6.4(日) 15:05 準々決勝第1戦
市原
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C大阪
大阪長居スタジアム
試合終了
HEADCOACH
試合を見ず、結果だけを見た人には一方的な試合だったように思うだろうが、全くそういうことはない試合だった。内容と結果は必ずしも一致しているとは限らない。実際これくらいの暑さなかで選手達もプレーしづらい環境だったし、観客も座っているだけできついような状況のなかでお互いがいいプレーをしたと思う。1対1の時にうちの選手が退場し、PKを決めたセレッソが1点をリードして、このままセレッソがいけるんじゃないかというタイミングになった。そこで、撃ち合いになったときに、ジェフがしっかりと点を取れたというのが、流れを変えたポイントだったと思う。
どういうことかというと、セレッソは選手がひとり少なかったが、(ジェフの退場で)10対10の同数になって点を取って、逆転に成功した。そこで、ホームということでさらに点を取りに行った矢先にジェフが同点に追いついた。セレッソは心理的に主導権を握ったと感じ、ジェフにとっては厳しい状況になった時に、逆にこちらが点を取って追いついたことで流れがこちらに傾いた。
─── ハース選手は今季怪我がちで、ワントップでも難しい試合が続いていましたが、今日の評価に関しては?
まあでも、1トップどうこうという話に関していうと、イングランドのチームもほとんど1トップでやってるよ。ただ、マリオがきょうまで多くの試合で力を発揮していなかったことを考えれば、きょうの活躍だけでは決して十分ではない。これで全てを打ち消せるんだったらシンプルすぎる。ただ1試合で全てを打ち消せはしない。あとは、彼がきょうのような試合をなんども繰り返せることを期待している。
今日は自分たちの形が作れず前半は苦戦した。後半に入って相手が退場したこともあり、ボールが回るようになった。うちの選手も退場してしまったが、スペースができたので、自分たちの試合ができたと思う。2得点? サイドでは形が作れなかった。FWに入って、ゴールができたのはよかったと思う。1点目はいい形でボールが入ってきたので自分は落ち着いて決めるだけだった。2点目も思い切り打つだけだった。5-2の大勝だったけれど、まだ終わったわけではない。気を引き締めて第2戦に臨みたい。
アウェーということもあったので、まずはしっかりと守って、相手の隙をみて攻めるというのを徹底したかった。結果だけみるとこういう展開の試合になったが、相手の決定的なチャンスも多かったし、結果だけだと問題ないように見えるが、内容からするといろいろと課題は多かった。
前半はチームとして相手の中盤の選手に付き切れない部分があったと思う。セレッソはホームで先取点が欲しかったと思うし、そこで思い通りに先に点をとられてしまったところは残念だった。ウチの場合、立ち上がりが悪いとずっと悪いまま引きずってしまうところがある。そこは修正しないといけない。退場で相手がひとり少なくなって、高めのポジションを取ることになったので、交代になったと思うが、ああいう状況でも代えられない選手にならないといけない。(ボレーシュートは)あれは無理です(笑)。大さんとか僕が攻撃で上がっていくのはチームとしてやってくことなので。でもあのボレーは阿部さんがいいボールをくれたので、もう少し遅れて入っていけば良かったかもしれない。でもやはり無失点に抑えたかったです。
足の方はもう問題ありません。ケガがあったことでチームといっしょに練習する時間も短かったけど、復帰してからは時間も取れたし、この14日間しっかり準備できた。大事なことは次の試合に勝って、次のラウンドに進むことだ。巻がいないという特別な意識はないし、他の選手が彼の不在を埋められると思う。クルプニコビッチとの連携もお互いがどういうプレーをするか知り合うのに時間が必要だったが、いまはそれが良くなってきたことは間違いない。