上位浮上のためにも
2016プレナスなでしこリーグ第2節、日テレ・ベレーザ戦がフクダ電子アリーナで行われ、ジェフユナイテッド市原・千葉レディースは1対3で敗戦し、リーグ戦初勝利への開花には至らなかった。
先発にはGKに山根恵里奈、DFに右から千野晶子、若林美里、磯金みどり、上野紗稀、中盤の底には瀬戸口梢、その前には西川彩華、鴨川実歩が位置取り、前線に安齋結花、菅澤優衣香、深澤里沙が入り、4-3-3の布陣で試合はスタートした。
試合は、日テレのパスワークを“体を張った”守備で対抗しようとするも局面で勝ちきることが出来ず、ミスも多く重心も後ろになり、ボールを奪っても前への推進力を上げることが出来ずにいた。
「どうプレーをして行くか。自分がどの状況でどの局面で、パスやドリブル、クリアの選択をするかが甘い部分が出てしまいました」と三上尚子監督は悔しさを滲ませた。
16分には自陣の深い位置でボールを取り切ると菅澤が長い距離をドリブルで持ち込むがシュートまでには至らず、そこで得た2本のコーナーキックのチャンスもモノに出来ない。
日テレは26分、右サイドから侵入。ゴール前の混戦から阪口夢穂に押し込まれ先制を許すと、32分にはペナルティーキックを籾木結花に決められ、44分にも籾木にループシュートを決められて、ジェフレディースは前半から大きなビハインドを背負う形となった。
ハーフタイムに三上監督は守備面での甘さやズレの部分で修正を図ると、布陣を変更(4-2-3-1)し中盤の枚数を増やし対抗する。
ジェフレディースが、ボールを握れる時間が増えるのだが、パスミスも多くフィニッシュの形までなかなか持って行けない。
62分には“これ以上の得点は与えない”とゴールキーパー山根も気迫の好セーブを見せた。
ジェフレディースは、65分に西川に代えて小澤寛、安齋に代えて三橋明香を同時投入。勢いを持ったチームは、敵陣で深澤がボールを奪うと迷いなく右足を振り、67分にゴールネットを揺らした。
深澤は「プレスをかけた所で、ここに来るだろうと思って待っていました。ゴールキーパーがゴールから離れていたところも見えたので、シュートの判断をしました。入って良かったです」と今シーズン初得点の感想を口にした。
その後、87分には瀬戸口に代えて林香奈絵をピッチに入れるが、2点差を追いつくことは出来ずに試合は終了。全体のシュート数も3本で終わった。
まずは、この日の課題である守備を改善し全体的な連係面を上げて行くことが必要になる。
「守備が出来ていなかったのでチームとして修正したい。まずは守備から入って(菅澤)優衣香を起点にゴールを目指すことを意識して勝って終わりたい」(深澤)。
リーグ戦の初勝利はお預けとなったが、組織としてリズムを生んで行くことで、次節、アウェイ・ベガルタ仙台レディース戦では勝点3を掴み取りたい。