前半は非常にいい入りができました。自分たちの狙いどおり攻守にわたって主導権を握って、しっかり相手を押し込んでというところで、いいプレーが続いていました。それを考えると、失点のところ、自分たちのビルドアップのミスからと、センターバックの背後へのロングボール一発によってやられてしまったと。もちろんセットプレーのところも含めてですが、次に向けてはしっかりと失点を減らして堅いゲームをやっていこうよという反省につながっていると思います。

ただ、久しぶりに3つのゴールが取れましたし、ここ最近は得点が取れてなかったので。今、ロッカールームで選手たちにも共有したのですが、攻守にわたって選手たちの前へ、前へというマインドが出ていたと。それが3ゴールにつながったというところはすごく良かったと思います。

最後のところで10人になってあれだけ押し込まれて、コーナーキックやクロスから苦しい時間がありましたけれど、残された10人がしっかり身体を張って守り抜いたと。それは評価されるべき部分だと思いますし、最後の部分だけ見ればアウェイの地で勝点を持ち帰れることは良かったのかなと思えるゲームだったと思います。

とはいえ10人になってしまった原因を考えた時には、これも選手たちに「絶対にナシだ」ということを共有しました。それが2度とないように。今シーズンはひとり少なくなる展開で最後に苦しくなるということを繰り返しているので、それは絶対にナシだということを含めて、しっかりと反省して次につなげていきたいと思います。

―― 天皇杯に続いて杉山直宏選手、呉屋大翔選手、林 誠道選手をスタメン起用しました。

天皇杯に引き続き、その時のプレーを期待して今日も送り出しました。

―― 今日の試合で感じた手応えは？

前半のところでは間違いなく主導権を握ってチャンスを多く作っていたと思います。その部分をもっと続けていきたいと思うところもありますし、やっぱりセットプレーで、ゴールデンウィークの連戦に入る前の試合以来ですかね。セットプレーからの得点というのは。これから暑くなっていく中で、今日は打ち合いになりましたけど、こういうゲームは減っていくと思っています。やっぱり本当に蒸し暑くなっていく中での拮抗したゲームになると、セットプレーから1本取れると非常に大きいので。しばらく離れていたので、このゴールがみんなにセットプレーの重要性や前向きな気持ちを持つエネルギーになると思いますし、そこもすごく大きかったと思います。

―― シーズン前半戦を首位で折り返すことになりました。

自分たちが掲げている目標を考えた時には、首位で折り返すことができたことについて誇りに思っていいと思います。簡単なことではないので。全チームのうち1チームしか首位で折り返すことはできないので。ここ最近のゲームのスコアを考えると、少しネガティブな受け止め方をされると思うんですが、自分はまったくそう考える必要はないと思っています。とはいえ勝利から遠ざかると“生きもの”であるチームがそういう雰囲気になることもあるんですが、今、選手たちにも共有しました。前へ前へという気持ちはしっかりとピッチ上で表現できていたと。それをまず続けていく。もちろん“対相手”という意味でもしっかりと準備をして、一戦一戦大切に挑んでいこうと。もう、それしかないと思うので。 ただ、自分たちが今首位にいるということは、すごくいいことだと思います。まだ半分ということを考えればそれを続けられるかなんてわかりませんけれど、ただ、自分たちがやらなければいけないことははっきりしています。一戦一戦相手をリスペクトして、最高の準備をしてぶつかっていく。自分たちはチャレンジャーでしかないので。ここ十数年のジェフの歴史を考えた時には、すごくポジティブに考えていいことだと思うので。それをエネルギーにしてまた前に進めればいいと思います。

―― 試合前に“堅いゲーム”をやりたいという話がありました。その上で3-3という結果についてどう考える？

僕らが3点取ったことについてはもちろんポジティブです。徳島のここまでの失点数は7ですよね？ そのチームを相手に1試合で3点取れたことはすごくポジティブです。一方で取られたことについては、やっぱりあれだけ簡単に失点してしまうと、それを振り返った時にはビルドアップのイージーなミスからとか、ロングボール一発からとか、セットプレーからとか、そういうところは絶対に減らしていかないと。それが自分たちが目指している姿ですし、3点取れたことはポジティブですが、失点はしっかりと振り返って確認しなければならないなと。そう考えると、打ち合いのようなゲームの失点については反省しなければならないし、得点についてはポジティブに考えていいと思います。

