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2012 SEASON MATCHES試合日程・結果

SEASON

10.7(日) 16:03 J LEAGUE DIVISION2 第37節

ジェフユナイテッド千葉

千葉

2-0
2前 半0
0後 半0
ザスパ草津

草津

フクダ電子アリーナ

試合終了

HEADCOACH

木山 隆之監 督

いいゲームだったと思います。守備も安定していましたし、ボールも自信を持って持てていたように見えました。奪ってスピードある攻撃もありましたし、この2試合の反省というか、落ち着いてボールを持つべきところは自信を持ってやれていましたし、選手たちはよく修正したし、気持ちも見せていたので、しっかり続けていくだけだと思います。あとは本当に粘り強く後押ししてくれるファンの皆さまに本当に感謝をして何とか先につなげていきたいなと思います。

─── ハーフタイムのコメントで、『力を出し惜しみせずに全力でやろう』ということでしたが、監督の目からご覧になってそういう印象が前半あったのでしょうか。

まったくなかったです。この2試合も、決して力を出し惜しみしているわけではないですが、後半、勝っているゲームを最後少し腰が引けたような感じになって守りに入る時間が長くなったり、最後、踏ん張らないといけないところで踏ん張れなくなったりしたゲームが続いたので。今日はそんな風には見えませんでしたが、逆に前半やっていたプレーをより鼓舞するために言った。決してネガティブの意味で言ったのではなくて、もっと悔いが残らないようにやろうと、そういう意味で言いました。

─── 現在4位になって来週5位の大分トリニータと直接対戦しますが、意気込みを教えてください。

一つひとつが決勝戦みたいなものです。私たちにとっては。もちろん大分とは負ければひっくりかえるし、分ければ他のチームに抜かれる可能性もある。ホームで2試合連続でやれるチャンスなので、やはり勝つことが一番大切ですし、あとは今日ぐらい自信を持って自分たちが今年やろうとしていたことを選手たちがピッチの中で必死になってやれれば勝利に近づけると思うので、それをしっかり出せる準備をしていきたいと思います。

─── 先ほど守備が安定していたと仰っていましたが、その要因について教えてください。

ある程度いろいろな予測の中でうまくはまった部分はあると思う。それ以上にボールをロストした後の切り替えもここ数試合の中で一番早かったですし、全員がしっかりと守備に対する強い意識を持てていたことが一番大きな要因だと思います。ディフェンスラインも下がらずにラインをしっかり保ちながらいろいろな対応ができていたと思うので、そこもよかったと思います。

─── ここ2試合なかった、パスをつないで逆サイドへ展開し局面を打開するというのが今日はあったように見えたのですが、その点は狙いとして伝えていたのか、選手の判断なのか。

スカウティングの中で、相手は中をしっかり守ってきて、そういう守備をしてくるチームで、サイドの中盤にスペースが空くということは伝えました。サイドを変える攻撃だけをしようと選手たちに言っていたわけではないですが、とにかく自信を持ってまずしっかりテンポよくボールを回すことと、そうなったときに、それに対して相手がリアクションをしてきたときには必ずそこが空くのでそれは伝えていて、本当にうまくやっていたと思います。短いパスをつなぎながらテンポよくギャップに入れるのもいいですけど、たぶん谷澤、兵働、(佐藤)健太郎にはそこが見えていたと思うので、いい判断をして相手の嫌なことをやったのではないかなと思います。

─── ここ4試合くらい厳しい中で結果もなかなか伴わないなか、今日の勝利は特に無失点ということで、チームとして自信を含めて大きな意味を持ったゲームとなったと思いますが、もう一度総括をお願いします。

久しぶりに自分たちのプレーをやれているなと。ロスタイムに失点をしたりだとか、立ち上がりに早く失点をして退場者が出たりだとか、どうしても守備に目がいきがちですが、結局、相手にボールを持たれなければ失点をしないわけで、要は攻撃と守備両方うまくいかないと無失点でゲームを終えたり点を取って勝つというのは難しいと思うので、そういう意味で今日は自信を持って本当によく受けようとしていたし、それでもまだ足らないですよ。もっとやれると思いますし、ただそういうのが見えた試合だったので、どちらかというと無失点というのが守備だけがよかったというよりは、しっかり自分たちが意図したことを選手たちがやれていた。こういう厳しい競り合いのなかでも楽しんで、というわけではないですが、何の暗さもなかったですし、そういう感覚でサッカーをできるのが一番いいプレーができる条件だと思うので、いろんなことがよかったんじゃないですか。

