LADIES TEAM選手・試合情報

2014 SEASON MATCHES試合日程・結果

12.28(日) 14:00 皇后杯 準決勝

ジェフユナイテッド市原・千葉レディース

ジェフL

1-3
0前 半0
1後 半3
浦和レッドダイヤモンズレディース

浦和

味の素フィールド西が丘

試合終了

善戦及ばず、敗退

浦和レッズレディースとの皇后杯準決勝は、スコアレスで迎えた後半に3失点を喫し1-3で敗戦。皇后杯におけるジェフレディースの挑戦は、ベスト4で幕を閉じた。

この日のシステムは4-4-2。GKは山根恵里奈。DFは右から若林美里、櫻本尚子、千野晶子、上野紗稀の4人。ボランチは川村真理と瀬戸口梢がコンビを組み、2列目は右に安齋結花、左に深澤里沙。2トップには筏井りさと菅澤優衣香が位置した。

「前半は、今シーズン継続していた『前からプレスに行き、自分たちで攻撃を仕掛けるサッカー』を意識して試合に入れたと思います。良い流れの中で相手GKと1対1というビッグチャンスもありました」

三上尚子監督がこう振り返った通り、先に試合の主導権を握ったのはジェフ。6分、ボランチの川村から深澤に縦パスが入ると、深澤は右サイドへ展開。ボールを受けた若林から筏井へクロスが送られた。続く7分にはドリブルで抜け出した菅澤が相手GKと1対1の決定機。いずれもゴールには結びつかなかったが、立ち上がりから積極的な姿勢を見せたジェフが浦和ゴールを脅かした。

以降は浦和にボールをキープされるものの、組織的な守備で粘り強く対応し、カウンターを狙う展開が続く。39分と44分には中盤でボールを奪った川村を起点に素早くゴールに迫ったが、あと一歩及ばず。多くのチャンスをゴールに結び付けられず、前半をスコアレスで折り返した。

迎えた後半、浦和はMF齊藤あかねに代えて、FW清家貴子を投入。ハーフタイムに交代カードを切った意図を吉田靖監督はこう話した。

「ジェフは高い守備ラインで全体をコンパクトに保ち、中央でプレーさせてくれなかった。清家には相手DFの裏を狙うよう指示し、思い切って後半の頭から投入しました」

前半こそリズムをつかんだジェフだったが、後半は清家の投入によってシンプルなロングボールを多用し始めた浦和の攻撃を受け、次第に押し込まれていく。すると迎えた64分、CKからMF堂園彩乃に頭で合わされ先制を許した。

ゲームキャプテンの櫻本は、警戒していた形での失点に悔しさを見せた。

「セットプレーの対応はすごく意識していました。でも、セットプレーを与えてしまったことも含めて、詰めが甘かったと思います」

失点直後の67分、ジェフは瀬戸口に代えてMF保坂のどかを投入。フレッシュな選手をピッチに送り込み、反撃の望みを託した。

しかし、その2分後にネットを揺らしたのは、後半開始からピッチに立った浦和の清家。73分にも再び清家に得点を許したジェフは、リードを3点に広げられてしまう。

その後、終了間際にCKから深澤が押し込み意地を見せたジェフだったが、試合は1-3で終了。善戦及ばず、ビッグタイトルの獲得を目指したジェフレディースの挑戦は、ここで終わった。

それでも、三上監督は1-3の敗戦の中にポジティブな要素を見出している。

「難しい試合でしたが、選手はよく戦ってくれました。攻撃面では面白い部分を見せることができたと思います。問題は攻撃に比重がかかった時に失点をどう防ぐか。来シーズンは攻守のバランスを改善していきたいです」

ジェフレディースの2014年シーズンはここで幕を閉じた。しかし、この敗戦を教訓に変え、彼女たちの挑戦はこれからも続く。