10.31(日) 15:05 2ndステージ第11節
市原
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G大阪
市原臨海競技場
試合終了
HEADCOACH
ほとんど優勝チームが決まっている中、2位争いというシチュエーションのゲーム。お互いにプレッシャーがない中で、両方ともリスクを冒して攻め合ういいゲームだった。選手もしっかり走ったし、体力を使い果たした中で、結果がついてこなかったのは残念。ただ、最後のほうでガンバが疲れて動けなくなり、ジェフにチャンスが生まれたときに、選手が自分勝手なことをして試合を決定づけられなかったのが痛い。若いだけではサッカーはできない。このチームは、もう少し成熟するのを待たないといけない。
─── シュートがポストに当たるなどの不運もあったが。
疲れているかどうかの問題ではなく、ゴールを決めるときに大切なのは集中力。チャンスも同じで、実際、ガンバの集中力がなくなったときにウチのチャンスが生まれた。それに加えて、自分勝手なプレーが問題ともいえる。そのような選手だからジェフにいるわけだし、そうでない選手ならレッズにスカウトされているはずだ。ただ、決して文句をいっているわけではなく、今日のような試合ができるわけだから、チームはいい方向へ向かっている。
─── ほとんど優勝が決まっているという話だったが、ジェフにとって勝てばチャンスがある試合ではなかったのか。
何か奇跡的なことが起きればいけるのかもしれないが、今のような状態だと無理。実際、レッズは勢いがあるし、いい選手、いい監督もいる。
─── 同点にされる前に、何か手を打つ考えはあったのか。
何かあるのかもしれないが、逆にどんな方法があるのか教えてほしい。人から学ぶことは大事。私は逃げないよ。確かに巻を下げる手はあったが、彼はミリノビッチに次いで背が高い選手。巻を下げるとセットプレーで不利になる。あるいはDFを代えようと思っても人がいないし、代えたことで全部のマークがずれる危険性もある。さらには市原をディフェンスに置く手もあるが、今日は彼を試す試合ではなかった。サッカーというものは、試合の流れを先に読むことが大事。例えば、後半28分の失点シーンでいうと、われわれが攻めていてオフサイドで選手が残っていて、そこからカウンターで失点した。あのような状況を想定し、素早くアクションをとらなければならないのだ。選手交代も同じ。しっかりアップさせ、状況に応じて選手交代を行わなければいけない。例えば選手を代えて点を取られれば監督が悪いことになるし、代えないで点を取られても監督が悪いことになる。要するに、記者の皆さんが正しいんですよ。
─── それでもオシム監督は、ジェフというチームを率いて好成績を挙げており評価も高い。例えば、レッズのようなチームを率いるのと、どっちが好きか。
評価されている? 私はそう思わない。実際に選手がやっていることが私の能力だと思っているからだ。だから、この質問には答える気がない。
─── 2-0で勝っているときの戦い方は。
当然、3点目を取るべきじゃないかな。決してチームとしては守ろうという気はなかった。ただ、人間の自然な意識として、勝っていたら当然守ろうとするし、それを変えるのは難しいもの。それに、2-0で勝っていて、ガンガン攻めて逆に点を取られたら、皆さんには「なぜ」といわれますよね。だから、記者の皆さんのいうことが正しいんですよ。
─── 今日はガンバがいつもと違うシステムだったが。
ガンバが4-4-2で臨んできたので、われわれは3-4-3に変えた。巻、羽生、水野の3人で、ガンバの後ろの4人を抑えにいった。中盤は4対4になって、前半はコントロールできていた。水野はやりやすかっただろうし、水本はいつものポジションに戻った。二人はジェフを構成するうえで計算できるし、このようなシチュエーションでもしっかりプレーできる。
後半の入りがよくなかった。ラインを下げすぎたし、逆にラインを上げられる状況のときにはキッチリ上げていかないといけない。
絶対勝ちたかったが……。ボク自身のプレーもよくなかった。実際、今の状況はボク自身にとってチャンスだと思うし、練習からアピールしていかないといけないが、今日のようなプレーでは無理です。
首位との差が開いて残念。点を取られたのも決められなかったのも残念だった。集中して守っていたんだけど……。それ以上に、チャンスで点を取れなかったのが痛い。
スタメンという責任を背負っていたのに、しっかりプレーできなかった。試合に出たら年齢は関係ない。これからの練習の中で、しっかりプレーできるようにしないといけない。
後半の流れが悪かった。相手が4バックから3バックに変えてきて、その対応が遅かった。若い選手も多いので、もっとコミュニケーションをとっていかないといけない。