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2003 SEASON MATCHES試合日程・結果

SEASON

8.23(土) 18:34 J LEAGUE DIVISION1 2ndステージ第2節

ジェフユナイテッド千葉

市原

2-1
1前 半0
1後 半1
ガンバ大阪

G大阪

市原臨海競技場

試合終了

HEADCOACH

オシム監 督

まず、選手と観客に感謝したい。選手はよく戦ったし、サポーターの応援はすごく心強かった。暑い中、多くのメディアにも集まってもらえて、本当にご苦労さまといいたい。残念ながら夏は暑いもの。冬にならないと寒い日はこない。今日の試合だが、戦うという意味では満足しているが、しっかりプレーできたとは決していえない。勝つには勝ったが、ガンバのほうがプレーはしっかりできていた。特に、前半はガンバがスペースを支配し、ウチが主要選手をマークしきれなかったため、0-0でいいと思っていた。また、ヴィッセル戦と同じようにFKのシチュエーションで攻め込まれた。でも、前半のウチに1点入ったことで、ジェフが有利になり、2-0の時点でガンバの攻撃に怖さがなくなった。だからこそ試合を決定づける3点目がほしかったが、意味のないボールの奪われ方で、前半ほどの怖さはなかったにせよ、またしてもリズムがガンバに移った。ウチにも得点チャンスはあったが、集中力の足りなさと自己中心的なプレーで、その決定機をモノにできなかった。最終的には幸運だったといえるだろう。それでも、ガンバのようないいプレーをするチームに、後半はしっかり戦えたのは大きい。

─── ヨーロッパの暑さと日本の暑さはかなり違う。暑くて走ることが厳しい中、監督は何を一番大事にしているのか。

確かに日本の暑さは大変だが、それでも一歩出ようとすることが大事。そして、試合前にもいったが賢いプレーが必要だ。本当ならボールを走らせるべきだが、前半のウチはまったく逆。選手が走らされてしまった。

─── いいプレーは冬にならないとできないということか。

そんなことはない。冬でも同じ問題は起きる。

─── では、ボールを走らせられなかった理由は。

いうのは簡単だが、やるのはなかなか難しいもの。もちろん、考えるということが大事であり、早く走ると同時に早く考える能力が必要になる。しかし、これは簡単なことではない。

─── 中盤のバランスが悪く、2列目が下がっていたのも暑さのせいか。

そんなことはない。実際に後半の出来はよかったし、チャンスも数多く作ったが、それは中盤の選手の頑張りでできたものだ。それに、これまで戦ってきた中でも、ガンバは相当いいチーム。中盤にいい選手がいるし、何よりサッカーをよく知っている。運に恵まれていないのかもしれないが、必ず上位にくるチームだ。第一、ガンバには日本代表選手がいるけれど、ウチにはいないではないか。

─── 崔龍洙が戦列に復帰したが。

もちろんいい選手だし、ジェフは長い間、彼のゴール、カリスマ性でもっていた。相手チームも相当恐れていただろう。しかし、ここにきて、他のチームは崔龍洙に恐れることがなくなってきているのかもしれない。また、崔龍洙がマークすべき選手が、フリーでプレーしている面もある。彼は体力的に新鮮な状態だと力を発揮するタイプ。後ろに引かせて守らせたら、それは崔龍洙ではない。そこで、崔龍洙のポジティブな部分を生かせればという考えが生まれる。今日の彼は、3、4回いいコンビネーションを見せた。ストライカーのほとんどがそうだが、エゴイストな選手こそ味方へパスを続けるようになれば、チーム自体が変わってくる。相手チームにしてみれば、彼が何をするかわからなくなるうえに、他の選手のマークを考えなくてはならない。その辺の考え方、バランスをうまくやろうと思う。

─── 悪いながらも1点に抑えられた理由は。

まず運があった。そして、勇気を持ってしっかり戦って守った。ポジティブな意味で、神風という言葉がピッタリかもしれないし、ゴールを守るときに非常に大事になる。それがなければ守れないのはヨーロッパも同じ。ただ、皆さんの前でいうものではないけど、ジェフは別の問題を抱えている。

─── 守るために戦術的な指示は。

もちろん監督とは何か指示するもの。それがときには間違っているかもしれないが、常に真剣に語っているつもりだ。とにかく、前半はしっかりプレーできなかったのに1-0でリードし、後半は戦術的に戦うことができた。シーズンの最初とはこんなもの。ヨーロッパのことわざにたとえると、「その日1日はその日の朝のようになる」ということ。ただ、日本はちょっと違うかな。朝は晴れていても夜に雨が降るしね(笑)。そして、選手にもいわなくてはならないが、人生、悲しくて厳しいときもあるということだ。

羽生 直剛MF 22

悪いなりに勝てているのはいいことだけれど、本当に試合内容はよくない。前節も今日の試合も前半がよくないが、前半だけにかぎらず全体的に悪い。前半から思いきりいこうという気持ちはあるが、どうしても試合が始まってみるとプレーが噛み合わない部分がある。暑さや疲労の兼ね合いがあるかもしれないが、もっとコンパクトなサッカーを心がけていきたい。今後、さらにいいプレーができるように頑張っていく。

大柴 克友FW 9

あまり内容はよくなかった。その中でも勝ち点を取れたのはいいと思う。ただ、難しいことをしろといわれているわけではないのでで、修正するのはそう難しくはないと思う。個人的にはまだまだです。出場時間が短くても、しっかりプレーをして結果を出さないといけない。そのためにも、もっと頑張ります。

中西 永輔DF 2

相手に研究されてやりづらい部分はある。ただ、今日の前半など、相手にやられそうで耐えられた部分は大きい。ただ、追加点を決めるチャンスは多くあった。それを決められないのは問題だ。

坂本 將貴MF 23

前半の守備の仕方がよくなかった。基本的に、どの選手がだれにつくというのは決まっていたが、前線での守備が甘くなってしまい、マークがずれてどうしても後手に回ってしまう場面が多かった。試合内容がよくなかったので、明日、監督の渇が入るのは間違いないでしょう。

村井 慎二MF 19

前半はウチがやろうとしているサッカーができなかった。中盤にスペースがあった? やみくもに前に出るのではなく、いったん引いて守って、受け止めてカウンターというやり方をしたので、そういった部分はできていたと思う。ただ、チャンスではもう少し確実に点を取りたい。2連勝はしたけれど、チームがやろうとしていることはまだまだ全然できていない。監督の期待にこたえられるようプレーしたい。