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#006

2015.11.6 Update!!

折れない心

佐藤 勇人

自分とジェフは“イコール”

佐藤勇人選手

── 現在33歳。あの頃の下川さんのような立場になって、チームメイトやサポーターから“どう見られたい”と思いますか?

佐 藤「いや、自分がどう見られたいかという思いは、全くありません。僕自身、自分が33歳であるということに対しても、400試合出場を達成したということに対しても、ほとんど何も感じていないので」

── 本人がそう思っていても、自然とリスペクトされてしまうということは?

佐 藤「いや、どうだろう……。ただ、自分が若い選手と話す時は、自分も同じような感覚で接しているつもりです。“上から”という感覚は全くないし、もちろん、若い選手に対するリスペクトもあるので、できるだけ同じ目線で話したいと思うんですよ。そもそも、リスペクトされている雰囲気はほとんどない気がします。びっくりするようなイジられかたをすることもあるので(笑)」

── それでも、「若いヤツに負けたくない」「譲りたくない」という気持ちも強いのでは?

佐 藤「このクラブに関しては、特にあります。ピッチの中もそうだし、外もそう。自分が見られているということは、イコール、ジェフが見られているということ。自分、イコール、ジェフ。ジェフ、イコール、自分。常にそう意識して行動するようにしています」

佐藤勇人選手

── チームに対する思いが、年々強くなっている印象です。

佐 藤「チームとして、とにかく勝ちたいという思いは年々強くなっている。昔は自分が試合に出ることが絶対だったけど、今は少し変化しました。たとえ試合に出ていなくても、チームが勝てば素直に喜べる。もちろん試合に出たいという気持ちは15年前から変わらないけど、チームに対する意識は年々強くなっていると思います」

── 京都サンガF.C.への移籍を経て、その思いが強くなったのでは?

佐 藤「そうですね。京都に行く前のジェフはJ1で戦っていて、その頃はまだ、自分が試合に出ることが絶対という感じでした。でも、J2に落ちたタイミングで戻ってきて、J1に上がりたい、勝たなければJ1には上がれないという思いが強くなったというか。だから、もし自分が試合に出ていなくても、心から『勝ってくれ』と思うようになったんだと思います」