5.9(日) 14:04 1stステージ第9節
市原
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名古屋
市原臨海競技場
試合終了
HEADCOACH
試合内容についてはいろいろあるが、負けるよりはよかったんじゃないかな。10日間で4試合をこなしてきたが、ウチはほとんど同じメンバーで戦ってきた。そういう意味で前半は、悪いプレーというより試合に対する準備ができていなかったことから、後半はメンバーを代えた。また、サッカーとは戦う、走る、あるいは戦術といったいろいろな要素があるが、ウチの一番の問題は個人の質。近代サッカーにおいては、選手はすべてのものをこなさないといけないが、ウチのプレーヤーは基本的なパス、トラップができない。時間をかけては修正しているが、それをリーグ戦の最中に行うのは大変なことだ。グランパスがいいプレーをしたとは思わない。しかし、今日も含めてここまでの4試合、相手はすべていい選手を抱えている。ただ、大変な戦いはひとまず終わった。もうすぐマルキーニョスも帰ってくるし、そこでまた何とかしてみましょう。
─── 準備不足だった理由は。
心理面と体力面。例えばグランパスはいいチームなので、全力で試合に入れなかったのかもしれない。ただ、レイソル戦のドロー、ヴェルディ戦の負けときて、チーム状態が落ちていた難しい試合だったにもかかわらず、その中で後半に点を取ったのはせめてもの救いだ。サッカーが難しいのは、いいプレーをしても分けたり負けたりするのに、今日のようなゲームでも負けない現象が起きてしまう。だから選手も悩んでしまう。近代サッカーにおいては勝ったチームが強いと評価されてしまい、どこがいいチームかを決めるのは非常に難しいものなのだ。
─── 林と山岸を入れてリズムが変わったが、どんな指示を送ったのか。
一つは「失うものはない」と伝えた。林は1試合の中で30分しかプレーできない珍しい選手。今のところ先制された状況でしか使えないが、本当に才能に恵まれた素晴らしいプレーヤーだ。また、山岸は他の選手よりも疲れていなかったから起用した。しかし、その山岸でさえ先発したら90分間もったかどうかわからない。
─── グランパスとは相性が悪いが。
私の記憶では、昨年のファーストステージでグランパスに負けているはず。それが今日は引き分けたし、個人的にはいいプレーをできたと思っている。私には選手がどういうプレーをしたのかということが大切だが、記者の皆さんは仕方がないのかもしれないが勝ち点で評価してしまう。これまでのウチは試合内容からしたら勝ち点を重ねるべきなのに、なかなか勝つことができない。逆に、今日は悪いなりに勝ち点を重ねた。試合内容と勝ち点が必ずしも一致しないときもある。去年だけじゃなく、これまでジェフがどんなポジションにいたかを把握してほしい。
─── いいプレーをして、かつ勝ち点を増やすには。
ゴールを入れるしかないだろうね。あとは今日始まったことじゃないけど、もったいない点の取られ方を防がないといけない。ヴェルディ、ガンバ、そして今日のグランパス戦と、本当にもったいない。何もないところで点を取られてしまう。集中力の欠如だが、どうしていいかわからないし、そういうチームだということを認めないといけない。それを直せばジュビロとの差は縮まるし、今のジェフは自分たちでジュビロとの距離を離している。そういうミスをした代償は大きい。ただ、私はそれを直せる監督を見たことがない。私よりいい監督を何人も見てきたけど、選手は同じミスを犯している。
確かに相手にも研究されているが、自分たちのサッカーをできずに勝ち点を失ってしまっている。ジュビロがどうこうではなく、とにかく自分たちのサッカーを常にできるようにならないといけない。
単純なミスから失点してしまうことを、さらに毎試合繰り返してしまっている。ただ、後半は持ち直した。これを90分できるようにするのが課題だし、もう1点取れるようにもしないといけない。
だれかがボールを持った際に、次に何をすべきかという意思統一ができていない。疲れで逃げたくはないが、確かに疲労はある。それでも調子がよかったときのように、全体的にコンパクトにしてこぼれ球を拾えるようにならないと。
同点ゴール? あと2点は決めるチャンスがあったし、まだまだダメ。特に、前に上がるようにしているぶん、(ゴールという)結果を残さないと。後半は悪くなかっただけに、それを90分間できるようにしたい。厳しい日程も終わり通常の1週間のスパンに戻るので、しっかり練習して次に備える。