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2012 SEASON MATCHES試合日程・結果

SEASON

6.24(日) 19:03 J LEAGUE DIVISION2 第21節

ジェフユナイテッド千葉

千葉

1-1
1前 半1
0後 半0
湘南ベルマーレ

湘南

フクダ電子アリーナ

試合終了

HEADCOACH

木山 隆之監 督

激しい試合でした。ただ不思議な感じというか、前節あんまりプレーした記憶がない試合だったので、そういう意味では勝てなかったことは非常に悔しいんですが、ちょっと清々しいというか、勝つチャンスは十分あったし、逆にやられる危険もあったし、いろいろな意味でお互いにいいものが出たり、ミスもあったりしたのですが、しっかり選手たちは戦い切ったなかでの結果だと思います。

そういう意味ではチャンピオンになるためにはこういうゲームを勝ち取っていかなければいけないのですけど、それと同時に連敗をしないことは重要ですし、ホームで勝ち切りたかったですけど、次につなげていきたいと思います。

内容でいうと、いい形で先制ができて、ある程度思った形で攻撃はできていたが、逆に守備のほうが結構狭いスペースを突かれて外に広げられて、クロスからかなり押し込まれた部分もあったので、そういう意味では今年初めてですかね、ディフェンスラインがちょっと揺らいだというか、そういう印象を受けました。ただその中でも前半なんとかリードして終わりたかったんですけど、そこが勝負の分かれ目だったでしょうか。

追加点を取れるチャンスもありましたし、逆に失点してもおかしくない場面もあった。そういう意味では納得しなければいけない。

ただ、リーグ後半戦に向けて自分たちのなかで高めなければいけない部分がたくさん見えた試合だったので、ボールを動かしながら間を突いていったときのプレーの精度などを高めなければいけないという印象を受けました。

選手たちは本当によくファイトしたし、ここからが本当の昇格戦線だと思うので、残り21試合、全力でやっていきたいと思います。

─── ディフェンスラインが今年初めて揺らいだということだが、ハーフタイムに何か指示をしましたか。

揺らいだ理由は2つあると思います。一つは相手が本当に運動量豊富ですごく鋭い守備をしてくる、前へ前へという守備をしてくる中で、そこで少し判断が遅くなったり、怖がったプレーをしたときにボールをロストして鋭いカウンターを食らっていたという所で、そこはもう少し自信を持ってボールを動かしながら相手の間を突いていこうとした部分が一つ。もう一つは守備になったときに、うちの中盤のオフェンシブのところが中盤のサイドをケアする意識が強いあまりに、ボランチとの間にストンと気持ちよく入れられるパスで少し揺さぶられて、そこでボールを持たれている間に何人かの相手が前に出てきて絡んでいた。シュートまでいったりいかなかったりしたが、バイタルのエリアを使われることがあったので、守備のところでは中をしっかり守って外に追い出そうというところと、逆にショートカウンターをくらわないような自信を持ったボールの動かし方をしようということは伝えました。

ただ逆にそうやって送り出したけれど、後半の立ち上がり自信を持ってボールを運ぼうとしたときに引っ掛けられてピンチになった場面もあるので、そういうのが質だと思う。そういうところをチームの意識として高めていかなければならないのかなという気がしました。

─── 武田選手の交代の意図は。

足がつっていたから。本当は攻撃のカードを切りたかったんですが、後半残り15分くらいからかなり足を伸ばすしぐさがあったので、オーロイまでで交代の札は置いておかないと、最後何があるかわからなかったですし、湘南も最後かなりきつそうでしたけど、やっぱり前への推進力、走るスタンスを無くしていなかったので、そこはやっぱりホームですし最後勝ちきるためにもう一枚切りたかったんですけど、ちょっと切れなかったなと。

武田には90分しっかりやれる体力をもっとつけて欲しい。彼も本当に上下運動をよくしていたし、1点目のクロスも彼からの得点ですし攻撃の部分でのよさは出せたと思う。ドリブルで仕掛けられる所は今年一番多かったし、風邪から戻ってきたっていう影響は若干ありますけど、もし彼がベストなコンディションでも、かなり厳しい対応を強いられていたのも事実だと思う。攻撃のカードがもう一枚切れるように体力をあげて欲しい。

─── 前半戦の総括と後半戦に向けて。

すべてがうまく出来ているわけじゃない。しっかりとボールをつなごうという意識は持てるチームになっていますが、質に関してはまだまだ。守備に関しては、ある程度しっかりとした組織で守れるようになっている。奪ってから早い攻めっていうこともできますし、決して得点力が低いわけではないですし、ただチャンピオンになって昇格することを自分たちの大きな目標として考えたときには、失点は恐らくある程度1年を通して少ないチームであり続けると思う。そこから得点力が1位になるチームであれば優勝というものが見えてくるのだと思う。そのためには点を取るべきところで取ることと、あとはチャンスの数を増やすということと、質の部分。今日は、やりたいことのトライとかたくさん見えたが、そういうのをもっと決定的な場面につなげていけるような質を追求したいなと思います。

─── 選手たちは体力の限界まで戦ったと思うし、ハードワークをしていて、すごくいい試合を見せてもらった。選手のレベルがいいだけではできない試合だったが、ライバル意識だとか、どういう要因でこういう試合ができたと思いますか?

