6.5(土) 13:02 第4節
市原
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大分
秋田市営八橋陸上競技場
試合終了
HEADCOACH
ボスニアに『馬をプレゼントされるときに、馬の歯までは見ないと』いうことわざがある。今日の試合はそういう感じだった。長い間、勝っていなかったが、今日は勝つことができた。そういうプラスの部分もあるし、内容的にはあまりよくない部分もあった。エレガントなサッカーができたわけではないが、勝てたという結果は、エレガントなサッカーだけをすればいいというわけではない、ということ。そういう意味ではしっかり勝てた。うちのほうがチャンスもあった。うちも相手も同じだが、プレーしにくい気候だった。最後にゴールを決めることができたから勝てた。ただ、残念ながら、監督の仕事としては修正点もみなければならない。何人かの選手はかなり疲れていて、いいプレーができていなかった。そのような状態ではダメ。実際、対戦相手がボールを持っている時間よりも、うちのディフェンスがボールを持っているときのほうが怖いときがある。今日の勝利でこれまでのリズムが戻ってくればいい。
─── 工藤選手投入の狙いは?
ジェフは工藤が入ってリズムを取り戻したわけではない。ただ、勝つことはできた。批判でいっているわけではなく、羽生はずっとこの1年半、試合に出ていた。彼は常に戦って、常に走る。そういうリズムを持っている選手。ただ、見てわかるように、羽生は体も小さいし、ターザンみたいなタイプではない。かなり疲れていた。疲れている選手はなかなかアイデアを持てないもの。だから代えた。ただ、今日は工藤にとってものすごくいいチャンスでメディア、ファンのみなさんに見てもらえたのはよかったのでは?
─── ことわざの真意は?
馬をプレゼントされるときに、細かい点までは見ていない。「ああ、いい馬をもらった」と思い、歯までは見ていない。今日、試合には勝った。それは、このシチュエーションでは、大きないい馬をもらったということ。ただ、試合に勝ったことだけでは大きな馬だが、試合中はプレーもよくなかったし、ミスが多かった。それは欠点(歯)の部分だ。
5月に一度も勝っていないということで、自然と大胆なプレーが減っていた。今日の試合もいくら集中してもよくない流れになるとは思っていた。その中でどう戦えるかが問題だった。前半にしっかりと決めていれば、後半、もっといいプレーできていたはず。収穫は勝てたということ、また、失点0で切り抜けられたことです。
どうしても、結果がほしかったので、思い切りいくことだけを心がけました。1点目をアシストをすることができてよかったです。とにかく、勝てて本当によかった。今後はこれまで以上に頑張ります。
勝てて本当によかった。欲をいえば、前半のゴールを奪える場面でしっかりと決めておきたかった。決めていれば、もっと試合は楽になったはず。決められなかったということは、まだ本調子ではないということ。ただ、無失点でこの試合を乗り切れたというのは大きい。中盤が間延びして、セカンドボールを拾えない時間帯があったので、それは次へ向けての修正点です。
試合に出るときは0-0の時点だったので、とにかく点につながる仕事をしようと思っていました。ゴールができて本当にうれしかったです。個人的には、ボールを取られないこと、ミスをなるべくしないようにと心がけました。今後も、チームの勝利に貢献できるようなプレーをしたいです。
5月はずっと勝ちがなかった。それだけに、今日の試合は勝利にこだわった。ただ、試合内容は別。前半、前でうまくつなぐことができず、うちが狙いとしている飛び出しもできなかったし、相手がロングボールを多用してきたので、ボールを奪ってからの早い攻撃も思うようにできなかった。その中で前半、セットプレーなど、チャンスがあったのに決められなかったのは問題。これまで、その1点に泣いてきたことが多かったので、もっとキッチリ決められるようにしないとダメですね。
これまで、プレーがよくても勝てない試合もあったし、その逆もあった。今日の試合は、悪いなりに勝てたのが大きいです。この勝利をきっかけにうまくリズムを取り戻せればいいと思う。