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2012 SEASON MATCHES試合日程・結果

SEASON

12.23(日) 15:04 第92回 天皇杯 準々決勝

ジェフユナイテッド千葉

千葉

0-1
0前 半0
0後 半1
鹿島アントラーズ

鹿島

味の素スタジアム

試合終了

HEADCOACH

木山 隆之監 督

本当に結果は残念ですが、正々堂々とした戦いをチームはしてくれた。試合のいろいろな局面のなかで、ピンチを招いたり、ちょっと個人のところで破られることはありましたが、守備はそれほど大きな破綻をきたすことはなかったし、攻撃に関してもある程度ボールを持てた時間もあった。チャンスもたくさんではないけれど作れていた。十分に点を取れるチャンスがあった。結果、ゲームを取れなかったのは残念だが、90分の戦いすべてをトータルすれば、チームはよくやったと思います。これで私自身はこのチームを去るわけですが、最後にこういうゲームをしてくれた選手たちに、この1年間よく戦ってくれた選手たちに感謝します。また、しっかりと後押ししてくれたジェフのファンの方々に本当に感謝をして、お別れしたいと思います。

─── 試合としてはどちらがJ1か、J2かわからないと感じました。ボールを持って攻めようとしていた、リスクもかけていた。決定的に破れなかった理由は。

突き詰めていくと最後は個人の質だと思います。J1でタイトルを取るチーム、現に今年も取っている。リーグ戦の調子はよくなかったとはいえ、やはり勝つことを知っている。一人ひとりがそういうツボを知っている選手たちばかり。普段だったらいい形で奪ってカウンターに入ったときにそこで一人打ち破れて、もう少し厚みのあるカウンターができるところが、ちょっと遅らせられて、時間がかかったり、ボールは持てるけれど、最後一つかわすところで、個で破れないので、いつもよりも人をかけなければいけなくなって中がうすくなったり、パスを引き出す受け手の方が少なくなったり、結局はつきつめていくとそういうところだと思います。でも、そういうのをすべて今の時点では受け入れてでも、自分たちはボールを動かしていって、最後崩すということをやりたいと思って1年間やってきた。最後に結果としてはゴールできなかったですが、トライをできたのはよかったと思います。

あとはスタイルの問題もある。プレッシャーがかかったらシンプルに長いボールをある程度鹿島の方が入れてくるというのは、今年のチームだけではなく、ずっとそういうスタイルでやってきたなかで、難しい状況でボールを受けても一人で時間を作る技術もある。そういうところはちょっと違いはあるのかなと思いました。ボク自身もチームの選手たちがすごく劣っていると思わないし、ほんのちょっとしたところを伸ばしていったり変えていったりすれば、もっともっとやれるようになると感じた試合でした。

─── ベスト8の中で唯一のJ2でしたが、大会を振り返っていかがでしょうか。

記者の皆さんからすれば、J1クラスの選手がいるのだから当然、クジ運にも恵まれた。そのすべては否定はしませんが、それでもリーグ戦を戦いながら天皇杯を戦わなければいけなかった。実際、そこで敗れたJリーグのチームがたくさんあって、我々はメンバーを全員入れ替えてでも勝ち上がってきた。そこには誇りを持っている。ただ、リーグ戦の終盤のほうに、今年、自分たちがやろうとしていたことがようやく形になってはきた。最後の最後で勝負を取れなかった。自分たちが目指していることはできるようになってきたが、勝負を取れなかった。ボクは正直、思うのはそれだけです。そこはひょっとしたら監督の力量かもしれない。自分自身がこれから突き詰めていけばいいだけのことです。1年間をトータルして考えると、ボク自身が引き受けたチームは、昨年J2で6位のチーム。どの数字を取っても、J1に上がれる数字は何もなかった。ゴール数、失点数、ポゼッション率。でも、ある程度、数字的にはJ1に到達できるような数字にはなってきた。もちろん、いい選手が入ってきたことも事実です。それをしっかり、新しい監督がより高めてやれば、このチームは必ず来年、J1に上がれると思う。J1に上がったときに、今日の鹿島のように、勝負強くて、個人もさらにワンランク高く、そういうチームに勝っていけるようになってほしい。

