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2015.11.06 Update!!
佐藤 勇人
── 今回は「400」という“数字”がクローズアップされましたが、普段から意識している数字はありますか?
佐 藤「いや、特にないですね。ただ、自分の背番号である『7』については、それなりの思い入れがあります。具体的には、もし自分が引退したらアカデミー出身の選手に着けてもらいたい。自分は、アカデミーからトップに上がれなかった先輩などにいつも応援してもらっていて、そういう人たちの思いも背負ってプレーしたつもりです。だから、この思いをアカデミー出身の選手に受け継いでもらいたい。そういう気持ちでいます」
── 「7」に対するこだわりは、日常生活にも影響していますか?
佐 藤「あ~……。なくはない、かな。毎回じゃないけど、例えば、6、7、8番の駐車場が空いていたら、何となく『7』に駐めちゃうかもしれません(笑)」
── なるほど(笑)。さて、今シーズンも残りわずかとなりました。順位を見れば、ジェフは非常に厳しい状況に立たされています。それを踏まえて、素直な気持ちを教えてください。
佐 藤「自分は、何ひとつあきらめていません。『今年もヤバい』と思ってしまえば、それまで。やり続けること、思い続けることでしか、結果は得られないと思うんです。だから、どんな状況であっても、ゴールをしっかり見据えている。最終的な結果が出る前から、『最近勝っていないけど、大丈夫かな』と不安に思ったことも一度もない。どういう状況であれ、ゴールに向かって進んでいく。それだけだと思います」
── 目標を達成するために、ここから必要とされるのは?
佐 藤「一人ひとりが、折れない心を持てるかどうか。それだけだと思います。もちろんピッチに立っている選手だけじゃなく、クラブ全体で。折れるか折れないかで、すべてが変わると思います。心が折れなければ、その気持ちは必ずピッチに表れる。戦えるし、ゴールを奪いに行く姿勢も消えない。だから、絶対に折れちゃいけない。分かれ道になるのは、そこだけだと思いますね」
── そうやってずっと変わらず、折れない心を持ち続けたからこそ、「400試合」という記録を作ることもできたのでしょうね。
佐 藤「そうかもしれません。それがなくなった時は、ユニフォームを脱ぐ時。でも、それがある限りは、ゴールに向かって、やり続けるだけです」