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2003 SEASON MATCHES試合日程・結果

SEASON

11.23(日) 15:05 J LEAGUE DIVISION1 2ndステージ第14節

ジェフユナイテッド千葉

市原

1-1
0前 半1
1後 半0
大分トリニータ

大分

市原臨海競技場

試合終了

HEADCOACH

オシム監 督

個人的には失望している。サッカーだから何が起こるかわからないとはいえ、こういうことは経験してきたはずだが……。前進するために準備してきたものの、それが実らず少し落ちてしまったといわざるを得ない。もちろん、各監督にはビジョンがあるが、私は全選手に賢いプレーを望んできた。そういう意味で、ジェフはそういった質を持ち合わせていなかったともいえる。サッカーにおける賢さが足りないから、こういうシチュエーションにくると下に落ちてしまう。本当に今日は残念だが、シーズンを通してみれば今までにない高いものを保ってきたともいえる。

─── なぜ質が落ちてしまったのか。

後半はよかったが前半が最悪で、心理的なものといえるだろう。プレッシャーからミスが生まれ、そのミスがどんどんつながっていってしまった。0-1でリードされ、初めて大事な状況に置かれているのがわかったのではないか。今日のようなシチュエーションは確かに難しい。そういう意味では、成功することへの恐怖を感じていたのかもしれない。

─── 巻への指示は。

アグレッシブにという意味で投入した。最終ラインへプレッシャーをかけることでミスを誘いたかったし、実際に相手にミスが起きた。逆に、トリニータが前半ノーミスだったのも、ウチがプレッシャーをかけなかったから。試合を計算しすぎて前半を失ったともいえる。

─── ファーストステージに続き、セカンドステージも自ら苦しくしてしまった。なぜか。

ジェフは全体的に戦力が弱い。トータルで24人ぐらいしかいないし、その中でしっかり戦えるのは、今日のメンバーに茶野や林、サンドロを加えたぐらい。正直、2、3人抜けると苦しいといわざるを得ない。M・ユナイテッドやR・マドリッドではないのだ。それに、レアルでもロベルト・カルロスが抜けたら戦力は落ちる。私はそう考えているし、これだけは監督の力ではどうにもならない。

─── あなたは弱かったシュトルム・グラーツ(オーストリア)を優勝させた。その過程と比べてどうか。

確かに優勝はしたが、それまで4年かかったし、実際に時間があったのでじっくりチームを作った。それに対してジェフは1年。なぜそういう質問をするのかね。私と一緒かわからないが、ジェフはもっと早く優勝できる。私がもう少し若かったら時間もあるのだが……。そういう意味で今シーズンにかけていただけに、少し残念。でも、個人的に今日の試合には失望しているが、今までのシーズンよりも高い質でジェフはプレーしてきた。その辺を混同しないでほしい。

斎藤 大輔DF 32

前半は前線で選手同士の距離が開きすぎて、いいリズムでボールを回せなかった。悔しいの一言。

羽生 直剛MF 22

残念。前半は全体的に動きが少なく、ヨンスさん、大柴さんにボールが入らないし、入ったあとのサポートも遅かった。しかも、一発でやられてしまったし……。

佐藤 勇人MF 14

不甲斐ない。毎回同じことを繰り返してしまう。終わったときはすごく悔しかったけど、結局、やってしまったのは自分たち。まだ望みがある以上、次に向けて切り替えるしかない。それと、もっとコーチングをしないとダメ。ウチは流れが悪いときに飲まれてしまう悪いクセがある。

村井 慎二MF 19

もちろんメンタル面もそうだし、決めるべきところで決める技術も必要。点の取れるチームを目指していかなければならないと思う。

巻 誠一郎FW 18

前半はベンチで見ていてヨンスさんが孤立していた。起点がなかったので、そういうプレーを意識してピッチに入った。優勝は厳しくなったけど、サポーターのためにも全力を尽くします。

坂本 將貴MF 23

先制され、しかもセットプレーから簡単に失点。残留争いをしている相手に、同じミスを繰り返してしまった。監督に注意するようにいわれていたが……。後半、勝ちたいという気持ちがようやく全体に出てきた。ただ、それでもチャンスをモノにできなかったから、まだ気持ちの面で相手が上だったんだと思う。ヨンスさんも後半のようなディフェンスの仕事が必要になってくると思う。

中西 永輔DF 2

前半は前で変なボールの失い方をしてしまい、カウンターを受けてしまった。前線に当てたボールを狙われていたのも確か。前半の不甲斐なさをみんなが感じ、後半はようやくアグレッシブにプレーできたんだけど……。