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2012 SEASON MATCHES試合日程・結果

SEASON

11.18(日) 14:03 J1昇格プレーオフ 準決勝

ジェフユナイテッド千葉

千葉

4-0
1前 半0
3後 半0
横浜FC

横浜FC

ニッパツ三ツ沢球技場

試合終了

HEADCOACH

木山 隆之監 督

自分たちにとっては勝たなければ上に進めない試合でした。ただ、だからといって最初からすべて取りにいって、逆に1点を先に取られると余計に苦しい、すごく難しいレギュレーションの中での試合でした。選手たちは本当に落ち着いていた。しかも、前半は風下だった。トスに勝ったら前半は風上を取って前半からいきたいと思っていたが、それもうまくいかなかった。風下のスタートだった。なかなか相手のゴールにたくさん迫れることなくても、つなげるところはしっかりとつないで、できるだけ相手にボールを渡さないように努力して、そのなかで思い切ってシュートを打たれる場面はあったけれど、まったく慌てることなく、よくゲームを進めたと思う。そのなかで1点取れました。後半は風上に立つし、相手が出てこないといけない状況になる。落ち着いてしっかりとボールを回すことと、今度は自分たちがシュートを積極的に打っていって、もう1点取れるチャンスが必ずあるだろう。そのなかで相手が何か変化を出して、たとえば長いボールを入れてセカンドボールを拾うという戦いになったときには、それに対してしっかりと対応しなさい。それだけいって後半、送り出したが、ボク以上に選手たちは落ち着いていた。完璧な試合をしたと思う。

ただ、今日の勝利もすべては次のゲームを取るか、取らないかでまったく価値の違うものになる。アウェイのゲームにもかかわらず、ジェフのファンの方、サポーターの方、本当にチームを後押ししてくれて、その人たちと一つになれているという実感もある。必ず勝って、国立でみんなで喜び合いたい。それまでしっかりと準備したいと思います。

─── 完璧なゲームといいましたが。危ないと思う時間帯、シーンはありますか。

風下のスタートだったので、このプレーがというのではないが、長いボールを入れられたときに、ボールが止まって、前線のスピードがある野崎選手が前線にいたので、ひょっとしたらイヤだと思うのはあった。終盤、点差が開いていたので、そこで気持ちが緩んだときに、セカンドボールを拾えなかったときに、ピンチになりそうなときがあった。それ以外はまったく心配なかった。落ち着いてすべてのものに対応していた。

─── 大岩選手を入れて、高橋選手を前に出した狙いは。

相手はある程度リスクをかけて特に真ん中でボールを集めながらサイドに展開して、そこからクロスを入れて背の高い選手たちにボールを合わせていこうというスタイルに最後なっていたと思うのですが、よね(米倉恒貴)も疲れて、サイドを抑えきれなくなって、ななめに入れられたボールを拾われ出していた。高橋は体力残っているようにみえたし、彼はスピードもある。いろいろなことに対応できる。もともと中盤の選手ですし、失点する可能性があるとすればセットプレーだと思っていたので、大岩の高さも一つ加えて、同じ勝つのでも失点をしないで勝ちたいと思ったので、そういう守備のシフトチェンジをしました。

─── 京都vs大分も下位チームが勝ちました。今度は逆に、上の立場ですが、難しさはありますか。

イングランドでもそのようですが、1部と2部のプレーオフに関しては、下の順位のチームが勝ち上がる確率が高いらしいです。偶然ではなく、これだけ僅差の勝点で終えたチームですからそれほど大きな差はない。一週間で自動昇格からプレーオフに向かう心の準備をするのは大変だったと思う。横浜FCのことを考えると。我々は最終節には自動昇格の可能性がなく、2週間しっかりとこれに準備をしてこれた。このレギュレーションのなかで特にプレッシャーがかかるのが一つ目の試合。だからどうしても心理的な状況に左右される。でも、次は最後のゲームですから、自分たちは引き分け云々ではなく、最後に連勝で終わらせる。そういうスタンスでやるので、正直、そんなに有利、不利はない。この一発目だけに関していうと、心理的な状況が影響、点差も4-0だったと聞いている。退場者があったようですが、そういったことが影響したと思います。最後はお互いに死力を尽くした戦いになるので、あまり関係ないと思う。

