── 大柴が左サイドに入ったが。

村井が手術のために戦列を離れた結果、大柴を左サイドに回して林をトップに置いた。大柴はどこでもできるプレーヤー。また、林もタレント性のある、相手にとっては危険な選手だ。前半は真ん中に寄りすぎたが、後半は右サイドに張ってドゥトラをケアしながら、上がってきた際に空くスペースをつくように指示した。機能したと思うし、試してよかったと感じている。

─── 中西が日本代表に合流するが、どこで使ってほしいか。

彼はウチにとって重要な選手だし、相手からも恐れられている。ストッパーもサイドもできるし、ミリノビッチが不在の際はリベロのポジションもこなした。日本代表はジーコ監督がやり方を知っているわけだし、ポジションうんぬんは別にしていい経験になるだろう。そして、崔龍洙もブラジル代表と戦うわけで、アジアvs南米のゲームを私自身が楽しみにしている。

（ゴールは）左スミを狙いましたが、DFに当たって右スミに決まりました。それまでならパスを選択したかもしれませんが、あの場面はシュートした頭になかった。結果論ですが、前節のゴールがあって気が楽になったのかもしれません。

全体で一気にプレスをかける形はよくなったと思う。あとは、ボールを奪ってからの攻めのパターン。あと2試合しかないが、今後につながるようなゲームをしたい。

インターセプトを狙いながら前につなぎたかったのですが、トラップとかが大きくなっちゃいました。ただ、いい形で守り、取るべき人が取っていますね。残り2試合も勝てるように頑張ります。