今日の試合は典型的な日本のゲームだった。多くのゴールが入ったし、片方がリードしたら、また片方がリードし返す。その繰り返しだった。また、アグレッシブに走って戦ったという意味でもそうだし、最後はロスタイムに点が入って勝負がつくということにおいても、すべてが典型的な日本のオリジナルな試合だった。両チーム合わせて7点入るようなゲームで、戦術がどうだというのは間違っている。ただ、観客は満足した試合だったと思う。特に、FC東京側の観客はね。それはすごく重要なことだ。

─── 2点をリードしてのこの結果。その理由は？

まずは2-0になったときに、FC東京が失うものはないということで、前線からプレッシャーをかけてきた。それが成功し1点を取った。2-1になったときにジェフの目的は3点目を取ることだったが、その3点目がなかなか取れず、結局2-2になってしまった。あの流れからして、今度はFC東京にとってやりやすい試合になってしまった。それが理由だ。逆にいうと、2-2の後、3-3という形でジェフが追いついた。今度はジェフが有利なのだが、そこで4点目が取れずに、結局試合は3-4でFC東京の勝利で終わったということだ。それ以上は説明しづらい状況だが、サッカーとはそういうものだと思っている。ただ、説明しきれないものがあったほうがいいと思う。

─── 典型的な日本の試合というのは、ゲームをコントロールできないという意味でしょうか。

いい質問だ。典型的な日本の試合だといったがネガティブな意味はない。ただ、日本のゲームはたくさん点が入る。点がたくさん入るということは何か問題があるということで、監督の立場からすると、たくさんゴールが入るということはあまりいいことではない。ただ、たくさん点が入るということは観客にとってはいいことだ。FC東京はそういうチームで、ジェフはもう少し落ち着いてボールを動かせるチームだが、結果的には今日はFC東京が勝ったということ。

─── メンタリティ、サッカー文化の問題なのか。もう少し具体的にお願いします。

文化からきているものだと思う。Jリーグは13年の歴史しかなく、アフリカや南米はもう少し技術や戦術で勝っている。もっと日本がサッカーというものに対してお金がかかって、点を取られないというプレッシャーがかかっていけば、もう少し守りを固める試合になるとか、そういうサッカーになっていくということが時間の経過とともにあるだろう。現時点では観客にとってすごく面白いサッカーをやっていると思う。

─── ジェフはもう少し落ち着いてボールを動かせるチームと話したが、それは佐藤選手の退場が原因でしょうか。

佐藤はもちろんいい選手だが、彼が抜けたから落ち着いてボールを動かせなかったということはない。ジェフは、個人、1人の人間が代わってチームが機能しないというようなチームではない。2点リードした時点でうちはもっと落ち着いてプレーできるはずだったが、落ち着いたプレーをさせてくれなかった相手、FC東京がいたということもあるし、自分たちのリズムでボールをつなげなかったという自分たちのせいでもある。

起用してもらっているのに、結果を残せず申し訳ない気持ちでいっぱいです。ホームで3連敗。多くのサポーターが来ている中で本当に情けない。次は絶対にしっかりと勝ちます。

いつもの途中出場の場合より早めの出番となったが、得点に絡めなかったし、シュートチャンスを決めることができなかったので、反省点はたくさんあります。2点を取ってからチームとしてうまく機能しなくなったように思う。もっと、自分たちのサッカーができるように頑張りたい。

前半の立ち上がりはいい守備から攻撃へと形ができていた。それが続けられなかったのが問題。4失点というのは何か問題があるということ。その問題をしっかりと修正しなければならない。3-1にするチャンスはあった。それを決められないという点も問題。得点場面については、思い切って打った。シュートはイメージどおりだった。今日は2点をリードした試合だったので絶対に勝ち点3を取りたかった。勝ち点2を失ったゲームだった。

ボールの奪われ方が悪い。負けていたので攻めにいかなければならない、リスクを冒すということもあったが、それにしても、同点に追いついての失点は修正しなければならない。またすぐにゲームがある。次のゲームに向けて頑張りたい。連敗は絶対に避けなければならないから。

立ち上がり、出だしはよかったと思う。ただ、無理に攻めているところがあり、そこからボールを奪われて、カウンターをくらってしまった。後半の立ち上がりは気をつけなければいけないところだったがやられてしまった。個人的にはもう少し、落ち着けたかったがうまくできなかった。前からもっと人が動いて、早いパスを回せれば、相手のプレスもうまくかいくぐれたはず。ボールを奪ってもすぐにミスして押し込まれてしまう。そういう状況が長く続いてしまった。