3.5(日) 15:03 第1節
市原
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大宮
埼玉スタジアム2002
試合終了
HEADCOACH
一つはブレイクアウトの時間帯があって失点してしまった。神経を失った感じだった。ミランでもチャンピオンズリーグで負けることがあるが、私はジェフのことを考えなくてはならない。
アルディージャは勝って当然だった。そこに異議はない。相手はやれることをしっかりやった。ウチが少し助けた点はあるが、今のウチはディフェンス面が問題になっている。90分攻め続けることはできない。ウチが攻めれば、今度は相手の時間帯が訪れる。その時間帯をどうるすかがポイントだ。
負けたことに文句を言う必要はないが、主審には一言言いたい。佐藤の二枚目はイエローではない。しかも、そこからハースがケガで外に出ている時間帯に失点してしまった。審判も人間だからしょうがないが、監督はミスをすれば首になる。審判はミスしても次の試合で笛を吹いているけどね。
ただ、そのせいで負けたとは言わない。もう一つ問題があって、何人かの選手は一人前になったと思っている。ナビスコカップの優勝でうぬぼれが生じている。忘れるべきでしょう。終わったことです。カップ戦で優勝したなら、本来であれば、その後の試合ではもっと走って証明していかなければならない。もちろん、このことは選手に伝えたし、目を覚ましてほしい。
─── セットプレーで失点したが、守り方に問題はないか。
そうはいっても、ウチもセットプレーから得点を取っている。ペナルティエリア内で競り合うということは結構難しいものだし、練習できない部分でもある。ウチは若い選手と対戦して練習しているが、かといってアルディージャの選手を連れてきてトレーニングするわけにもいかないからね。競り合い方を身につけるには、練習だけでは十分ではないのだ。
あと、ウチは軽い選手がほとんどだ。一番ジャンプ力があるのは阿部だが、彼でも身長は176センチぐらいしかない。サッカーで考えたら低いほうだし、体重も軽い。ストヤノフも軽いし、坂本だって小さいし、中島も軽い。あとの選手はいうまでもないだろう。そういう面もセットプレーにはかかわってくる。セットプレーうんぬんではなく、変えられるところは変えていくが、アンリをはじめとする海外の195センチもある選手とは練習をやっていけない。ただ、アルディージャもそこまで大きな選手はいなかったけどね。
ちょっと悲惨な点の取られ方をしてしまったが、とにかくミスの部分を直していかなければならない。神経質に、そして確実さに欠けたボールのつなぎ方をしてしまっている。リードしている間はいいが、あのような2点目の取られ方で集中が切れてしまった。できるならバスケットボールのようにタイムをとって試合を止めたいけどね。でも、実際にはタイムを取れないわけだから。
─── クルプニコビッチについては。
彼を投入したのは、すでに厳しい時間帯だったが、何かを伝えるとかプレゼントといった考えではない。彼がやってきたドイツとは違うし、少しずつ日本に慣れていってほしい。
交代は、最初、違う選手が入るする予定だったが、(佐藤)勇人の退場があって、急遽入ることになった。相手はもう、いけいけになっていた。なんとか食い止めたかったが、追加点を入れられてしまった。セットプレーからなど、課題としていた部分での失点が多かった。プロなんだから、同じ過ちを繰り返してはダメ。次に向けてしっかりと修正したい。
しっかりと守るべきところを守れなかったのが問題。リードを守れないという昨年からの悪い部分が今日も出てしまった。ハーフタイムには、両チームともボールを回せていない。落ち着いてボールを回そうと指示を受けたが、うまくできなかった。相手が前がかりになっている時間帯をしのげなかったのが敗因。来週に向けて、守備の部分を修正したい。ディフェンスだけの問題ではなく、前線からしっかりと守りの意識を持って守備をしないといけない。
オウンゴールは、触らなければよかったのかもしれないと思うが、マルティネスがうしろにいたので、どうしてもなんとかしたかった。あれがなければ、試合展開は違ったものになっていたと思うと本当に悔しい。気持ちはすぐに切り替えたが……。守備の面では、前半はうまくつくことができていたが、後半、桜井が出てからうまくいかない部分があった。
緒戦ということで、自分も含め、チーム全体に固さがあったのも事実。それにしても4失点もやられるとは……。課題としているセットプレーからの失点ということで問題でもあるが、修正できるとも思っている。今日はいつもと違うシステムで戸惑ったわけでもないが、リズムに乗り切れない部分があった。とにかく、次の試合、しっかりと自分たちのサッカーをすることが大事。