─── 嫌な時間帯に相手が熊林選手を入れてシステムを変えてきたが予想範囲内だったのか。

予想はあまりできなかったですけど、相手は負けているので攻撃の札を入れてくるとしたら熊林か、あとは金成勇 が早めに代わって出てきたので、中盤を変えてくるんだろうなと思っていましたけど、3バックにしてああいう感じにするとは思っていなかったです。ある程度コンパクトにして中に入ってくるボールをしっかり競って、そのセカンドボールもしっかり拾えていたので、相手のワイドに置こうとした選手が活きたようにもあまり思わなかったですし、そこはよく選手たちが対応していた。拾ったボールをつなげていたのが今日は一番よかった。山口智がいないときはなかなかつなげなくてまた相手にボールを渡してリズムを失っていくというのが多かったですけど、自信を持って怖がらずにやればできると思うので、ずっとやって欲しい。

─── 攻守のバランスがうまくいけば勝てるがもっとできることがあると仰っていましたが、『もっとできる』とは具体的にどういったことか。

自分たちが今年スタートしたときから、ボールをしっかり握ってサッカーをするということをトライしてきたが、なかなか勝ち点が伸びなくなって、グラウンドを広く使おうとして両サイドバックが高く上がって、その内側を中盤の選手が使ってフォワードが深さを作って相手の背後を取っていく。本当にシンプルなことですけど、ただボールを持ったときにいいポディションを取って相手を広げるために広がっていく姿勢がないと、やはりボールはつなげないですし、ボールが持てないと、どんどんサイドバックも上がれなくなりますし、そういうことが夏以降できてくるかと思ったときもあればまた悪くなるときもあり、その繰り返しですけど、今日は渡邊圭二にしても高橋峻希にしても本当に高い位置を取ろうとよく努力していたし、そういうところでもっと自信を持ってボランチの選手が受けたり、そういうのをつなぎながら引きつけて逆に持っていったりということが、我々の選手はできると思うので、怖がらずにやって欲しい。できるということを何回も証明しているわけですから、厳しい状況でもやれるのが強いチームになれる秘訣だと思うので、やり続けたいと思います。

田中 佑昌MF 19

試合後に兵働昭弘さんと少し話をして、後半あれだけチャンスがあって、3点目を取れていないというのは、勝った試合だけど、そこはもう一度気を引き締めないといけないと思いました。

前から荒田智之、兵働さん、谷澤達也、自分、ボランチも含めて、しっかりと守備で相手の攻撃を限定していって、高い位置でプレスをかけることができたので、相手の前線への配球、パスについても多少なりとも限定できていたし、質は悪くなかったと思うので、こういう自分たちが主導権を持った試合をこれからも続けていかなければいけないと思いました。

久しぶりに90分を通して、気持ちがいいというか、やりがいを感じながら、たぶん、みんなそうだったと思うけれど、そういった試合が今日はできた。これを続けていくことが大事。

個人的には、長い時間、ゴールが取れていなかった。今日、得点できたことで、これまでも、決してあせってはいなかったけれど、これで、今まで以上にリラックスして、余裕を持って試合に臨めば、ゴールという結果もついてくると思う。

渡邊 圭二DF 27

試合前から、今日は高い位置を取ろうと思っていた。そのとおりにプレーができた。高い位置からチーム全体でどんどん守備をしていって、それがはまれば、自分たちの戦いができるということ。谷澤が前にいるので、2対1の状況を簡単に作ることができ、そこから攻撃の形をいくつか作ることができたし、チャンスもできた。

ようやく、自分らしいプレーを出すことができたと思います。また、チームが勝てたことがすごく大きい。今までは、どうしても守備のところに意識がいきがちだったけれど、監督からミーティングでも、今日のお前の仕事は裏を取ることだと言われていたので、最初からどんどん攻撃していこうと意識した。そこでリズムができたことで、守備でもある程度安定してできたと思う。

ディフェンスのラインを高く保つことができたし、高い位置からボールを取ろうとしているので、攻守の切り替えがうまくできたんだと思う。でも、今日はまだ1勝。これを続けていくことが大事。やり続けます。

