2016プレナスなでしこリーグも残すところあと4試合となり、7位に位置するチームにとっては上位を目指すためにも負けられない試合が続くと同時に、1試合ごとの重みが増していることは間違いない。

2016なでしこリーグカップでは、新戦力と既存戦力が融合し準優勝という結果を出したジェフユナイテッド市原・千葉レディースだが、リーグ戦が再開すると1勝1分1敗とスパートをかけることが出来ていない。

特に前節のアルビレックス新潟レディース戦（0対1）では、チームとして全体的に出足が悪く、ボールを奪っても、パスミスを繰り返しリズムを作ることが出来なかった。
また、攻守の切り替えも悪く、常に後手に回る展開となっていた。

三上尚子監督は「しっかり修正すべきところをはっきりしながら次の試合に臨みたい」と試合後に口にしていたが、上位進出のためにもジェフレディースにとっては今節が踏ん張りどころとなる。

その対戦相手は、“強敵”INAC神戸レオネッサだ。
今シーズンの対戦成績は1勝2敗で、試合はすべて僅差で決着している。しかし、チームとしての破壊力はあなどれない。前節の浦和レッズレディースとの打ち合いを3対2で制し勢いをもって乗り込んでくるはずだ。
それを受け身にならず、跳ね返して行くことが必要となる。

深澤里沙は言う。
「（リーグが）再開してから勝ち切れていないので、勝点3を取りたい。粘り強い守備からチャンスを生かして行きたい」

神戸には、大野忍や高瀬愛美、中島依美、鮫島彩、福元美穂など現役の日本代表や代表経験者が多数所属し、また増矢理花や京川舞などの若手も力を伸ばしており一瞬でも気を抜くとやられてしまう。

ただ逆に、I神戸のここまでの失点数（18失点）は少なくはない。
ジェフレディースとしては最後まで球際での粘り強さとハードワークを徹底し、総力を挙げてボールを前線に運び、フィニッシュに結びつける。そして気迫あるプレーを全面に出し、守備をしていく事で勝機は見えてくる。

千野晶子は「とにかく先に失点をしないことが大事になる」と気を引き締める。

連敗の許されない試合はプレッシャーも大きいが、この試合を白星で飾ることで“残り3試合”に向けての希望の光を見いだしたい。