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2005 SEASON MATCHES試合日程・結果

SEASON

9.11(日) 19:02 J LEAGUE DIVISION1 第23節

ジェフユナイテッド千葉

市原

1-0
0前 半0
1後 半0
東京ヴェルディ1969

東京V

市原臨海競技場

試合終了

HEADCOACH

オシム監 督

ほとんどの試合が今日のような感じだが、特に運動量で勝ったゲームといえる。もちろん、走っても負けることはあるが、特に今日は運動量が勝負のポイントになった。しかも、最近は1点を取ったほうが勝つゲームが続いていたが、もともとJリーグはそのような傾向にある。魅力性は薄くなるかもしれないが、質の高いリーグだと思うよ。これからも同じような戦いが続くと思うし、観客の皆さんもハラハラするのでは。あるいは、メディアの皆さんもこのようなゲームは好きでしょう。だから、好きなように書いてください(笑)。ウソではなく正直に思ったのは、ヴェルディの技術力がものすごく高いという点。確実にジェフより上だが、このようなチームにもしっかり戦えることを見せたと思うし、これを続けていきたい。でも、私は本当にヴェルディの質の高さを認めているよ。実際、試合には勝ったがチャンスの数はほとんど同じだった。ただ、立石本人がどう思っているのか分からないが、ウチのGKが全部弾いてくれたんだ(笑)。ものすごくスペクタルなプレーだったね。

─── オシム監督のコメントの裏を返せば、たとえチャンスが多くても、それを生かせないのがJリーグといえるのでは。

たまたま昨日、ヨーロッパのサッカーを見たが、2点取ったチェルシーだってチャンスは少なかった。実際、ヨーロッパのサッカーが得点を多くたたき出しているわけではないのだ。それに比べて日本は、確かに点を取っていないかもしれないが、逆にどっちが勝つか分からないようになっている。あるいは、今日もジェフのDFがしっかり抑えていたし、ヴェルディのDFも頑張っていた。そういう要素もある。今のサッカーのトレンドは、どうしても勝ったチームが強いということになってしまう。

でも、どうやって勝ったかを聞く人は少ない。ロマンチックで面白いサッカーを追及したくても、今のサッカーの流れは効率のいいプレーに向かってしまっている。逆の方向に行っていると思う。

例えば、1-0で5試合連続勝ったとしましょう。その間、運もあったと思うが、決して運だけでは勝ちきれないチームのスタイルが確立されているはずだ。ただ、私は効率のいいプレーには反対だけどね。それに今、日本で起こっているのは、日本人だから起きていることだと思うよ。

─── 櫛野がケガから復帰しても立石を使っている理由は。

立石がいいプレーをしているから。シンプルでしょ(笑)。櫛野も私の下で2年半レギュラーとしてプレーしてきたが、だれも彼がなぜレギュラーなのか聞いてこなかったよ(笑)。もちろん、櫛野にもチャンスはある。ただし、櫛野も短い期間の離脱ではなかったし、今は技術的、人間的にも立石のほうがいいと思って使っている。実際のところ、多くの人は立石が1回ミスしたら交代だと思っていたでしょうけどね。そういう質問をするのは、二人に対して石を投げているようなもの。私が投げ返してもいいが、今は環境を変えたくないのでやめておくよ。

─── 林が決勝ゴールを挙げたが、いつもなら交代させている時間だと思うが。

世界の奇跡だね。ウチが成し遂げた最高のことだとも思うよ。監督として鼻が高い(笑)。とにかく、彼ができるということを見てもらえたと思う。あれだけ走っても、サッカーの試合では死なないということもね。でも、歩けなくなるかもしれないけど(笑)。これで20分とか30分の選手といわれないんじゃないか。

ただ、うまくいったからいいけど、ウチが負けたときの話も考えてはいたよ。勝ったときと負けたときでは、まったく逆のことを話さないといけないしね。監督としても準備が必要なのだよ(笑)。

─── 選手交代後にリズムがガラッと変わったが。

私が選手交代の手を打ったところで、それについてどうこういうつもりはない。起こったことがすべてだ。ただ、どんな選手であろうと、グラウンドに出たらいいプレーを心がけるのは当然。それに、私の年代になるとミスが許されないと思われがちだし、だからこそ私も真剣に取り組んでいる。

─── 前半、阿部が惜しいFKを蹴ったが、相手に読まれていた。あのコース、阿部では厳しいと思うし、選択ミスでは。

FKからいつもゴールは入るものなの?あれで完全に決められる選手なら、ジェフにはいないと思うよ。そのような質問は、ジェフを過信しすぎだと思う。もちろん、ジェフにはいいキッカーがいる。水野もポペスクも上手だ。しかし、どのチームにもいる左利きがウチにはいない。滝澤がいるが、今、ケガでチームを離れてしまっている。だから、どっちに蹴るか相手に悟られてしまう。その辺がウチの次の課題だろう。それとは別に、阿部にはFKだけの選手にはなってほしくない。もしそうなったら残念だし、全部のプレーで引っ張ってほしい。それが無理なら、あとは(FKが有利になるように)ルール自体を変えてもらうしかないね(笑)。

(最後に)今日は緊迫したゲームに勝ったから、冗談も多くなりました(笑)。

結城 耕造DF 24

前節のサンフレッチェ戦ではミスをして途中で交代となってしまったし、監督にも同じようなことがあれば今後は厳しいといわれていた。だから、まずはディフェンス面に気をつけて集中してプレーした。ある程度できたと思う。また、アルビレックス新潟戦では攻撃面でいいシーンがあって、監督にもそういったプレーをしろといわれていたので、今日も守備に重点を置きながら、前にいける状況では前に出ていった。

羽生 直剛MF 22

タケが点を取ってくれてよかったです。自分にもチャンスはあった。厳しい状況ではあったが、もっと上を目指すなら、ああいった場面を決めていかなければいけない。今日は攻撃面で最後の精度が低かった。全体的に動きの量、質が悪かった。今後の課題。

阿部 勇樹MF 6

攻撃に関しては、あまりいいプレーができなかった。守備面では相手にチャンスを作られたが、集中して守りきったのは大きい。こういったプレーを今後も続けていきたい。

立石 智紀GK 1

無失点に抑えたいと思っていたので、今日、うまく抑えることができてよかった。こういったプレーを今後も続けていきたい。

工藤 浩平MF 20

立石さんがスーパーなプレーをしてくれて、無失点に抑えることができてよかった。自分が入ったことで流れを変えられればと思った。もっとボールを散らすことができればよかったと思う。

林 丈統FW 9

立石さんがすごく頑張っていたので、なんとしてもゴールを決めたいと思っていた。決めることができてよかった。