5.24(土) 16:03 1stステージ第10節
市原
|
F東京
市原臨海競技場
試合終了
HEADCOACH
最後までうまくいかなかった。ウチもいいプレーができたが、結果としてゴールが入らずに残念だ。ここまで10試合を戦ってきて、だれもここまでの勝ち点を期待していなかったはず。私自身、思った以上に勝ち点が多かった。そして、今の結果が現実を表している。何かが足りない。守ってくるチームに対し、ウチはプレーしづらい。今日はしっかりプレーできたし、危険も冒した。相手は6人のDFを置いていた。常に攻めるということは体力を消耗するし、カウンターのほうが楽。だから、今日は相手が簡単にプレーできたと思う。ただ、これまで見てきた中でもFC東京はすごくいいチームだった。
─── 足りない何かとは。
いろいろなことだ。理想的なものはないが、チームが自分たちの長所、短所を理解する必要がある。ただ、今までのジェフなら今日は0-1で負けていたのでは。そういう意味で成長していると思う。
─── 守備陣が頑張ったということか。
そう。私の経験からいえば、今日は0-1で負けていてもおかしくなかったが、あのようにカウンターで攻めてくるチームに対し、茶野、ミリノビッチ、斎藤の3人がしっかり守った。中盤の選手も頑張ったが、最後は疲れてしまった。ウチの中盤の選手は体格的には決して恵まれていない。だからこそ走ってカバーする必要があるが、90分走り続けるというのも簡単なことではない。サポーターの皆さんがどう思うかわからないが、この10試合、選手は頑張った。守るのではなく攻めた。さらに前進したい。
─── 今後も相手が守ってくることが予想されるが。
ウチはこれ以上、戦い方を変えることはない。今日もウチに少しの運があれば、最初のほうでゴールを挙げていただろう。それでも、何かが足りないから、さらにチーム力を上げていく必要がある。
─── 中断中は?
残念なことに7~8日は休みを与えます(笑)。ただ、忘れないでほしいのは、休みから学ぶものはないという点。選手は練習と試合から学んでいくものだ。
─── 今回はともかく、ジェフは休みが少ないが。
彼らもプロ。決してマシンではないし、人間だから欲もあるだろうが、それでもここにいたいと思うだろうから、最後はやるしかない。例えば、崔龍洙は韓国代表に選ばれているから、ひょっとして休みがないかもしれない。でも、次の試合にヨンスが出なかったら、サポーターはどう思うだろうか。ウチのチームにヨンスは二人いないし、サンドロも二人いない。レアル・マドリッドのようにタレント揃いではないのだ。
─── 休み明けにはジュビロ戦を控えているが。
何も考えていない。ウチにとっては簡単な試合だ。なぜなら、ジュビロと違って勝って当たり前ではないから。もちろん勝てればいいし、できるだけのことはやるが、負けても失うものはない。特に、日本のJリーグは、勝って当たり前というチームが少ない。そういう意味でも興味深いと思っている。
─── FC東京の戦い方は予想していたか。
スタメンを見たとき、6人で守ってくることは予想した。だからこそ、村井と石川のマッチアップで村井はリスクを冒す必要があった。同時に、カウンターを警戒していたのも確か。守って攻める試合になるだろうとは思っていた。
─── シュミレーションを含めイエローカードが多かったが。
審判については何もいうことはない。神経質になりたくない。信じているほうがいいし、彼らも人間だ。尊重しなくてはならない。
前半、パスが回っていい時間帯があった。試合内容としては決して悪くなかったが、点を取りきれないところが問題。相手に引かれたときに、もう少し工夫が必要だ。サイドを有効に使ったり、ポジションチェンジをしたりすべきだった。
今日はゴールが遠かった。試合前から厳しいゲームになるとは思っていたが……。パスをつないで、センタリングもまずまずだったが。攻撃面で途中、安易にミドルシュートを打ってしまう場面があった。ああいった場合はしつこく、サイドから攻めるべきだったかもしれない。もったいなかった。今日のような勝てる試合で勝てないというのは、結局、まだ本当の強さがないということ。ジュビロとかならこういった試合はキッチリと勝っている。その違い。
対面の選手が攻撃的ということで集中して試合に臨んだ。守備という面では合格点だと思う。ただ、攻撃に関しては相手が守備に入ったときにどう崩すか、課題が残った。今日は引き分けたけど、負けたわけではない。中断中に立て直して、再開後にまた頑張りたい。