5.10(日) 13:00 第8節
ジェフL
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AS埼玉
フロンティアサッカーフィールド
試合終了
プレナスなでしこリーグ第8節、ASエルフェン埼玉との一戦は1対1のドロー決着となった。
中3日という連戦に加え初夏のような暑さが、多くの選手の体力と思考能力に影響を与えプレー強度を貧弱なものとしていった。
チームは走れずにリズムも悪く、前半はパスミス、ボールコントロールミスが続き、形が作れずにアタックは散発的なものになっていた。
対するASエルフェン埼玉は、両サイドからの攻撃を中心としたアグレッシブなプレーを展開。これを受けてしまったジェフユナイテッド市原・千葉レディースはラインが下がり、間延びした状態となっていた。
13分には、ディフェンスラインの裏に出されたパスに守備陣の連係が上手く取れずにシュートを決められ、先制を許してしまった。
好機を見出そうとするがなかなかゴール前まで持ち込めない中で、19分に菅澤優衣香がペナルティーキックを決め試合を振り出しに戻した。
ハーフタイムに三上尚子監督は「ボールを大切にすること」「判断スピードを上げること」、「ズルズル引かないこと」を選手に求めると同時に、後半の頭から鴨川実歩に代え安齋結花を投入し状況の打開にかかる。
1対1の部分、人への寄せ、そして運動量で相手を上回り、息を吹き返したように自分たちの流れを作りだすとジェフレディースは怒涛の攻撃を見せ始める。
さらに前への圧力を強めるため、59分には保坂のどかに代えて筏井りさを投入した。
そして、54分、73分と自陣でブロックを敷く相手に対して川村がミドルシュートを放つが、埼玉のゴールキーパーにファインセーブをされゴールを割れない。
「トレーニングの中で、ミドルを決めていたのでチャンスがあれば思い切り振ろうと思っていた」(川村)。
この後もコーナーキックやカウンターから幾度もシュートを打つが、ゴールネットは揺れることはなく試合終了のホイッスルが鳴った。
「前半の入りが悪く、『前半からしっかりと自分たちのサッカーをしよう』という監督からの指示があったのですが、なかなかペースを握れず試合の運び方が悪かった」と千野晶子は反省点を口にした。
また、三上監督も「今シーズンの課題が出た試合」と続けた。
次節は首位を走るINAC神戸レオネッサとの大一番を迎えるが、リーグ中断前のラストマッチを勝利で飾るためにも、この課題をしっかりと修正し、アウェイで勝点をもぎとることに期待をしたい。