─── ジェフでは最後ですが、1年間振り返ったときに、木山隆之監督自身が学んだこと、得たことを教えてください。

シーズンは1年といっても結局10カ月ぐらいしかない。そのなかで監督の仕事はいろいろある。長い年月をかけてチームを熟成させることも要求されることもあるし、逆に今年のボクのように、1年勝負で上がることがマストという勝負もある。でも、そのリクエストに応えられるのが監督の仕事。そういう意味では、もし、次、1年勝負の仕事を引き受けるとしたら今年の経験は大きく生きるでしょう。ひょっとしたら、より勝負に徹する試合もあるかもしれない。ただ、自分自身は作っていく作業が非常に好きだし、そういう仕事をしたという誇りもある。そういう勝負の厳しさは自分自身ももっと感じてやれる監督にならなければいけない。それがひょっとしたら自分の課題かもしれません。

大岩 一貴DF 29

結果としてやられてしまったのでダメ。小さい差なのかもしれないけれど、その差があるからこそジェフは敗れて、鹿島は勝つ。失点の場面を見れば、自分がもう少し我慢すればよかったという反省点もある。小さいところが差になって、それが結果になる。その差を感じられたということはよかったと思う。個人的にはもっとつきつめて、いいプレーができるようにしていかないと変わっていかないとも感じています。

ポジショニングの反省点もまだまだ。もっとよくできると思う。もっともっと細かくこだわってやらないといけないと感じました。相手の同年代の選手との差もそれほど感じなかったし、自由にやらせたとも思っていない。自分もやれるという手ごたえも得た。でも、結果的に1点取られてしまっているので、完敗です。鹿島と差を感じているようでは、J1で戦っていけない。しっかりと、勝ち切れるように、また日々やっていかなければいけないと感じました。

山口 慶MF 13

鹿島は勝負強かった。ボールを保持している時間はながかったけれど、途中までで決定的なチャンスはそう多くは作れなかった。最後のところでは相手がしっかりと守っていたので崩し切れなかったのが勝てなかった原因だと思います。

佐藤 健太郎MF 16

自分たちが今までやってきたこと、今日、ゲームのなかで表現したことは間違いではないと思いたい。来年、今年1年やってきたことが間違いではなかったと証明するためにも、もうワンランク上の選手にならなければいけない。カテゴリーがJ2でも、いいメンバーもそろっているし、高い意識とプライドを持ってやれば、J1に昇格したときに大きく置いていかれることもなく、個人として成長できると思うし、J1で戦ったときに慌てることもないと思うので、そういった意識を大事にして、これから戦っていきたい。

相手のディフェンダーも個に対して強い選手がいたのでそう簡単にいけないので、グループとして攻めようという形は間違ってなかったと思う。その方向性でやってきたので間違ってなかったと思うけれど、チャンスはあったと思うし、相手もチャンスはありましたが、相手の攻撃はダイナミックで怖かったけれど、個人の身体能力や強さがあるからできるプレー。うちがあれをやれというのは無理だと思う。自分たちのスタイルをしっかりとやって、勝ち切ることが大事。

決められればよかったし、失点を止められればよかった。結果論になってしまうけれど、練習からつきつめてやっていくことが大事。今日、感じたことを意識しながらまた来年1年、プレーしていきたいです。

無難にプレーして終わるよりも、しっかりとチャレンジしたかった。そういう意味で1年間言われていた縦パスのところも意識して出していった。今までになかったものを引き出してもらった。自分の幅を広げるためにもいいことなので、もっともっと成長できるし、成長したいです。

岡本 昌弘GK 1

負けたから意味がない。それほど決定機を作られたということはなかった。でも、1本が止められなかった。それがダメ。また、全体的にはミスが多すぎた。それが相手との差。細かいところをもっと突き詰めていかないと、いつまでたっても勝てない。いつもJ1を意識しながらプレーしていましたが、J2になっていたと感じるところもあるので、もう一度、J1を念頭に置いて、また頑張っていきます。