チョウ監督とはすごく仲良しですし、年も近いですし、お互い指導者として歩んできて育成も経験しながらいろんなことを経験してお互い監督やっているわけですけど、まずは近い順位で絶対に負けられない試合だったということ。サッカーというのは当然相手がいて初めてゲームの様相が決まると思う。どっちかのチームが例えば攻めるスタンスをやめて守ることだけに固執してしまうと、片方のチームがよっぽど力の差がないと、なかなかいいゲームにはならない。

もちろんそれを否定するつもりはないですし、プロフェッショナルだから勝つゲームをするというのは、一つのスタンスですが、それと同時にやはり勝つことだけじゃなくて、よりゴールを目指していくとか、より自分たちからチャンスを作っていくっていうスタンスを持っているチーム同士の戦いだと、やはりお互い攻め合うシーンだとか、また攻めあったなかでも、組織っていうものがしっかりあり、その中で守備になったときにはお互いいい守備を築こうとするし、自分たちのチームが決して全てがすばらしいとは思わないですけど理想のサッカーのスタイルは多少違っても、そういう守備と攻撃をしっかりいいものを目いっぱいやっていこうとするスタンスのチームの対決だからこそ、そういうゲームになると思うので、もっとそういうゲームがJ2の試合でも増えればいいと思うし、勝てなかったですけど、本当に今日はすっきり寝れるというか、次に湘南とやるときにはもっといいゲームして勝ちたいなって素直に思える、終わった後にそう思えるゲームでした。

藤田 祥史FW 18

プレッシャーが厳しくても、あれぐらいのプレッシャーはかわせないと上にいっても通用しない。逆に、1点先に取って、相手が前に来てくれたので、そこをうまいこと使って、もう1点を取るぐらいのことを意識してプレーできれば、前半のうちに2点を取れていてもおかしくなかった。そういったゲーム運びをもう少し意識してやっていきたい。

練習からしっかりとやって、しっかりと勝って、連勝することが大事なので、そこに向かって頑張ります。プレーの質をもっともっと上げていかなければいけません。

ゴールの場面はある程度いいボールが来ると信じて、相手の前に入るのを意識して飛び込めたのでよかったです。

ゲーム運びがまだまだのところがあった。勝ちたいという気持ちが強かったので、急ぎすぎたかもしれないけれど、もう少しうまいこと、サイドを変えて、相手陣地でボールを回せるぐらいの余裕を持ってやりたかった。サイドを変えたらすぐにクロスというような形になってしまうことが多かったので、何回もやり直して、相手のあいたスキを縦パス入れたりできるような余裕があればよかった。

武田 英二郎DF 23

アシスト以外は最悪でした。ミスが多かったです。相手のプレッシャーが早かったというのはあるけれど、早いといってもやれるはずの間合いだったので、それができなかったのがすごく悔しいし、大事なゲームでできないというのは力不足を感じています。

今日の試合に関しては、本当に自分に力がないと感じたので、切り替えて、いいプレーができるように頑張るだけです。

アシストの場面はフリーだったので、フジ(藤田祥史)さんとタイミングを合わせようと思って、時間をかけて蹴ったら、思いどおりのボールがいきました。それが唯一、今日よかったこと。

後半は、開始早々のミスが大きかったですが、それ以外は持ち直したと思いますが、それは相手のプレッシャーが落ちたからであって、前半のプレッシャーのなかでもできるようにならないといけない。今日の試合でそれがわかったので、次の試合に向けて、その部分を追求していきます。

気持ちを切り替えて、もっともっと成長していかなければならない。これで折り返し地点にきたわけだけど、今のジェフはまだまだ成長段階だと思う。これまでは夏場以降に弱いとされてきたみたいだけど、これからもっと伸びるのは間違いない。後半戦、もっといいサッカーができると信じています。

兵働 昭弘MF 15

こういう試合をモノにしない限り昇格はない。ホームゲームだったし、勝てなくて残念です。アウェイゲームは10月? おそらくそのときも勝点で競っているはずだし、間違いなく昇格のライバルでしょうから絶対に勝つ。今までやってきたことの質を上げて、攻守が連動したサッカーを構築をしていきます。

山口 智DF 5

勝てなくて残念。前向きにやるしかない。ちょっとバタバタしてしまったし、ミスも多かった。2位での折り返し? 今の順位は関係ない。上位で数チームが競っているが、逆に面白くなっていい。今日も決して内容は悪くなかったし、悲観せず、でも自分たちには厳しく、ジェフのサッカーを追求していくだけ。これからが本番です。