4.23(土) 15:04 第7節
市原
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清水
日本平スタジアム
試合終了
HEADCOACH
内容がよかったほうが勝ったということ。エスパルスは気持ちが入っていたし、戦っていた。今日はジェフに勝って当然でしょう。気持ちというのは一番大事だと思う。ただ、今エスパルスが抱える問題が露出した部分もある。それでも、ウチのほうが内容的には悪かった。ジェフの選手のほとんどが、自分たちの実力を発揮しきれなかった。そこをエスパルスがうまくついた。だから、あまりいうことはありません。ウチはレギュラーが3人どころか、一人が欠けるだけで問題が起きてしまう。そういう意味ではリーグ戦は長くて激しいものなので、今後も厳しい戦いになるだろう。それと残念なことだが、ジェフというクラブを真剣に考えなくてはいけないのは、このような戦いを続けていたら下位争いをするだろうということ。今いるグループの順位から落ちていくだろう。
─── いつも見られるような、後ろからどんどん追い越していくようなプレーが少なかったが。
その説明としては、選手が疲れていた面もある。佐藤も坂本も疲れていた。水野も代表に呼ばれてキャンプに参加していた。阿部もリベロに下がって飛び出しができなかった。さらに羽生がいなかった。羽生は走りの量的には非常に大事な選手。説明としてはそういう感じだが、あとは別の部分でしょう。飛び出しがなければ前線も後ろも難しくなるが、そういうのを全部差し引きしてジェフの力ですから。ただし、結城も藤田もいいプレーをした。それに、こういう試合は必ずあるもの。別にこれが最初で最後ではない。とにかく後半はよかったが、前半は何もしていない感じだった。
─── 記者会見に来るまでに相当時間がかかったが、選手には何をいったのか。
私が考えていうべきことをいった。今、話したような内容だ。ただし、もう少しダイレクトな表現だったけどね。ときには名指しでいうこともある。監督が最低いうべきことをいった。いい選手であろうが悪い選手であろうが、いうべきときはいう。ただ、ここで公表できるようなことはない。記者の皆さんも、だれがいいプレーをしているかを見ているわけだから、私がいうべきことではないでしょう。こういう試合はあるし、これからもっと悪い試合もあるだろう。ただ、私が本当に心配しているのは、ディフェンス面で本当にミスが多い。パニックに陥る選手が多すぎる。すごく危険な要素です。落ち着いてディフェンスをする練習はしているが、なかなかできない。それに、練習と試合は別のもの。そういう意味でエスパルスは内容的にもよかったし、祝福したい。何かをしようというメンタル的な準備ができていた。そういう意味ではジェフに勝って当然。
─── 相手の長谷川監督はリーグ戦初勝利だが。
監督とは同じ仲間であって、上から物をいう気はない。ただ、今日勝ったのはよかったことだし、これで環境もよくなるだろう。プレーもよくなるだろうし、選手は自信を持つだろう。すごくいい勝利だったはずだし、自分たちに確信が得られたのではないか。今日の勝ちは理想的だったと思う。特に、彼は最年少監督だからね。
─── 今季、エスパルスとは初対戦だが、どんな印象を持ったか。
去年まではブラジル人の問題があったのでは。すごく有名で、周りの期待も大きかったと思う。今年は監督が若い選手を起用している。チームのプランによってのものなのかもしれないが、リーグ戦が終わることにはきっと若い選手が一人前になっているだろう。エスパルスには若い選手がいるよという一つの方向性が生まれる意味でも、いいことだと思う。あとは、それでどういう結果になるかだが、やはり地元の選手がいいプレーをするというのはいいものだよね。
─── 先に述べたエスパルスの問題点とは。
エスパルスの選手は規律よくプレーしているにもかかわらず、何度も勝てない試合が続いた。今日も同じようにタイトに規律よく試合を進め、さらに先制したにもかかわらず、自分たちのプレーができない時間があった。それでウチは1対1に追いついた。ただ、今日はそこから自分たちの力を出していった。新しい力になるのでは。
─── 工藤に代えて山岸を投入したが。
選手を代えた意図はわかりません。でも、私はグラウンドに工藤がいたのはわからなかった。一人少なかったら厳しいじゃないですか。ただ、彼はすごい才能を持った選手。今日はちょっと混乱して力を発揮できなかった。今日のように相手がタイトに近くマークしてきたときは厳しい。彼はスペースをうまく使ってプレーする選手。うまくプレーできなかったのは、彼の問題というよりエスパルスのせいとでもいうべきだろう。それは別にして、次からも彼は試合に出るだろうし、いい選手に変わりはない。ジダンだって、毎試合いいプレーはしない。
得点については、マリオからのボールがよかった。今日はうまく頭にボールが当たっていたので、必ず1点を取らなければいけないと思っていた。ただ、最終ラインがいつもとメンバー、システムとも違い、ロングボールが多くなってしまってうまくいかな面があった。ウチのほうがエスパルスの攻撃に対してサイドにひきつけられ、守備をしいられてしまった。
初出場でしかも急だったのでびっくりしたが、みんなが「落ち着け、落ち着け」といってくれたので、途中から思いきってプレーできた。ただ、大学の試合と違い、動き出しが早くまったく違った。今後はもっとうまく対処しなければならないと思う。監督からの指示? 澤登をしっかり見ろといわれたが、経験豊富な選手だけに動きがよく大変だった。
ウチがやりたいことを相手にやられてしまった。1点取ったあとはウチの流れになったが、逆に勝ち越し点を奪われてしまった。連敗してしまい非常に残念。
相手は右サイドからの攻撃が多いことはわかっていたが、だれが市川につくのかがルーズになってしまった。3-5-2システムのチームのほうがマークしやすい。アントラーズ戦の新井場、アリのときと同様にうまくいかなかった。攻撃については、阿部がリベロに下がってしまってボール回りが悪くなった。やはり阿部はボランチにいて、前を向いてボールを受けたほうがいいと思う。