UNITED ONLINE

#001

2020.1.15

原田拓海×原田陸斗 1

「佐藤兄弟を超えたい」

11月24日、佐藤勇人、寿人兄弟が同じピッチに立ちプレーした。これが最後の双子の競演だった。そして、この瞬間をしっかりと目に焼き付けたアカデミーの選手がいた。ジェフユナイテッド市原・千葉U-18Bに所属する高校1年生の原田拓海、陸斗の双子だ。ジェフのアカデミーを強くし、そしてトップチームへ。双子の二人がジェフ、サッカーへの思いを語った。

「J1昇格プレーオフは興奮しながら見ていた」(拓海)

― 今回、ジェフU-18Bに所属する原田拓海選手、陸斗選手の双子の兄弟に話をうかがいます。まず、お二人にとって、ジェフとはどういう存在ですか?

拓海ボクたちは千葉県出身なので、ジェフと柏レイソルは憧れのクラブ。その後、ジェフに入って、どんどんジェフのよさに触れ、大好きなクラブになりました。

陸斗ボクたちは八千代市出身で、勇人さん、寿人さんたちも中学、高校時代の実家は八千代にあった。双子という共通点のほかに、八千代市という共通点もあって、勝手に身近に感じています。

拓海小学校5年生ぐらいから、坂本將貴アカデミーコーチがよくボクたちの試合を見に来てくれて、いろいろな話をしました。その後、ジェフの試合をよく見るようになって、興味を持つようになりました。

拓海J1昇格プレーオフの試合は興奮しながら見ていました。ジェフが決勝までいったのに、最後の最後で昇格できなくて、すごく悔しい思いをした。2012年の大分トリニータとのゲームですね。

陸斗あれは悔しかった。あと一歩だったのにね。

― 双子であるお二人の仲のよさは?

陸斗小さいころから仲がよかったですよ。ただ、ボクは外で一緒に行動してもいいと思っているのですが、タクが避けている。

拓海別に避けているわけじゃないけれど……。

陸斗まあね。今でも二人で公園でサッカーをやるぐらい、仲がいいよね。

拓海最近はイヤじゃなくなったけれど、中学2、3年生のころは外で一緒にいるのがイヤだった。

― 佐藤勇人さんも、高校時代は外では一緒にいなかったし、口もきかなかった時期があったと話していました。

拓海そういう時期、あるよね。

陸斗気持ちは分かる。電車でも同じ車両にはいるけれど、隣には座らないし、そもそも、隣に座る双子のほうが少ないと思う(笑)。ずっと一緒にいるってことはないよね。

拓海ないね。

― 佐藤兄弟は兄の佐藤勇人さんの利き足が右、弟の寿人選手の利き足が左ですが。

拓海うちも一緒。兄のボクが利き手も利き足も右。

陸斗ボクは利き足が左です。

拓海双子でサッカーをすると、右利きと左利きに分かれるよね? しかも、だいたい弟が左利きになる。

― 拓海選手は自分も左利きがよかったということはありますか?

拓海特にない。二人で同じ利き足になる必要はないかなって。分かれていたほうがいいと思う。ただ、左利きのほうがサッカーをするうえで少し優位だから、そこは自分が左利きで、陸斗が右利きでもよかったかなってちょっとだけ思うけど。

陸斗寿人さんは結構、勇人さんのことを「お兄ちゃん」っていうけど、ボクたちの間にはあまり「兄と弟」という感覚はないよね。双子というか、同等というか。

拓海ないね。そこは完全に。性格も兄っぽいとか、弟っぽいというのはないよね。

陸斗ないね。