─── 最初の数分間横浜FCが来た。ストーリーは崩れたのか。すごく落ち着いていたが。

立ち上がり、相手は前に来た。ある程度それは予想していた。受け身にはならないだろうと。当然、相手は風上をトスに勝手取ったので、おそらくそういう入り方をしてくるだろうと思ったし、実際にそうだった。それは選手にも話をしていたし、自分もプランとしては考えていた。前半、1、2点リードできればそれがいいが、0-0でもいい。風下に立った瞬間に、前半0-0だったとしても、逆に相手の方が後半プレッシャーがかかる。風上にジェフが立って、点をジェフが取らなければいけない。そうなったときに自分たちの方が初めて精神的に有利に戦えるだろう。だから前半は決して、それほどチャンスが多くなくてもあわてない。できるだけ自分たちのボールを持つ時間を長くする。選手たちの中でもそういう意思統一ができていた。そのなかで1点が取れた。だからよけいに落ち着いたと思う。

ハーフタイムにも、いつも最初の5分ぐらいは選手たちが話していることをただ聞いているのですが、いう通りだと。これ以上彼らに何もいうことがないというぐらい、パーフェクトな分析をしていた。これはいける。あとは落ち着いて自分たちのゲームを進めれば2点目が入るだろうと思っていた。

いろいろなところで話したこともあるが、自分たちが目指しているフットボールはしっかりとボールをつなぐ、ボールを大事にする、1秒でも早くボールを取り返す、そのなかでチームを成長させたいと今年1年やってきた。なかなかうまくいかない時期もあって、ボールを持つのに得にならない。でも、ボク自身がやっている練習をずっと1年見ている人だったらわかると思うが、ほとんどがボールを持つ練習。うまくいかなくても続けて、結果が出なくても続けて、それが少しずつ今、いろいろな意味でできるようになってきた。もちろん、できるだけの資質を持っている選手がいるのですが、ひょっとしたら今までやってこなかったのか、どうだったのかはわからないのですが、いまようやくそれができるようになって、それをやれば自分たちのリズムになる。そういうフィーリングがチームのなかにあるので、ようやく結果に結びついているのだと思います。

─── 8、9月なかなかうまくいかない試合が続いていたが、継続性プラス何らかの変化を加えたのか、選手を見て、何か変わったと思う点はありますか。

一言でいうと、チームが受け身のスタンスではなくなってきた。自分たちでいろいろなことを模索したり、作ったり、もっとよくなるためにどうすればいいのかということをようやく選手たちがやり始めた。それも継続だとは思うけれど、今まで、ここ数年、こういうサッカーをしたり、ああいうサッカーをしたり、長いボールを入れて拾ったり、何も芯がなかった。ここ数年です。ずっとではなくて。そのなかで選手たちがいつも監督にいわれたことを消化するのに時間がかかって、結局成熟せずにいた。でも、ここにきて、ようやく彼らが自分たちでこういうサッカーをすると、ボクがこういうサッカーをしようというものに対して、それをより追求していくためには何をすればいいいんだっていうことをやりはじめたと思う。彼らはよく話します。よく練習中もあーだ、こーだいいます。そういうことが一つひとつの問題、小さな問題、大きかった問題もクリアする力になったんだと思う。よくチーム力といいますが、戦術、技術ではなく、チームが向上するためにチームが伸びていく力だと思う。そういうのを見せてくれるようになってきたと思います。

渡邊 圭二DF 27

相手はFWに背の高い選手がいたのでそこをしっかりと抑えること。セカンドボールをできるだけ拾われないようにセンターバックとボクがしっかりとプレーしたいと考えて試合に臨みました。

相手の様子、サイドハーフの出方を見ながら判断し、高い位置を取る方がいいのかなと感じ、うまく谷澤(達也)とアイコンタクトしながら、谷澤を中に入れてプレーしました。相手のプレッシャーを受けないようにと考えながらプレーしました。

最初、横浜FCもかなり前にきましたが、そこでボクたちが蹴ってしまったら相手のペースになってしまったと思う。そこをショートパスである程度回避できていた。それが、立ち上がり、やや相手のペースでもそこまで相手に持っていかれなかった要因だと思う。

終盤、4点目が入って、相手がパワープレーにきたということもあって、少しラインが下がってしまった。でも、ボランチとの距離感はしっかりと保っていたので、セカンドボールもそれほど拾われなかったし、めちゃくちゃやられたわけではなかった。次の試合で勝たなければ意味がない。また、しっかりとしたプレーができるように頑張ります。

高橋 峻希DF 33

横浜FCがどういった戦いをしてくるかわからなかったのですが、ボク個人的には前から来るだろうと思っていた。カイオ選手との2トップかなと思っていたので、その部分はちょっと想像と違い、シャドウの位置にスピードのある選手を置いていた。でも、そのメンバーを見ても、最初からくると思っていたのでだいたい準備できていました。ただ、入りはジェフはあまりよくなくて、すごくやられるシーンがあった。ただ、そこでもしっかりと無失点に抑え、立て直して、先取点が取れた。まだまだですけれど、勝てて本当によかったと思います。

