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2003 SEASON MATCHES試合日程・結果

SEASON

5.17(土) 15:04 J LEAGUE DIVISION1 1stステージ第9節

ジェフユナイテッド千葉

市原

2-0
2前 半0
0後 半0
鹿島アントラーズ

鹿島

県立カシマサッカースタジアム

試合終了

HEADCOACH

オシム監 督

よかったのは試合に勝ったということ。そして、確実に一ついえるのは、ウチよりもいいチームに勝ったという点だ。ウチもアントラーズのようなチームになりたい。ただし、それにはもっともっと時間がかかる。今日もアントラーズが普通のチームのような運を持っていれば、勝負の行方はわからなかった。今回はウチに運があっただけ。しかし、試合に勝てたということは、ウチもそれなりのサッカーができたという意味を持つ。前半は完全に浮き足だってしまったが、だれも期待していない2点が続けて入った。そのために、アントラーズにとっては難しい試合になったし、逆にウチはしっかり走り、しっかりプレーできた。本当なら、もう少し点も取れていたかもしれない。そして、殊勲賞はGKの櫛野といえるだろう。

─── 今日の勝因は、運の部分が大きいのか。

勝った理由は簡単。ウチが点を取ることができたから。そして、アントラーズの選手がショックを受けている間に2点目が入った。そういう意味で、われわれに運があったと思う。

─── 監督は常々、ジェフは強くないと評するが、それでも勝てるのはなぜか。

ウチに対して、他のチームがまだ本気で臨んできていないんじゃないか。

今日のゲームでの一番の不満は。

相手の質の高さでそうなった部分はあるが、ボールを失いすぎ。ウチにかぎらず、日本のチームが総じて同じ問題を抱えている。ボールを相手に簡単に渡してしまう。ボールをキープするというより、ウチが支配して相手が支配して、またウチが支配して相手が支配する。そんな流れになっている。そういう意味で、ジュビロやアントラーズはすごい。コンビネーションの中で、しっかりボールをつないでくる。

─── 開幕前にポイントとして挙げていた、選手との相互理解は進んでいるのか。

もちろん、私は彼らのことを理解しようとしているし、実際にだいぶ理解しているつもりだ。ただ、彼らはまだ、私のことをすべては把握していないかもしれない。そういう意味で、何かを説明するときは例えが必要。そして、ジュビロやアントラーズが好例になるし、理想でもある。ああいうアイデアを持ったサッカーをしたい。崔龍洙やサンドロだけが点を取るのではなく、すべての選手が危険なプレーをできるようにしたい。もちろん、時間はかかる。選手を加入させられるだけの資金力があれば別だけどね。

羽生 直剛MF 22

相手が強いので、とにかくディフェンスをさぼらない意識を持って臨んだ。そして、自分たちのボールになったら長い距離を走ろうと思っていた。ただ、アントラーズだから守りに入るというのではなく、あくまでも自分たちのサッカーをやろうとしてましたけど。ヨンスさんの集中力で挙げた2点目が大きかった。個人的には引いたときにはボールをもらえるけど、フィニッシュなど最後の部分でまだまだ課題があります。

坂本 將貴MF 23

試合前から回されるのはわかっていたし、実際に回されてもいいと思っていた。アントラーズには大きな選手もいないし、あとは小笠原に前を向かせないように気をつけた。最初、向こうはトリプルボランチ気味にもきたし、相手との駆け引きもありましたね。優勝?全然。とにかく、1試合1試合大事に戦うだけですよ。

崔 龍洙FW 10

今日はいいゲームだったが、今、本当に大事なのは次の試合に頑張るということ。われわれ選手は、試合で全力を尽くさなければならない。確かにアントラーズの組織力はすごいので、私もビデオを見て研究した。そして、できるだけ間を割って入っていこうとした。2点目?サンドロがボールを持った瞬間、何かピンときたんだ。リキまず、力を抜いて打ったよ。でも、サイドに流れたときのセンタリングが悪かったのは、私自身も反省しているよ(笑)。

中西 永輔DF 2

2年前もそうだけど、練習でやっていることが自然にできるようになってきた。こういうものは意識してやるものではないし、やはり練習を積み重ねていくしかない。ただ、押し込まれるとウチは弱い。ラインが下がってしまうので、前線でなるべくキープするといったトレーニング、意識を養っていく必要がある。先のことはまだまだ全然考えてもいない。ウチはいい試合をしたあとに悪くなる傾向がある。とにかく次の試合をキッチリ戦うだけ。