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2010 SEASON MATCHES試合日程・結果

3.14(日) 16:03 J LEAGUE DIVISION2 第2節

ジェフユナイテッド千葉

千葉

2-0
0前 半0
2後 半0
サガン鳥栖

鳥栖

フクダ電子アリーナ

試合終了

HEADCOACH

江尻 篤彦監 督

今日の試合は前回の熊本の部分から来ています。熊本で最後に追いつかれ、引分けてしまったところから今回入りました。

メンタル的な部分は、必ずこのホームゲームで鳥栖よりも走り抜こう、相手よりも走りで上回らないといけないという指示を出しました。

前半は私達にとっては耐える内容となってしまいましたが、いつもやっているボールを動かすこと、狭いエリアを打開していくことで、必ずサイドの薄いところを突けるということは思っていまして、その通りの米倉の1点目でした。相手のスライドも間に合わないボールの動かしで得点できたことは、良かったと思います。

1点を取り、相手が前掛りになったところでカウンターという理想的な点の取り方だったと思いますが、その後3点目、4点目を決められるチャンスがあったにもかかわらず、そこで決められなかったことは次への課題です。また終盤、鳥栖もメンバーを代えながら1点を取ろうと前掛りになったところで、ウチがカウンターを仕掛けた半面、逆に危ない場面も作られてしまったことは課題に残るところです。

全体的には自分達が今日やろうとした、走る相手以上に走るというサッカーができたと思います。

─── 前半耐える内容になってしまった原因は。

前節の鳥栖のゲームを見た時に、アグレッシブでタイトにきていた印象でした。ゾーンもしっかりブロックを組んで、入られてもしっかりと人の幅で守っている。それに対して、私達がクサビを打ち込んだ時にサポート、例えば巻などが前向きな選手にシンプルに落とす作業が、逆にシンプルに落としすぎました。

1回前を向ける状況というかコントロールで時間を作れる状況でも、前向きな選手に落とすという部分があったことが、前半の改善点だったと思います。

例えば、先週のプレミアリーグにおけるアーセナルです。やはり前を見ますが、前を向いたら相手も出ていかなければいけない。そのところで背後をつく選手がいて、またそこで逆のスペースができる。その開けたスペースに2列目が入ってくる。そういう前を向く作業が前半はできなかったと思いますし、怖がらずに前を向く作業が課題になりました。

─── 今シーズンからの4-3-3システムのよさが出せたと思いますが。

前半は正直、よさは出せなかったと思います。4-3-3のシステムの中で、数字上での中盤は相手の方が多いですよね。しかし違う部分でそのフォローをしていく。私たちの中盤の選手が、セカンドボールを拾えるかどうかというのが大きなポイントになります。今日、前半も後半もよかった点を挙げるとすれば、そのセカンドボールに対してウチの中盤が積極的に拾える、又は相手に拾われてもそこにプレッシャーをかけることが、90分通してできたことは褒めたいと思います。

4-3-3における私の考えの中では、中盤の選手がセカンドボールを拾う。逆に、相手にこぼれている状況では、一人、または二人が早い切り替えにおけるプレッシャーをかけ、こぼれたボールを3人目が狙うというような形です。相手の守備の組織が整う前にマイボールにするというのが私の狙いであり、工藤と佐藤が巻の近くにいるというのも攻撃のいい部分の一つですが、彼らが2列目から飛び出せる、または前を向ける、シュートもある、ラストパスも持っているという状況では、今のウチにとってベストだと思います。

また相手のよさを消すためにも、このシステムを我慢しながらでもやっていこうかと思います。今日は使いませんでしたが、倉田というジョーカーもいます。彼もその中にうまく絡めながらやっていけたらと思います。

─── 今日の米倉選手の評価は。開幕戦ではベンチにも入っていませんでしたが。

今、選手たちにも話しましたが、開幕戦で出た谷澤や益山もベンチ外です。なぜそういう状況になるかというと、チーム内の競争がすごく激しいです。米倉をなぜ使ったかというと、この一週間のトレーニングで彼が何とか試合に出たいという気持ちを出し、私が要求したことをしっかりとトレーニングで表現してくれたからです。それが今日のゴールにつながっていますし、パフォーマンスにもつながっています。

ミリガン、和田、太田も、1週間しっかりトレーニングしてくれました。今日、名前を連ねた選手は、メンバーから外れても腐ることなくトレーニングに集中し、レギュラー、サブメンバーを勝ち取りました。そういう素晴らしいチーム内の競争があるから、今日のようなゲームができるのではないかと思います。

