4.16(土) 15:05 第6節
市原
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鹿島
国立競技場
試合終了
HEADCOACH
水というものはコップが割れるまではちゃんと入っているもの。ただ、私たちがグラスを割ったのではないと思っている。退場するまではそれなりのサッカーができていたし、いいプレーだった。また、アントラーズもしっかりと勝った。うちにはなにか足りないものがあり、今日のようにいい対戦相手と試合をすれば足りないものがなにかがわかるもの。
テクニックもそうだが、体格的にアントラーズのほうが強いと思う。体の競り合いに強いアントラーズの選手たちがいて、うちの選手は、坂本も羽生も水野も佐藤もみんな体が小さく、体が小さい選手は体の競り合いを避けるために、さらに走らなければならない。ただ、試合が多く、体力的に準備が出来ていない状態での試合だったので、その部分で問題が出たと思う。正直、戦術的にアントラーズはすごくいいチームだし、個人技に優れた選手も何人かいる。もう一つ、すごく忍耐力のある選手がそろっている。それがいいチームの質でもある。内容がよくなくても勝っていくチーム。それは今日の話ではないけどね。
――― タレントのいない、全員サッカーが信条のジェフにとって、退場は非常に痛かった?
あなたがジェフの選手を評価するのはおかしい。そんなに選手の質が低いわけではない。あなたがいうより、もう少し質を持っていると思う。ただ、他のチームはもうちょっとさらに、質が高いだろう。磐田戦後にも話したが、私が目指しているのは全員がボールを動かせるサッカー。そういった意味では技術的にチームの中に2、3人はボールを動かせない選手がいるのは事実。毎試合、毎試合、キック&ラッシュの試合をするわけにはいかないので、その部分はうちの問題である。それも文句をいっているわけではない。今日の試合は内容的にも負けているのだから。
――― ハース選手はグラーッツ時代と何か変化はあるか。
別にスタイルを変えていないが、向こうにいたときよりも点を取っている。もっと取るのではないか。もちろん、マリオはマリオのスタイルがあって、チームメートがそれを理解していくべきだと思う。マリオは人を驚かせる選手だが、対戦相手、自分、チームメートをも驚かせる選手だ。
前節のジュビロ戦は相手が3-5-2でうちと一緒だったので、うまくマークにつくことができたが、今日の試合では、相手が4-4-2でさらにポジションが流動的であったため、うまくマークしきれず、数的優位を作られた場面があった。1人少ないながらも点を取ることができただけに、戦い方によっては引き分けに持ち込めたはず。非常に悔しい。
自分のゴールは完璧だった。あれで、個人的にも乗ることができたのに、終わってみれば2-4。本当に悔しい。2点目が入ったときにはチーム全体でいけるという雰囲気になったのだが……。1人少なくても、うまく戦えばあそこまで押されなかったはず。それが経験という差なのか。前節のジュビロ戦では、あまり相手が数的不利を感じさせなかったのでよけいに痛感する。アントラーズはボールを動かすのは非常にうまかった。
2失点目を防げなかったのが大きい。4失点に関しては、リスクを冒して攻める以上仕方がない部分もあると思っている。次節はストヤノフが出場できないだけに、チーム一丸となってまた明日から練習するだけです。
セカンドボールをだいぶ拾われてしまったし、相手はテクニックがあった。また、サイドを崩されすぎた。マークの付き方などに修正点があった。今後の課題です。
前半の開始からサイドバックが出てきたときにどうつくかがうまくできなかった。やりたいサッカーをある程度相手に研究されていたように思う。プレスがうまくきかなかった。