荒田 智之FW 14

ゴールの場面は、こぼれることを信じて走ったらボールが来たのでよかった。2点目が取れたのが大きかった。2点目のシーンも前でつぶれて、(田中)佑昌が上がって、(渡邊)圭二さんが上がってといい形でできた。

1点目が取れても、そこで守りに入らず、しっかりと前に行って、2点目を取ることができた。一方で、3点目が取れたらもっとよかった。その部分は反省点。

守備で前からはめていけると、いいところでボールを取れれば、いい攻撃ができる。それが大きかった。とにかく、今日の試合はしっかりと勝てたことが大きかった。これを続けていくことが大事。個人的にもゴールができているので、チームの勝利につながるゴールをこれからも取り続けられるように頑張ります。

佐藤 健太郎MF 16

立ち上がりはリスクを避けるという意味でも、守備的な入り方にはなったけれど、愛媛戦はその後もずっとそういったプレーになってしまったけれど、今日に関しては状況判断をして、その時々で、ベストに近いプレーができたから、こういう展開になったと思う。個人個人の特徴がうまく出ていたと思うし、そういう意味ではよかったと思う。やれた部分を自信にして、修正する部分は修正して、次に向けてやっていきたい。

後ろに重心にかかりすぎて前にいけないということが前節ではあったので、前の選手がプレスにいって、しっかりとコースを限定しているのだったら、思い切って狙いを持ってボクたちが高いところで守備ができればいいと思った。攻守の切り替えがすごく早かった。今は攻撃で、今は守備というようなブツ切りではなく、1試合を通してすごく連動していたと思う。それだけに、切り替えの部分はすごく大事だと思いました。

自信を持ってやることが大事で、連動することが大事。粘り強い守備も大事。今日の試合では、攻撃に目がいきがちだけど、守備がうまくはまっているからこそ、いい攻撃にもつなげられているのだと思う。攻撃のことばかり考えてしまうとよくないと思うので、ボク個人としては、いかに中盤でつぶせるかということを考えながら、ゲームに入るのが自分にとってはいいと、今日の試合を通じて感じることができたので、これを続けていきます。

岡本 昌弘GK 1

今日の試合、無失点に抑えることができたのは、ピンチがなかったから。味方の頑張りに感謝です。この1週間、選手間でいろいろ話してきて、お互いに要求しあった。そのことで、選手それぞれがやることがはっきりしていた。どうこうしてほしい、どうしていこうというすべてのことで、同じことを考えられたのが大きい。また、自分が言葉にしている分、選手それぞれに責任もある。それぞれが責任感を持ってプレーしたことがこういう結果につながった。一方で、まだ甘いところがある。ボールの取られ方、ポジショニング、もっとしゃべれるし、もっとつなげる。もっともっとよくしていけるところが多いから、それをこれからさらに質を上げていきたい。

ゼロで終わるというのは、チームとして勢いが出せるところでもある。しっかりとやることやれば、守れるのだから、これを続けていくだけ。

攻撃面では3点目のところをしっかりと取っていきたい。チャンスは作っているので、決めきりたい。

佐藤 勇人MF 7

愛媛FC戦のように後ろで引いて守っているだけでは、守れないから前からボールを奪いにいこうと選手間で話をした。それを意識し、選手が声を掛けあいながらプレーすることができた。守備もよくできた。攻撃も高い位置でボールを奪えたからシュートまでいけることが多かった。今日のセンターバックはあまりボールを回すタイプではないので、ボクや佐藤健太郎が下がりながらサポートして、全体がやりやすいように心掛けた。

今日のようなゲームができれば、問題ない。自分たちのプレーに自信を持って、これを続けていきたい。

大岩 一貴DF 29

無失点で抑えて勝ちたいと思って試合に臨みました。無失点で試合を終えることができてよかったです。深さを取れと監督にも指示を受けていたので、その部分は意識していました。チーム全体として、前からいっていたので、自分も高い位置を取ることができた。ヘディングでも相手に負けることなくプレーすることができた。とにかく、チームが勝てたことがよかった。今後、相手の相手はさらに強いし、自分たちのプレーの質をもっと上げていかなければいけない。今日の試合のビデオを見て、しっかりと反省して、次の試合に向けて、しっかりと準備したい。