第3節のリベンジを果たす!
プレナスなでしこリーグ第11節ベガルタ仙台レディースとの一戦は、2対0でジェフユナイテッド市原・千葉レディースが勝点3をモノした。
先発にはGKに山根恵里奈、DFに右から千野晶子、櫻本尚子、磯金みどり、上野紗稀、中盤には、小澤寛、鴨川実歩、瀬戸口梢、深澤里沙、2トップには、横山亜依と菅澤優衣香が入り、4-4-2の布陣。U-20女子代表のパプアニューギニア遠征に招集された安齋結花と西川彩華を欠いてのスタートとなった。
ジェフレディースは、長いボールを効果的に入れ押し込んで行くが、ベガルタ仙台はボールの出し所に厳しいプレスをかけてくる。均衡が破れたのは16分のことだった。右サイドからのクロスのこぼれ球に反応した深澤がファーから飛び出し、左足で押し込み先制点を上げた。
「ファーが空いていて、優衣香(菅澤)の反らしたボールのこぼれ球をしっかりと狙いました」(深澤)。
勢いに乗るジェフレディースは、21分に相手陣内の深い位置でボールを奪った菅澤がラインの裏に抜け出し追加点を決めた。「(裏に抜けて)個人的には珍しい形だったのですが、ゴールネットを揺らせて良かったです」と菅澤は振り返った。
走ることで主導権を握り、体を寄せること、スペースに走りこむことで相手の攻撃を止めて行く。そして、44分には、ペナルティーエリア付近から打たれたフリーキックに山根がファインセーブを見せ、その後のコーナーキックのピンチには守備陣が体を張りボールをかき出す。
上位チームの意地を見せるベガルタは、サイド攻撃でジェフレディースゴールを脅かし続けるとベンチは67分に横山に代え松浦渚を投入し現状の打開を図った。その期待に応えようと松浦も74分にカウンターから積極的にシュートを打つも、相手ゴールキーパーに止められてしまう。
試合が終盤に差し掛かると三上尚子監督は3ポイントを死守するために83分に小澤からディフェンス力の高い鶴見綾香を投入し、ベガルタのセットプレーとサイドアタックに蓋をし、90+3分には松浦に代え、三橋明香を入れて逃げ切りに成功した。
三上監督は「守備での距離感が良く、ボールを奪えるシーンや粘り強い守備が出来た、それは後ろだけではなく、中盤、前線、全ての守備が機能していた」と話し「ここでしっかりとリベンジしようとチームで話していたので(リベンジ成功は)良かったと思います」と続けた。
前回対戦の第3節に0対3で負けた相手から、見事にリベンジに成功したジェフレディース。この日のキーポイントは、90分間を通して、“我慢する守備”が出来たこと、“決める時に決め切る”ことが出来た試合だったことだ。チームは一歩一歩着実に成長をしている。
これでリーグ戦は中断期間を迎えるが、この成果を、なでしこリーグカップ1部に持ち込んで行きたい。