10.20(土) 19:05 第29節
市原
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浦和
フクダ電子アリーナ
試合終了
HEADCOACH
まず、スペクタクルな試合だったと思います。そこが一番大事です。サポーターの皆さんにもたくさん来ていただき、だからこそ選手は頑張れたと思うし、とにかくたくさん点が入り、たくさんチャンスがあった試合なので、そういう意味ではよかったと思います。
スペクタクルな試合というものは、もちろん二つのチームがあり成り立つものです。そういう意味では両チームがいいプレーをしたからそうなったわけで、ウチは後半、首位のレッズに対してあれだけのサッカーができることを見せられたと思います。後半に限っていえば、レッズは守勢に回っていました。
ただ、レッズはとてもいい試合の入り方をしました。それによってウチは厳しくなりました。実際、レッズが立ち上がりからアグレッシブに、気持ちを持って戦ったことは勝利に値します。逆に、ウチの場合はレッズに対して少しリスペクトしすぎたと思います。そんな状態で先に1点、2点取られれば、相手のほうに勝利が転がり込んでいくのは当然です。
ジェフにとって残念なのは、最後のいい流れの中で点を取れなかったことです。今日対戦した相手は、60分間しか体力が続かないことを知っていました。そこをつくにはついたのですが、最後は結果を出せませんでした。レッズの選手が年を取っているわけではありません。ただ、3-1でリードした後、実際に走れていませんでした。それでもレッズは最初の60分で試合を決めたわけですから、勝利に値すると思います。
─── 後半、選手交代をしてチームの形も変えてきたが狙いは。
0-2で負けているわけですから、もちろん点を取りにいくためです。あとは佐藤がケガでプレーできる状態ではありませんでした。
─── 青木を投入したとき、左利きの彼を右に置き、右利きの楽山を左に回したが。
利き足に関係なく、楽山はずっと左サイドでプレーしている選手です。また、青木はFWでしたが、ネネがいたサイドが開いていたので流れたのでしょう。レイナウドが左に流れることが多かったので、そのバランスも見たのだと思います。実際、その二人の投入でいろいろできたと思いますが、結果には結びつきませんでした。
相手は前半から飛ばしてくると思っていた。それだけに後半はうちのペースになるとも思っていた。後半に関しては猛攻を仕掛けられたと思う。ただ、1点目を取られてからあせってしまった。まだ時間は十分にあるのだから、しっかりと自分たちのプレーをすればよかったのに、前へ前へといそぎすぎてしまった。これまで6連勝中は常に先手を奪ってきただけに、先手を奪われての対応が冷静にできなかった。途中、立ち直ることができたが、もっと早い時間帯に修正しなければいけなかった。
1失点目、3失点目とみんなが下がってしまった。もったいない失点だった。うまくボールをまわそうとしたが、前半はあまりできなかった。前半途中からよくなってきただけに、後半開始直後の3失点目を喫したのが痛かった。
首位にいるチームにたいして前半を終えた時点で2点のビハインドは厳しいし、一時は3点をリードされた。そこから3点を奪うのは難しい。とにかく、先制点を献上したのは反省。ただ、やろうとしているサッカーができていた時間帯にはゴールを奪うこともできた。スタジアム全体、ゲームの雰囲気ともによかっただけに、追いつけそうな感じがあった。それだけに、2-4の敗戦は非常に残念。
リーグをリードしているチームと戦うのは非常に難しかった。前半は相手のペースだった。そこから自分たちがリズムをつかみ、チャンスも作った。後半のゲームを考えると、引き分けで終わってもおかしくない試合だった。残念ながらチームは負けてしまったが、いい試合をしたと思う。個人的にはゴールを奪うことができたが、チームが勝たなければあまり意味はない。