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2004 SEASON MATCHES試合日程・結果

SEASON

6.26(土) 15:01 J LEAGUE DIVISION1 1stステージ第15節

ジェフユナイテッド千葉

市原

1-1
1前 半1
0後 半0
清水エスパルス

清水

市原臨海競技場

試合終了

HEADCOACH

オシム監 督

これまで引き分けの多いジェフとエスパルスが対戦し、やはり試合はドローに終わった。そして、ジェフにとって今日の結果が示しているのは、このステージで成し遂げた部分と、これ以上進めない部分の両方があるということだ。確かに、昨シーズンが出来すぎという面もある。その結果、多くの人が大きな期待を持ったが、結局はこたえられなかった。もちろん私も期待していた一人だが、どうしても今日のような接戦を勝てない。このチームには最後の押しの一手がない。Jリーグは混戦なので、そこの要素がない以上、勝っていけないのは当然ともいえる。特に、近代サッカーは効率的な質が重要。それを備えているのがマリノスであり、実際に1点差勝ちのゲームが多い。1-0も5-0も同じ勝ち点3なのだ。それがチームのキャラクターであり強さ。プレッシャーの中で仕事をできる選手がそろっているといえるだろう。逆にジェフは、内容的にいいときもあるが結果がついてこない。プレッシャーの中で自分たちのプレーができない。あるいは集中力の欠如もある。勝てそうなのに最後に引き分けてしまう。負けた3試合にしても、内容的には勝て試合だった。チームとしての質の部分に関して経験不足なのだ。ひょっとすると、ほとんどのジェフの選手が限界まできているのかもしれない。今の質をキープできても、そこから上げることができない。何人かはベテランのため時間がないし、あるいは何人かは試合を重ねても学ぶことができない。正直いって勝てないのは私の責任だが、批判ではなくそれが率直な感想だ。昔の降格争いから考えれば大きな一歩を踏み出してはいるが、甘んじたら先はない。落ちなければ満足していたサポーターも今は違う。これからの私の仕事は、ファーストステージで犯したミス繰り返さないようにすること。それができれば大きな進歩だが、できるかどうか心配もしている。なぜなら、グラウンドに入ると選手が変わってしまうからだ。今日の失点もそう。試合前にマークを確認しているのに……。選手の質について話すつもりはない。今いる選手でやるしかない。しかし、実際のところジェフをひいきにしていない人が見れば、他チームと比べてどれぐらいの戦力かがわかるはず。日本のチームの中で、ジェフがいい選手を抱えているとは一人も思っていないだろう。

─── これ以上進めない部分とは。

何人かはもう少し成長するだろうが、正直ギリギリできている。具体的に話すつもりはないが、4~5人選手が足りない。これ以上の成績を望むなら、チームとしてのビジョンを示し、選手を補強する必要があるだろう。ただ、それでも優勝できないチームがあるのだから、、ジェフは今の規模でそれなりの結果を出しているともいえる。できないことを要求するのは無理。昔に比べればワンステップしたが、正直、質が足りない。あとはこの状態で先に何ができるかが問題。例えば、この何年間でレギュラーじゃない選手が主力になった。その選手が移籍することなく、このままチーム完成させていくのもポイントだ。

─── マリノスが優勝したが。

偶然ではなく、ものすごくしっかりしたチームだ。ウチに負けたけどコンスタントに力を発揮してくる。歴史の浅い日本にあって、しっかりしたプロチームといえるだろう。何人かはJリーグの中でも最高峰の選手だし、日本人離れした体格のプレーヤーがセットプレーでゴールを狙ってくる。各ポジションにエースが二人いるのも強みだ。優勝できる戦力を備え、あとは監督が能力を発揮するチーム。試合の内容以上に勝ちを目指すし、実際、1点リードすると確実にモノにしてくる。1試合5-0の大量得点で勝つよりも、1-0で勝ち続けるほうが難しいのだ。とにかく、おめでとうといいたい。

─── セカンドステージまでの課題は。

特別なことない。休んでナビスコカップやレアル戦を経て、セカンドステージに臨む。本当は試合を通して学ぶのが一番だが、同じミス繰り返さない練習をしなければならない。そこを直さないと先はない。今回は常に真ん中で戦ってきた感じ。毎試合、勝ちと負けの間をさまよっていた。しかし、逆にいえばウチは2点差の負けがない。ということは、それなりの質はあるという意味。接戦で敗れた試合を、今度はクルッとウチにくるようにしたい。前述したように、Jリーグは各チームの力が競っている。ほとんどの試合は、どっちが勝ってもおかしくない。ということは、ウチにも可能性があるという意味。残念なファーストステージだったけど、やれることはやりますよ。

巻 誠一郎FW 18

早い時間帯に失点してしまい、前半は思うようなプレーができていなかった。それでも何とか前半のうちに追いつきたいと思っていたので、ゴールが決まってよかったです。ただ、今日も含めてリーグ全体を通して見ると、大事なところでゴールが取れず試合を落としてきた。ナビスコカップ、そしてセカンドステージでは、きちんと勝ち点3を取れるようなゲームをしていきたいと思います。

羽生 直剛MF 22

ここ何試合か前線でうまくボールが収まらず、攻撃が息詰まってどうしてもバックパスが多くなっていた。今日に関しては、サンドロや巻のところである程度ボールが収まったので、時間帯によってはいいリズムで戦うことができたと思う。それでも最後のほうはエスパルスが引いてきたので、そこを崩すのが難しかった。もう少しミドルシュートを打ったり、シュートを打つと見せかけるなどの駆け引きが必要だと思う。

坂本 將貴MF 2

いつものようにセットプレーから失点してしまった。ずっと課題にしていたんですが……。7引き分けという結果に選手はもちろん、ファンの方もストレスを感じていると思う。ファーストステージで出た課題をナビスコカップ、セカンドステージでしっかりと修正したい。個人的にはもっと質を上げていきたいと思う。また、もっと積極的に攻撃参加したいですね。これまで以上に運動量を増やすことも考えたい。とりあえず、ナビスコカップの予選突破を目標に頑張ります。

村井 慎二MF 11

正直、今日は暑かったですね。この天候の中でのプレーは難しかったです。ただ、チャンスを作れた時間はあった。それを確実に決められるようにしていきたい。ハーフタイムにもっと前に上がっていっていいといわれたので、後半は積極的に前に出ました。最終戦だっただけに勝ちたかったのですが……。

茶野 隆行DF 4

ファーストステージは何をおいても引き分けが多かった。それは気持ちの問題が大きいと思う。とにかく、そういった部分を修正していきたい。

櫛野 亮GK 17

勝って終わりたかったですけど、仕方がないですね。失点の場面はマークのズレが原因。攻撃に関してもチグハグな部分があったと思う。もっとシンプルにできるはず。次に向けて頑張っていきます。