４試合を終えて、１勝１分２敗の18位。得点３、失点５。いずれの数字を見ても満足いくものではない。

　まず、守備面に関してだが、
「ミスから失点しているし、ミスをするのは攻められている時間が長いから」（岡本昌弘）

「V・ファーレン長崎戦ではラインが下がってしまった。もっと前へと全体で押し上げていかないと」（中村太亮）

　というように、相手の勢いに押されてズルズルと下がってしまい、ゴール前でははね返すが、セカンドボールを再び拾われて攻め込まれるという悪循環。結局、押し込まれた前半に２失点。前半終了間際に山口智のゴールで１点差に詰め寄り、攻勢に出た後半、リズムよく一方的に攻めたものの、あと１点、もしくは ２点が奪えず１－２で敗れた。そういう意味では、攻撃面もあと一歩が足りない。

　今週の練習の中で、鈴木淳監督から「ミドルシュートを意識しろ」と指示があったように、もっとシュート自体を増やすための攻撃を意識して戦わなければいけないだろう。

　試合翌日の日曜日には、出場時間が短かった選手や出場しなかった選手が中央大学と練習試合を行なった。結果は８－０の大勝利。「俺たちがやって、チームを活気づける、そして試合に出る！」といった強い気持ちを持って、みんなが試合に臨んでいた。

　特に、森本貴幸はハットトリックの大活躍。周囲の選手も森本が飛び出すタイミングを理解してきたというのが大きい。これがリーグ戦でも出せれば大きな武 器になるだけに、森本をどういった形で起用するのか注目が集まる。また、大塚翔平もゴールは１本のみだったが、前線で動き回り攻守に貢献していた。そのほ か、佐藤祥、井出遥也、戸島章といった得点決めた選手はもちろん、佐藤勇人や兵働昭弘といった選手も存在感を示していただけに、次の先発メンバーがどう いったものになるのか非常に興味深い。

　実際、オフ明けの火曜日、水曜日のトレーニングでは、紅白戦でメンバーを多く入れ替えながら進めていた。チャンスをつかんだ選手には、ここで奮起してもらいたい。

　今週の練習の中でも相手のプレスが勢いよくきたときに、どのようにかわして、そして攻撃を組み立てるかという部分をやってきた。相手の勢いに負けることなく、しっかりと自分たちでゲームを組み立てていきたい。

　ケガでU－21日本代表のトレーニングキャンプを辞退した山中亮輔。大きなケガではないが、さすがに今週の試合は出場微妙。中盤に誰が入るのかにも注目だ。

　対するロアッソ熊本は現在17位と順位はジェフの一つ上だが、同じく１勝１分２敗と元気がない。なかなか結果が出ず、メンバーを代えながらここまできて いるだけに、どういった布陣になるのかこちらも読めない状況だ。一方で、戦い方はハッキリとしている。しっかりとした守備から、ロングボールを中心に前へ 勢いよく攻撃してくる。その攻撃に対してひるまず、押し返せるかどうかが大きなポイントになるだろう。

　アウェイ２連戦を終えて、ホームに戻ってきた。ここでしっかりと結果を出して、４月攻勢に結びつけたい。

前節の結果
熊本1-1大分
得点者：
54分澤田崇（熊本）
86分後藤優介（大分）

出場メンバー
GK：畑実
DF：園田拓也
DF：篠原弘次郎
DF：矢野大輔
DF：片山奨典
MF：橋本拳人
MF：養父雄仁
MF：五領淳樹
→中山雄登
MF：齊藤和樹
MF：仲間隼斗
→黒木晃平
FＷ：澤田崇
→巻誠一郎

SUB：金井大樹
SUB：森川泰臣
SUB：藏川洋平
SUB：大迫希

最近の戦績
03/02　熊本2-1福岡
03/09　熊本0-1松本
03/16　磐田3-1熊本
03/22　熊本1-1大分

最近の対戦成績
2012/05/20　千葉4-0熊本
2012/07/01　熊本1-0千葉
2013/03/10　熊本0-3千葉
2013/10/20　千葉6-0熊本