選手は一生懸命やってくれたと思います。たくさん来ていただいたサポーターの皆さんの前でヴァンフォーレ甲府に敗れたことはすべて私の責任だと思っています。サポーターの皆さんも一生懸命応援してくれましたし、選手も一生懸命やってくれたので、監督の能力がないということです。

─── 選手は一生懸命やってくれたとありましたが、試合の内容自体はある程度監督の思っていた通りやってくれたのでしょうか。

前半のイージーのミスからの失点というのは計算外でした。トレーニングをしっかりとやってきたのですが……。

─── 失点の場面、ハーフナー・マイク選手へのケアはされていたようですが、周りの選手へのケアが緩くなったのでは。そのあたり練習ではどうでしたか。

練習では、ハーフナー・マイク選手ではなくその周りだということでトレーニングしていました。それが出せなかったことは私の責任です。

─── 残り6試合となり、6試合の戦い方は。

一試合、一試合、次のコンサドーレ札幌戦で勝点を挙げられるように準備する以外はないと思っています。目の前の相手にしっかりと勝つこと、残りすべて勝つしかないと思っています。あとは上位チームの結果を待つ形になりますが、全力を尽くしてやっていきます。

─── 上位の3チームはJ2の難しさを経験しているチームですが、今、終盤となりJ2の難しさについてどう感じていますか。

確かに柏、甲府、福岡とも苦しい戦いをしてつかんできたものがあると思います。ただ、うちはうちでやらなければいけないこと、ここまで築き上げたチームの伝統を踏まえて我々は我々の想いがあり取り組んでいます。そのような経験で、といったらそれで終わってしまいますが、サッカーは11対11でボールひとつを相手のゴールに入れる単純なスポーツですが、それだけではない奥深いスポーツだと思います。

こういった厳しさや色々な要素が含まれています。そういう要素を含めての戦いですし、J1、J2に限らずどのレベルでもそういう戦いだと思います。そういう中で、我々は今のこの現状をしっかり真摯に受け止めて、次に何をしなければいけないのかをしっかり選手に話をしなければいけない。

当然、難しいと言えば難しいでそれで終わってしまいます。色々なことがありますがその中身を皆でしっかり見つめていきます。6試合、何があるかわからない。全力でやっていくしかない。難しいJ2であろうが、結果を出した者が上に行く、出せなかった者はこのリーグに甘んじる。可能性がある限り、やるしかないです。

─── 今後の一番の課題は。

もう一回選手と話をしようと思っています。逃げることは簡単ですし、楽な方を選ぶのも簡単です。しかしここから、ジェフの未来のためにやらなければいけないことが山積みにあるので、ピッチに戻した時にもう一度、やってきたことを見つめ直して可能性がある限り全力で戦い抜くということをもう一度選手と話したいと思います。

前半はもっと流動的に動かなければいけなかった。ヤザくんのところへのマークが厳しかっただけに、もっとボクらうしろの選手がサポートしなければいけなかった。後半、相手も疲れがみえ、スペースができ、自分たちのプレーができるようになったが、それを前半からやっていかなければいけない。また、ロングボール1本での失点、FKからの失点が悔しすぎる。

前半、ヤザくんのところでうまくボールが触れていなかったので、みんなで動いてもっとやれればと思った。ボールを回しても低い位置で、センターサークルの位置に人がいない状況だったので、そこを打開しようと思った。青木孝太へのスルーパスの場面は、スペースもあったしうまく出せたと思う。ただ、あの1本しか出せていない。ターンして前を向ける場面はもっとあったので、1本だけでなく、もっともっとやらなければいけなかった。内容が悪くても勝てる試合だっただけに本当に悔しい。

決定的な場面を決められずに悔しい。PKを取った場面はよかったけれど、ああいった形をもっと増やしていかなければいけない。また、相手はセットプレーに強いので、その部分の守備でも頑張ろうと思って試合に臨んだけれど、そのセットプレーから失点してしまったのが悔しい。次こそ、絶対に点を取ります。

ケガから復帰し、試合に出場できなくても、何とかチームのためになるように頑張ってきた。思ったよりも早くチャンスをもらい、得点につながるプレーをしようと思って試合に臨んだ。ゴールができなくて悔しいし、負けたのはもっと悔しい。ただ、4カ月、苦しい思いをして、それを乗り越えたので、これを次からの試合にさらに結び付けたい。6試合あるので、あきらめずにチームのために全力を尽くします。