8.21(日) 19:03 第25節
千葉
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富山
フクダ電子アリーナ
試合終了
HEADCOACH
4週間前、コンサドーレ札幌とのホームゲームはとても素晴らしかった。今シーズン一番のゲームだった。いいサッカーをすることができ、コンサドーレを倒すことができた。とてもハイレベルな内容だった。まるで、長年プレーしてきたチームのようだった。
その直前に、ケガで伊藤(大介)を失い、その後の横浜FC戦では、トーレ(オーロイ)を失った。そのため、違う形で戦っていかなければならなくなった。
横浜FC戦は、なんとか1-1で終わった。FC岐阜戦は2-0で、後半立て直して勝つことができた。しかし、コンサドーレ札幌戦は、大きくやられてしまった。今、できるシステムの中で試合をしたが、うまくいかなかった。今日のゲームも、なかなかうまくいかなかった。
今日のゲームは、それでも勝つことができたと思っているが、現実には負けることもあり得るゲームとなってしまった。しっかり主導権を握って戦いたかったのだが、それができなかった。プレーの内容には満足していないが、選手の姿勢には満足している。彼らはとても頑張っている。彼らは、いい時も悪い時も、成功を目指して頑張っている。ただ、スポーツとしては、こういう状況もあり得る。自信を取り戻さなければいけない。みんなで同じ方を向いて、立ち向かっていかなければならないと思っている。
─── 前半の途中から、4-2-4のシステムになったように見えたが、監督の指示だったのか?
そのように見えたかもしれないが、こちらが出した指示は、ウィンガーの林丈統、深井正樹に高い位置を取るように、というものだった。カターレ富山の戦い方に合わせて、そのようにした。ただ、米倉恒貴は、そこまで高い位置を取るべきではなかったのかもしれないと思っている。
─── カターレ富山の戦い方に合わせてというのは、具体的に?
カターレ富山の戦い方としては、3人のディフェンス、3人の中盤、その前に3人、さらにその前に一人の選手を置いていた。真ん中の3人の選手は、ディフェンダーの前のスペースをカバーしていた。外の選手は、フルバックのようなポジションをカバーするようなやり方をした。中盤の選手がサイドにウィンガーをマークするか、サイドのバックの選手がディフェンダーをマークするかということだった。だから、19番(池端陽介)、もしくは14番(ソ・ヨンドク)がケアする形だった。19番が出るか、14番が落ちてくるかだったので、林が高い位置でプレーすることによって、相手が迷うような状況をつくりたかった。鬼ごっこに例えると、逃げられたらタッチできないということだ。
─── 前半で、久保(裕一)と青木(孝太)を交代した理由は?
(青木)孝太は、FC岐阜戦の後半、とてもよかった。前半、ターゲットマンとしての久保はあまりよくなかった。だから、フレッシュな孝太を入れた。
ホームゲームだけに勝ちたかった。ドローという結果には納得していない。サポーターの皆さんには申し訳ないと思っているし、反省を生かし、この1週間のトレーニングを行っていかなければならない。2試合連続ノーゴールということで、いかに点を取っていくかがポイント。個人の力も必要だが、味方のためにスペースを作るといったチームとしての動きが足りない。とにかく、次のゲームがアウェイだろうが、勝点3を取るためにどうするかをトレーニングで追求していく。
サイドの高い位置で開いて、高い位置を取って1対1で勝負しろという指示があってその部分を心がけた。ガンガン勝負しようとプレーした。タテに突破してCKを何本か取ったり、ヨネ(米倉恒貴)にクロスを挙げて惜しいシーンもあったけれど、もっともっとそういった場面を作っていき、点につながればよかった。自分の特徴があるので、それを試合で求められていると思うし、その部分を出していきたいと思った。その一方でチームとしての決まりごともあるので、それをしっかりとこなしながらやることを心がけた。チームが勝てなかったのは悔しいけれど、個人的にはようやく一歩踏み出したと思う。ケガをしてから1カ月半ぐらいサッカーをしていなくて、合流して3、4週間ありましたが、ようやく試合に出場でき、もっともっと続けていきたい。これからの試合、もっともっと大事な試合が続くので、動きまわって、チームに貢献したい。
個人的には後半頭から出場。自分の持ち味である裏への飛び出しを意識してプレーし、最初はそこで持ち味を発揮することができ、チャンスもあったが点を取ることができなかった。コンサドーレ札幌戦の先発出場から今節ベンチスタート。正直、悔しい思いもあった。そのなかで、後半からチャンスをもらって、何とかチームの勝利に貢献したかったが、ゴールが取れなかった。チーム全体として、途中からロングボールが多くなってしまった。落ち着いて、もう少ししっかりと回せればよかった。
前半の立ち上がりは前線の距離感がよく、ボールがうまく回ったけれど、その後、その距離感が遠くなってしまい、自分の持ち味が発揮できなかった。前線の4人の距離感がよければ、いい攻撃の形ができると思うので、その部分をしっかりと修正し、さらにいい距離感でプレーできるようにしたい。2試合連続無得点。攻撃陣として責任を感じているだけに、次に向けてちゃんと戦いたい。次節の対戦相手、京都サンガF.C.は若いチーム。プレスをかけていけばうまく戦えると思うし、逆に、勢いに乗らせてしまったら怖いだけにしっかりと戦わないといけない。次の試合、何としても勝点3を取らなければいけない。厳しい気持ちを持って、次の試合に向かって戦います。