前半は戦術的な戦いだった。ジュビロは一つのチームとしてボールを回してくる。そういう意味で、しっかりマークすることが大事だったが、前半は十分に相手をコントロールできた。ウチには2回ビッグチャンスがあったけど、総じてお互いに危険なプレーはなかったと思う。両チームとも負けたくないゲームとあって、その気持ちがプレーを硬くしていたともいえるだろう。ジュビロも点を取るまではしっかりプレーしていた。常に数的優位を作っていた。相手の5～6人を、局面によっては8、9人で抑えなければならない。それで疲れてしまったし、ジュビロとジェフの一番の違いがここといえるだろう。ジュビロのプレーはエレガントであり、すごくモダンなサッカーだ。例えば、ウチの中盤がしっかりプレーしたとしても、本来なら前線の選手が見るべき選手までマークにいかなければならない。だから、常に5対7、5対8といった状況に追い込まれる。当然、中盤の選手は疲れてしまうし、失点もその問題から喫してしまったといえる。戦術というより、数の差というべきだろうか。だからこそ、たとえウチが2点目をとられたとしても、あそこは攻めにいくしかない。正直、ウチにとってもジュビロにとっても、タメにならない引き分けだが、全部を計算してもウチには好結果のドローともいえる。ウチもジュビロのようなチームになりたいが、まだまだ時間はかかる。しかし、成長しているのも確かだ。

─── ディフェンスラインで危険なプレーがあったが。

トレーニングではロングボールだけではなく、ディフェンスラインで回せるようにトライしている。長い間、中盤の選手が上空を見上げているようなサッカーではダメ。今のサッカーには絶対に必要なことだし、もしも私がチームに残るなら、やはり最終ラインでボールを回せるようにしたい。ただ、ウチのチームも全体でボール回しができるようになってきた。ジュビロみたいなエレガントさはなく、まだまだ硬いボール回しだけどね。

─── サンドロを先発で起用しなかった理由は。

ずっと戦列を離れていたから、ゲーム勘の問題があった。決して今日は、100パーセントではない選手を試す場ではない。少しずつ感覚を取り戻していってくれればいい。

（最後に）今日のスープの味は、やはり塩とコショウが足りなかったね。

終始ジュビロに押され気味だったので、試合展開としては最後に追いつくことができてよかったです。久しぶりに1万人入った競技場で勝利を飾れなくて残念。個人的には上がるチャンスもあったけど、対面の西に抜かれる場面もあったという感じ。あれだけボールを回されてしまうと、グラウンドをいったりきたりしている状況になってしまう。残り4試合、全部勝つように頑張ります。

ジュビロのほうがチームとしてしっかりとした試合ができていた。自分たちのよさが消されてしまった。試合前の指示は、ディフェンスというよりも中盤でのマークの受け渡しが主だった。ジュビロは中盤にいい選手が多いので、そこをいかに抑えるかの指示があった。惜しいシュート？　そうですね。あれが入っていればよかったんですけど（笑）。残り4試合、勝つことだけを考えていきたいです。

相手に回されるのはわかっていたこと。それはまったく構わないが、こちらがやりたいサッカーをやられてしまった。攻撃面ではもう少しシュートで終われれば違ったんだけど……。気持ちを切り替えて、次の京都戦に向けて頑張りたい。仙台戦の前にもみんなで話したが、下位チームへのやさしさはいらないと思う。優勝するために、残り全部を勝つだけです。

ボールを回されるのは最初からわかっていたし、たいして問題はなかったと思う。ただ、ボールを奪ったあとにどれだけ前へ出られるかが問題。特に、前半は前線へ合わせるだけになってしまった。また、運動量の問題もあるが、フィニッシュの質をもう少し上げていかなければいけない。もう少し、攻守においてコンパクトにしたかったが、間延びしてしまう場面があった。

2試合連続アシスト？　そうですね。自分の仕事ができてよかったです。今日のアシストは、ヨンスさんがいるというのは確認できなかったのですが、だれかがいるとのは見えていたので、そこに折り返しました。ボクにできるのはあれしかないので、最低限の仕事はできたなと思います。ようやく試合に途中から出ることになれてきて、自分の仕事ができるようにもなってきたし、周りも自分の動きなどをわかってくれるようになったと思います。