ヴィッセルは闘争心あふれる非常にいいチームで、難しいゲームだった。自分たちのペナルティエリア内に入ってくると怖いし、ヘディングも強かった。しかし、われわれもプロ意識を見せた。先発選手、控え選手が一体になり、サポーターのために勝とうという強い意思をもって臨んだ。サッカーとはこういうもの。選手とサポーターが助け合った結果、勝利が生まれるものなのだ。

─── 改めて勝因は。

ヴィッセルのチャンスでゴールが決まらず、そのうちにジェフのカウンターが決まった。危険なクロスも立石がしっかりパンチングしたし、とにかく全体のパフォーマンスが最高だった。

─── ヴィッセルの印象は。

非常にいいチーム。闘ってくるチームだ。順位は決してよくないが、プレー自体を見るともっと上にいるチームといえる。

─── ここにきて3連勝だが。

ディフェンスが集中しているし、ボールを奪った瞬間にカウンターを意識。そして、1対1にも強くなった。

─── 左サイドに関し、前節は大柴で今日は中西を起用。戦術的なものか、あるいはテストか。

戦術面を考えた。相手の10番（望月）をマークするように指示した。

セカンドステージ初ゴール？　いいパスがきたので、絶対に決めなくてはいけない場面だった。前半は強い向かい風にもかかわらず、ディフェンスの選手も頑張っていたし……。とにかく、これまでの試合で全然得点に絡めず、チームに貢献できなかった。ゴールはうれしいが、そのあとにミスが多かったので納得はいっていない。ホーム最後のゲームを勝利で飾ったし、あと1試合も必ず勝って連勝でセカンドステージを終えたい。

メンバーもそろっていないし、厳しい戦いになるとは思っていた。その中でセットプレー、カウンターから2点取れたのは収穫。個人的には3-5-2の左MFなんて、リトバルスキーがいたころ以来じゃないかな（笑）。村井みたいな動きはできないのは分かっていたし、指示自体も守備的にということだった。ただ、サイドにスペースがあったし、後半は佐藤に望月を任せて上がっていった。

2点目のCK？　最近、進んで左足で蹴ってアピールしているんです（笑）。今日はアリメンを僕と阿部で見る感じで、平野が上がってきたときも二人のコンビネーションで対応。でも、アリメンが左に張る感じだったし、あまり攻めるチャンスはなかったですね。

スパイクが入り、右太モモを痛めました。引っ込みたくはなかったけど（笑）、実際に走れなかったし仕方がないです。

ゴール？　とにかく勝利に貢献できてうれしいよ。自分だけではなく、みんなで攻めて守った結果だ。先制点は大柴の動きを意識し、ここで出せばチャンスになるというタイミングでパスを送った。うまくいってよかった。