逆に、練習でできないことはピッチ上ではできないと思っています。練習でやれてもここでできないことも多い中で、当然練習でやれなかったことができるわけはない。そういう考えでいますので、誰が出てもおかしくないメンバーでキャンプからここまできています。そのためにも練習試合を組んでいます。今日も午前中の練習試合でいいパフォーマンスした選手がいて、この中でも代えてやろうかということも思っています。すごくいいチーム内の競争になっています。

─── アレックスの攻撃参加に関しては自由か。

前節、1点を取りながらもう1点取ることができなかった。やはり1-0で終わるのではなく、2点、3点取るというのがジェフのスタイルだと思いますので、彼がチャンスだとみれば当然取りにいきます。逆に、彼のカバーを逆サイドのサイドバック、もしくはアンカーである山口らが埋めておく。最後はアレックスが上がっても相手はついていかないという状況になり、打ち合いになってしまいましたが、そこで3点目、4点目が決められればよかったです。もしかしたら試合の中でウェイトをさせることもありますが、今日は逆にホーム開幕ということで、もう1点取りたいという姿勢を最後まで貫いたということで、彼が前にいってくれたと思います。

佐藤 勇人MF 7

ホーム開幕戦で勝つことが出来てほっとしているが、まだ直さなければいけない部分も見えた試合だったので、しっかりと修正を続けていきたい。前半は走ってもなかなかうまくいかなかったので、後半は走りながらも、一回、走ると見せかけて止まるなど、頭を使いながら走ることによって、ボールを受けることが出来た。前を向いたときに、いろいろと局面が変わってパスを出しやすかったので、楽しくサッカーをすることができました。最初からこのペースで試合が出来るように、そして、自分のプレーが出せるように、残りの試合も頑張ります。

工藤 浩平MF 10

開幕戦で引き分けてしまったので、この試合は絶対に負けられないと思ってプレーしました。勝ててよかったけれど、まだまだやらなければいけないことがあるので、また気持ちを締めなおして頑張ります。ここで安心せず、どんどん勝っていかないといけない。途中から縦パスが収まったところからいい攻撃が出てきが、相手が疲れてきた部分もあったので、前半の最初からもっとやれるようにしたい。崩しのなかからもっと点を決めていれば試合運びも楽になるので、前半から点が取れるようにしなければならない。個人的には、点を取ることろが課題なので、その部分はさらにつきつめていきたいです。シュート数に関しては、相手のほうが多かったので、上回るようにしたいし、パスをまわして、相手を疲れさせたい。やはり、最後まで走らなければ勝つことはできない。そう感じる試合でした。

米倉 恒貴MF 22

ホームで点を取ることが出来てよかったです。決める前に放ったシュートがバーに当たるなど、ほかにも決められる場面があったので、そういった部分は修正していきたい。木曜日の練習試合で守備を頑張りすぎて、攻撃面で力を発揮できなかったので、今日の守備はある程度サカ(坂本)さんに任せて、ゴールを狙いにいっていたので、点を決めることができてよかった。2点目は落ち着いてシュートすることが出来ました。ガムシャラにやることも大事だし、落ち着いてプレーすることも大事だと感じました。今後もこういったプレーを続けていき、チームの勝利に貢献したいです。

岡本 昌弘GK 1

無失点で終えることが出来てよかったが、相手のミス、精度の低さに助けられた部分があったので、相手に助けられるのではなく、自分たちがしっかりと相手の攻撃を抑えられるようにプレーしたい。攻撃面ではボールが回っていてみんなが気持ちよくプレーが出来ていてよかったと思う。ただ、ボールの取られ方が悪い時間帯があった。トライをしてのことなので、悪いことではないが、そこの対処をもう少しキッチリと出来るようにしたい。ミリガンが先発出場だったが、センターバックとは話し合いながら、うまく対応できたと思う。これを続けていきながら、さらにいい試合が出来るようにしていきます。

茶野 隆行DF 33

ほっとした部分と、当たり前のことが当たり前に出来るように、もっともっとチーム全体として精度を上げていかなければいけない。ミリガンとはお互いに話し合いながらやっていた。マークの受け渡しもスムーズにいき、パニックになることもなかった。攻められているときのマークの受け渡し、タイトにいくのかどうするのかはもう少しつめていきたい。後半、残り15分で攻められている部分があった。中盤で軽いプレーをなくさなければいけないし、つなぐならもっとつながなければならないし、クリアするならクリアする。きっちりとプレーをきらないと相手の二二次攻撃もある。状況にあったプレーをしていきたい。攻め方、時間の使い方を有効にしたい。