まずは勝てたことが非常によかった。8300人を超えるお客さまという、今日のJ2の試合のなかで一番多くのお客さまが来てくださり、いい雰囲気を作ってくださるなかでのゲームで、我々は負けるわけにはいかない。そのなかでゲームに入る戦略もよかった。選手たちも非常に素晴らしかった。

特に、立ち上がりにしっかりとボールを握って、相手に「今日はボールを取れないぞ」というスタンスを抱かせたことが勝利に大きく近付いた要因ではないかと思っている。そこで、点が取れたことも大きかった。2点目をセットプレーで取れたこともよかったと思う。

選手たちにとっては、厳しいいい方になるかもしれないが2点目を取った後、少し自分たちのリズムを相手に渡すことがあった。後半も、もっと自分たちで主導権を握り続けるゲームをできる力はあるはずなのだが、そこに、まだちょっと甘さがある。

2回目をやっても、もうジェフには勝てない」と思われるくらいのゲームがもっとできるはずなのだが、そこまでには至らなかった。3点目を取ったことで勝負が決まったが、もっといいプレーを選手たちには望んでいきたいと思っている。

次から、アウェイが2戦続くが、ここが一つのヤマだと思うし、連勝することでさらにチームはよくなると思っているので、次の栃木戦に、しっかり準備をして、勝利できるようにまたトライしたいと思う。

─── ゲームに入る戦略がよかったとのことだが、具体的には？

相手は、おそらくしっかり守備のブロックを作って、ボールを引っ掛けてカウンターを狙ってくるという作戦で来るだろうと考えた。そこで、そのゲームに自分たちが合わせるのではなく、自分たちは相手をおびき寄せるために、ディフェンスラインとボランチを含めて、しっかりとボールを持つ。その中で、相手の隙間にしっかりと入り込むことが出来れば、レジナルドにしても深井にしても、サイドでいい形でボールが持てる可能性が広がるので、まず相手をしっかりと集中させるようなボール回しをしようとしました。その上で、しっかりと嫌なところに入っていくプレーができれば自分たちが主導権を握れる。まずは、それをしっかりとやれたことがよかった。守備のことでいうと、それほど怖いボール回しができるチームではないので、ある程度プレッシャーをかけて長いボールを蹴らせて、それを拾っていくというゲームになった。

─── 初出場のレジナルド選手に期待していたことと、評価は？

どこのポジションで使おうか少し迷ったのだが、サイドに置いて、ある程度中でうまくボールを引きつけて、彼がスペースを持った状態で1対1になるような状況、もしくは、サイドバックが上がって来て2対1になるような状況で、サイドで仕掛けていけるようなプレーを望んだ。

まだまだ体のキレや、周りとの呼吸の部分では難しい面はあったかもしれないが、仕掛けていくところは出ていたし、一人外していいクロスまでいったり、逆に中 まできれ込んできてシュートまでいったり、もしくは、うまく中の選手を使いながらコンビネーションでゴール前まで入っていくという場面はあったが、多くは見られなかった。ただ、彼自身のコンディションがもっと上がって、チームとの連係がとれてくれば、出てくるのではないかと思っている。まだジェフに来てから間もない時間で、初めての試合のわりにはよくやってくれたと思っている。

─── 大岩選手がディフェンスの選手であるにもかかわらず前線に出ていったのは、指示したことか？

もっと前に行くように指示した。前節、尻すぼみのプレーが多かったので、「まだ若いことだし、失うものもない。守備だけではなく、チームとしてもそこの推進力は求めている。もともと、大岩は本職のサイドバックではないので、躊躇して上がるタイミングが遅いこともあるのだが、それでもしっかりいくことによってプレーの質も上がるだろうし、大岩自身の可能性も広がるのだから、いける時にはいきなさい」とは言った。

ジェフに合流して、試合に出ることを望んでいた。同時に、試合に勝つことを望んでいた。その二つがかなってうれしい。チームメイトとよく話しているので、コンビネーションがよくなってきているのを感じる。もっと日本語を勉強して、もっとコミュニケーションを図りたい。フクアリの印象は熱狂的ということ。ボクが早くゴールを決めることがサポーターのためになるし、ひいてはボクのためにもなる。

貴重な先制点？　今日は大岩祭りですから、彼に聞いてください（笑）。前節のアビスパ福岡戦は勝てなかったけれど、勝点1はもってきた。その勝点1を意味あるものにするためにも、今日は絶対に勝たなければいけなかった。これからアウェイ2連戦となる。ここで勝たないと優勝できないし、いつも以上のパワーで頑張りたい。

点を取れてよかったけれど、ミスが多いしまだまだです。前々日の練習で木山監督に『思い切ってやれ』と言われた。しかも、前節のアビスパ福岡戦ではチャンスでミスをした。決めるところを決めていかないと、この世界では生きていけないと思っています。1点目は昨日、ちょうどセットプレーの練習をした。本当はもっとダンと決めたかったんですが……。2点目はスペースがあったので、ファーストタッチのときにシュートを打とうと決めました。今日は中央大の卒業式だったのですが、こっちのほうが大事です。これで少しは周りやサポーターの皆さんにも認められたかなと思います。

今日は点を取っていないので……反省です。前半にあったチャンスを決めてくれてチームが楽になった。ただ2-0になってからゆるんだわけではないけれど、少しペースが落ちてしまったのは反省。もっと早い段階で3点目を取って突き放さなければいけないと感じました。個人的には前半にあった大岩からのパスを決めきれなかったのが悔しい。

自分というよりも、チーム全体のポジションの取り方がよかったため、相手がマークにつきにくく、中盤で自由にボールを回すことができた。前半は特にボールがうまく回っていいリズムでゲームを進めることができていた。ただ、後半は少しリズムが悪くなってしまった。そういった場合では、いいポジションを早めにとって、ボールを引きだせるようにしていきたい。今日のボランチは（伊藤）大介とのコンビだったが、違和感なくやれたし、大介自身もアシストできたからよかったと思う。今後もいい試合が続けていけるようにプレーします。

今日は攻撃もできていたし、ディフェンスで大きなピンチがなかったのでよかったと思います。2点目が入ったあと、特に自分がボールを回そうとしすぎてしまった。もっと攻めて、完全にゲームを終わらせるような運びをしていきたい。