あまりコメントはないが、今日は試合に勝ったということ。そして、今日のゲームはレイソルの監督や観客にとっていい試合だったと思う。というのも、新しい選手がどれだけできるかどうか分かってもらえる機会だったからだ。そういう意味では、ジェフとレイソルは似ている。レギュラーが欠けると、いい試合ができない。

─── 似ているという点を、もう少し具体的に教えてほしい。

具体的にいうと、各チーム30数人の選手を抱えているが、もちろん全員がいいプレーはできない。そこで、監督が試合で起用する選手を選んでいくわけだが、その選手がいないと苦しくなってしまうチームということだ。例えば、今日のレイソルは玉田やリカルジーニョがいなかった。でも、その中でもレイソルの選手は気持ちを持って戦っていたし、5-1の点差ほどの差はない。今日の敗戦は、レイソルが今後どのようにチームを作っていけばいいのかをもたらした、意義があるものだったと思う。もちろん、私はクラブの人間としていっているわけではないが、これが現実。

─── ジェフのほうは内容でも圧倒したと思うが、何か修正点はあるか。

負けたときよりも勝った試合のほうがコメントしやすいが、公表していうべきものでもない。選手たちに直接伝える。記者の皆さんが私の考えを知るのは、選手にとってもよくないからね。

まず、チームが勝てたことが一番うれしい。リーグ戦ではなかなかチャンスを与えてもらえなかった。それだけに、長い時間出場できるカップ戦をアピールの場としなけれならなかったし、ゴールがほしかった。今日は満点ではないけれど、いいプレーはできたと思う。特に、裏にスペースがいっぱいあったし、みんながそこに放り込んでくれたのがチャンスや得点につながった。

2週間ケガで休んでいたのでコンディションの不安があったし、実際に体力的につらかった。それに、失点は自分のミス。あれで負けていたら立ち直れなかったが、3点目を自分が折り返してアシストしたので、うまく気持ちを切り替えられたと思う。そのシーン？　立ち上がりはセットプレーでも上がらなかったので、向こうがうまくマークを確認できなかったのでは。次の試合はストヤノフがいないけど、予選突破もかかっているし日本人選手で何とかしないといけない。

相手をうまく引き出して林が裏をつくようなプレーをしようと、二人で話していた。実際、その形で得点につながったし、周りの選手がうまく相手を引きつけてくれたのもよかったと思う。ただ、個人的には決めるところをもう少し決めないと……。シュートの精度が悪かったし、体力的にもきつかった。最後は足がつっちゃいましたから。ただ、すぐに次の試合がくる。予選突破もかかっているので頑張ります。

今日は左サイドだったけれど、別にサイドの場合はどっちでもいい。それに、監督には坂本さんと二人で話し合って、どっちがどのサイドを担当するか決めろといわれていた。ボクが左、坂本さんが右でいくというのも、最終的には試合の直前に決めましたから。レイソルは平山が起点になるので、ボクだと対応しきれない。そういう理由です。とにかく、勝ったからこそ気を引き締めないといけない。悪かった点を修正して、次の試合に臨みたい。

チームが勝っていたし、それまでの流れを崩さないようにプレーしようとピッチに出た。何回か得点チャンスはあったが、決められなかったのは自分の技術不足。今日は長い時間出ることができたが、これで満足せずにチャレンジしていきたい。