あと一歩!
プレナスなでしこリーグカップ1部Aグループ第3節・INAC神戸レオネッサとの一戦は、0対1でジェフユナイテッド市原・千葉レディースが敗れた。
先発にはGKに山根恵里奈、DFに右から千野晶子、櫻本尚子、磯金みどり、上野紗稀、中盤には、安齋結花、瀬戸口梢、鴨川実歩、深澤里沙、2トップには、小澤寛と松浦渚が入り、4-4-2の布陣でスタートした。
ジェフレディースは、前半からボールホルダーに対し、アグレッシブにプレッシャーをかけ、前線、中盤、最終ラインがコンパクトさを保つことでリズムを作る。たとえ相手にボールを回されても、臆することのないチャレンジが、球際やセカンドボールをモノにしていた。
前半のビッグチャンスは21分に訪れた。フリーキックのこぼれ球に反応した松浦が渾身のシュートを打つも、わずかに枠を捉えることが出来なかった。
「最初から飛ばして自分の持っているものをフルに出して行こうと思っていました」と話すと「あれは決めなければいけません」と松浦は振り返った。
I神戸は、1本のパスミス、一瞬の隙を見せると容赦なく襲いかかってくるが、ジェフレディースはこれを連動した守備で蓋をする。しかし、均衡が破れたのは39分のことだった。右サイドから手薄になった左サイドにクロスを振られると、攻め上がっていた近賀ゆかりに押し込まれ失点を喫してしまう。
追いつきたいジェフレディースは、後半開始から小澤に代え西川彩華を、松浦から菅澤優衣香に代えて反撃を試みる。53分には相手のクリアーボールを奪った深澤がミドルシュートを放つもファインセーブに合う、その3分後分の瀬戸口のヘディングシュートはクロスバーに嫌われた。
相手ゴールまで迫りながらチャンスをモノに出来ずにいると、指揮官は73分に疲れの見えた瀬戸口に代え三橋明香を入れ攻撃への推進力を高めていく。84分、上野のクロスを深澤がボレーで合わせたがゴールマウスを逸れていった。「体もキレていますし、点につながらなかったことが力不足でした」(深澤)。
試合終盤は、攻守の入れ替えの激しいオープンな戦いになるが、最後まで守備陣は体を張って守り抜いていく。そして、90分には、カウンターから裏に抜け出した菅澤がシュートを打つが相手ゴールキーパーにキャッチされてしまう。
自分たちの目指す戦い方は出来ていたのだが、ただゴールだけが足りなかった。三上尚子監督は「もっと細かく突き詰めたい、(今日は)攻撃で点が取れていないのでワンプレーの質を上げていきたいです」と口にした。
次節の日テレ・ベレーザ戦には、積み上げてきたサッカーをピッチで表現し結果を出したい。