正直、悪い流れはある。仕方がなくはないけれど、そこでうまく冷静な対応ができれば大丈夫だと思ってやっていた。

プレーオフは2連勝して昇格だと思って臨んでいます。勝って、J1昇格できるようにまた頑張ります。いつもどおり戦うだけ。今、無失点という流れが続いているので失点しないように。失点してしまうと流が変わってしまうので、いつもどおりにやれればと思います。

佐藤 健太郎MF 16

いい形で先制点が取れた。立ち上がり、個人的には緊張もあって視野がなかなか取れなかったのですが、あの1点ですごく楽になったので、佐藤勇人さんのパスからフジ(藤田祥史)さんのシュートというのはチームにとってもすごく大きかったし、自分にとっても大きかった。

全体的に芝の質、ボールが走らないところで立ち上がりうまくプレーができなかったが、そのなかでもうまくゲームを進めていくことを考えてやり、無失点でしっかりとプレーし、先制点を奪えることができたのでよかった。

自分のゴールは、ボールの行方を見ていなかったので、入ったかどうかもわかってなかった。あまり得点したことがないので、どう喜んでいいのかもわからなかったけれど、チームが勝利して本当によかったです。

やっているサッカー自体に何も問題はないし、自分たちが力を出せば問題ない。どうやったらそれを出せるか、平常心でプレーできるかが次のポイント。国立だし、普段のリズムでプレーできない時間帯があったとしても、90分のなかで集中して落ち着いてやりたい。ナーバスにならずにやりたいです。

慌てるということがチームとしてなくなっている。いいリズムでできている。このリズムを継続して、また次の試合にフラットな気持ちで臨めるようにしたいです。

あと1勝しなければ意味がない。今日の試合のことは早く忘れたい。全力で次の試合に臨めるように準備します。

山口 智DF 5

独特な雰囲気だったし、どこかに勝たなければいけないという気持ちが片隅にあった。試合前に緊張している選手もいた。始まってしまえば自分たちのペースに持っていけたのでそこは頼もしいというか、成長していると思う。あと一つ勝って、J1に昇格したらまた一つ何かを感じられると思うので、そこに向けてやっていきたい。

勝ちに行くという姿勢だった。点が取れるかどうか、先取点が取れるかどうかがポイントだった。先制点を取られると厳しいし、先に取ると自分たちでリズムが作れるというのがあった。それはレギュラーシーズンからそうだったので、特に今日がということはなかった。いい雰囲気で、いいテンポでいい距離感で戦えている時間が長くなっている分、こういった結果になっていると思う。

風があってややこしかったが、向こうもシンプルに大久保のところに入れてきて野崎が回りを動くというプレーだったので、それだけを気をつけようと思ってプレーした。何度かピンチもあったけれど、自分たちの見えているなかでのことだったのでうまく対応できたと思う。先に点を取ってくれたことが大きかった。結果につなげることが大事だった。

岡本 昌弘GK 1

立ち上がり少し固いというところもあったし、相手が立ち上がり前へボンボンボールを入れてきた。それでも、大きなピンチはなかったし、うまくディフェンスすることができていた。もう少し、ボールを回せればいいかなと感じたけれど、そこで失点せずに自分たちのリズムに持っていけたのが大きかった。

スタジアムの雰囲気がとにかくよかった。リーグ戦の終盤の流れをそのままプレーオフにも持ってくることができ、ボールを取られてもあわてずにできたし、落ち着いてプレーすることができたのが大きかった。

次の試合に向けてはミスを極力少なくするべき。あとは落ち着いてプレーするだけ。最後にピンチがあれば、自分がストップしたい。最後まで無失点のプレーにこだわっていきたいです。

藤田 祥史FW 18

前半は相手DFを背負ってボールをキープすることができたけれど、後半、疲れてきたら思うようにキープできなかった。後半のしんどいとき、押し込まれているときにもう少しキープしたいと思う。

点を取るのが仕事なので、それがしっかりとできた。GKをかわした時点で落ち着いて流し込むだけだった。

ボクの2点目はちょっと適当。まぐれで入りました。でも、あのゴールが入ったのはよね(米倉恒貴)がチームとしての2点目を決めてくれたから。あれでぐっと楽になったし、思い切ってボクもシュートを打つことができました。

決勝でも、しっかりとゴールを取って、チームの勝利に貢献したいです。