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2004 SEASON MATCHES試合日程・結果

SEASON

11.23(火) 15:03 J LEAGUE DIVISION1 2ndステージ第14節

ジェフユナイテッド千葉

市原

3-3
2前 半1
1後 半2
FC東京

F東京

味の素スタジアム

試合終了

HEADCOACH

オシム監 督

(卓上の缶ジュースを見ながら)これは飲んでいいのかい? 今日の試合内容からいうと、何か飲まないと体がもたないよ。アスピリンがあったら飲んでいるね。ジェフにとっては、今季を象徴するようなゲームだった。しっかり走っているし、やることをやって点も取っている。いつの試合でも点を取っているのに、最後までリードを保つことができない。いや、守れる力はあるのだが経験がない。それがチームの質ともいえる。ただ、このまま3位をキープすれば、若い選手にとってはいい経験になるだろう。そういう意味からすると、チームにとってはいい状態ともいえる。とにかく1リットルの牛乳を注いで、もう少しでいっぱいになるところでこぼしてしまう。そういう負け方といえるだろう。経験とはすぐに積めるものではない。何年かかかるもの。ジェフは長い間、降格争いや中間の順位にいたチーム。そういう習慣が身に染みてしまっている。選手が野望を持つように気持ちを切り替えるのは難しいが、それができないと上の順位にはいけない。試合自体はいいゲームだった。FC東京はカップ戦で優勝して気が抜けていたのかもしれないが、未来あるチームだよ。とにかく、まずジェフが変えやすいのはユニホームかもしれないね(笑)。選手については、これから考えるよ。

─── FC東京の印象は。

前回はFC東京が勝ちに近かったが、今回はウチが勝ちに近かった。お互いに選手を知っているし、そういう意味では混戦になる。今日はお互いに攻め合ったいいゲームだった。残念なのは、ウチがベストメンバーにほど遠かったこと。レギュラーのFWをシーズンの半分も欠き、羽生や林、山岸といった選手もいない。ウチにとって、彼らは非常に大きな選手なのだ。ただ、彼らがいないという不運とともに、幸運もないではない。普段、出場機会に巡まれない選手が経験を積んでいる。ただし、このまま成長できるかどうかは別問題だけどね。そういう面も計算して、これから考えていく。

─── これから考えていくということは、来季も監督を続けるという意味か。

そういう話はしていない。帰りのバッグは用意してあるし、実際の状況を分析しているだけだ。ジェフには現状に満足している選手と満足していない選手がいる。正直、もっとやれると思っていた。そういう意味では成功といえないのかもしれない。ただ、このチームが2年続けて上位にいることを、皆さんはどう思いますか?。

─── 今日の試合ではなく、審判について聞きたい。

私は審判を信じている。ただ、どの人間も失敗するのは同じ。例えばたくさんの客がいるというプレッシャーの中で、ミスを犯さないのはなかなか難しい。私は監督をやってきているが、審判が意図的にミスを犯しているということはないと思う。審判も人間だし、彼らのおかげでサッカーができることを忘れてはならない。今、南米でも欧州でもサッカーが行われているが、昔に比べて非常に危険な状態に陥っている。サポーターと審判、サポーターと選手、あるいはサポーター同士の争いも起こっている。サッカーとは美しいスポーツだったが、今は先にお金が絡んだビジネス化しているのが原因かもしれない。非常に残念なことだが、そういう話は置いておいて、FC東京のカップ戦優勝に改めておめでとうといいたい。心の奥底から思っている。ジュビロでもアントラーズでもレッズでもない、FC東京の優勝というところに価値がある。FC東京が成しえたのは、お金のないクラブでも優勝できるということだ。

巻 誠一郎FW 18

早い時間に2点取ることができて、いい流れが作れたのに、最後は踏ん張りがきかず追いつかれてしまった。そういう意味では納得できない試合。ロングボールを活用するという指示があったが、それだけではなく、特に2点リードしたときには落ちついてつないでいければよかった。ただ、ボク自身、ゴールがほしかったのでうれしかったです。

坂本 將貴MF 2

加地をフリーにさせてしまう場面がいくらかあった。右サイドを崩される場面が多かった。修正しなければならない。

水本 裕貴DF 27

全部いらない失点だった。2、3点目はこぼれ球をうまく対処できなかった。こぼれ球に対する練習をしていたのに……。リードしてから余裕が持てない。とにかく、最終戦に向けてしっかりと修正したい。

佐藤 勇人MF 7

全部いらない失点だった。センタリングも簡単に上げさせすぎた。バタバタと焦ってパスを出したり、ボールを取られたりしまう。経験といった部分もあるので、ボクたちがそういったことをうまくコントロールしなければいけないのかもしれない。

結城 耕造DF 24

PKも与えてしまったし退場もしてしまったので、自分としては何もない。3失点しては、ディフェンスとしてはいいプレーとはいえない。2点をリードしているのに、バタバタしてしまうのが問題。一人ひとりがしっかりと責任を果たさないといけない。