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2014.7.1 Update!!
佐藤勇人 × 岡本昌弘
── そう考えると、「これを目指す」という明確なスタイルを先に決めるのではなく、クラブ全体の意識が統一されて初めて、“らしいスタイル”が必然的に完成するのかもしれませんね。
岡 本うん、そうかもしれないですね。
勇 人やるべきことはまだまだたくさんあるよ。ただ、悠長なことは言ってられないし、もっと強い意識を持って前に進まなければいけない。
── 分かりました。では最後に、未来のジェフに期待することを。
勇 人自分もグッピーもアカデミーで育っているので、やっぱり、アカデミーからクラブの将来を担う選手がどんどん育つクラブであってほしいとおもいます。今の子どもたちって、Jリーグじゃなくて“世界”に目を向けていますよね。だからこそ、クラブ愛の強い選手をいかにして育てるかが重要になってくると思う。そういう選手がジェフで活躍してヨーロッパに行く、それから、またいつかジェフに戻ってくる。そういうサイクルを作ることができればいいなと思います。
── なるほど。
勇 人選手が言うことじゃないですかね(笑)。でも、自分も力になりたいと思います。
岡 本そうだね。選手としては、やっぱり結果を出したい。アカデミーを充実させるためにも、トップチームが強くあることが大切ですよね。ジェフはもともと「育成のジェフ」と言われていたくらいだし、それが“ジェフらしさ”でもあると思う。俺自身も昔からそういうイメージを持っていたから、何とかして維持したいですよね。
勇 人ただ、俺らがアカデミーにいた頃は、トップチームがあまり強くなかったよな(笑)。
岡 本そうっすね(笑)。
勇 人でも、未来は明るかった。それはやっぱり、たとえ強くなくても、俺らが憧れるトップチームがあったからだと思う。
岡 本うん。だから、いろんな意味で頑張らないと。
勇 人そう。前向きにね。
このクラブで育ち、選手として歴史を作ってきた2人のジェフに対する思いは強い。今のジェフに足りないものはないか。確立すべきスタイル、目指すべき理想はどこにあるのか──。
その答えはまだはっきり見えていないが、前向きに進むことで、きっと見えてくるものがある。そう信じて、ジェフの新たな時代を作るために先頭を走る。