―― 途中出場から貴重なゴールを決めました。

競争がある世界なので、スタメンから外れたことに対してもちろん悔しさがあったし、だからこそなんとしても結果を出そうという気持ちで試合に入りました。途中出場する直前にも（小林）慶行さんから「点を取ることを考えてプレーしろ」と伝えられていたので、自分のポジションにとらわれず、いろいろなところにランニングしていくことを意識していました。それがゴールにつながったので、そこについては良かったと思います。

―― ゴールシーンについて。

あまり詳しく覚えていないんですけど、もう感覚で、指示があったとおりゴールのことだけを考えてプレーした結果という感じでした。嬉しさももちろんあったんですけど、まだまだやるぞという気持ちでした。

―― その後に3失点目を喫し、退場者を出して引き分けに終わったという試合展開については？

失点のところは自分と（品田）愛斗の間のところ、特に自分の目の前で大きい選手に叩かれてしまったので。もっと対策というか、身長差の部分はあるので、少しでも相手の狙ったとおりのヘディングをさせないという部分を突き詰めるべきだったなと。（エドゥアルドの退場処分については）さっき監督からの話もあったんですけど、カル（カルリーニョス ジュニオ）が退場してしまった大宮戦もそうだし、やっぱり1人少なくなると厳しくなると。今回はエドゥでしたけど、誰がなってもおかしくないからこそ「それだけは絶対にナシにしよう」と。その後の選手たちのキツさを感じたので、そこはチームとしての反省点だと思います。

―― シーズン前半戦を首位で折り返しました。

1位だからこその難しさもありますけど、1位であることに越したことはないので。ただ、順位としては1番いいところに立っているとしても、前半戦の後半は勝ち切れない試合が続いてしまったので、これを早く打破して、まずは次の1試合に向けて準備したいと思います。

―― 久々のスタメン出場でした。

いや、もう、とにかくチームが勝つためにプレーすることしか考えていなかったので。結果的に勝利を得られなかったことは、チームも、自分も、まだまだという気持ちです。

―― 立ち上がりから、まずは守備のアクションで存在感を示していました。

そういうところを期待されて使われたと感じているので、まずはそこをしっかりやろうと。その流れでうまく先制点を取るところまで持っていけたので、そこからのゲーム運びはまだまだ課題があると思います。

―― 先制後に2失点を喫して逆転を許してしまった展開については？

どっしりと構えて守るという選択肢もあると思うんですけど、ここ数試合は「前から行く」と決めているので。その上でのバランスですよね。そこにはまだまだ課題があるかなと感じます。

―― 劣勢を跳ね返す見事なゴールでした。

「振ろう」という気持ちしかなかったです。日頃積み重ねているシュートトレーニングの成果をどこかで発揮したいと思っていたし、今日は「振ろう」という気持ちを常に持っていました。

―― ゴール直後の表情やリアクションが印象的でした。

ずっと悔しい気持ちもあったので、点を取って示したかったし、ただ、まだ追いついただけだったので。正直、勝つことしか考えてなかったので、チームとして「まだまだ、ここから」という気持ちでした。

―― 最後は苦しい展開でしたがドローに終わりました。

3得点取れたことは良かったと思います。でも3失点している現実をしっかり受け止めなきゃいけない。でも終わってしまったことなので、次の試合がより大事になってくる。そこに向かって、いつもどおりですけど、全員でトレーニングをして、全員で競争をして、みんなで向かっていくのが大事だと思います。

―― シーズン前半戦を首位で折り返しました。

個人としてもっと貢献しなきゃいけないし、チームとしても最後に失速してしまっているので。それをしっかり受け止めなきゃいけないし、そんなに甘くないということを突きつけられていると思うので。それをもう1回、チーム全員で本当に昇格したいという気持ちを前面に出すゲームを毎回やらなきゃいけないし、僕はそれを出し続けたいと思います。

（徳島の）今シーズンの明確な特徴としては、失点数が少ないというところになると思います。もともと自分自身の徳島の印象というのは、本当に一人ひとり個人の技術が高い選手が集まっているというのがすごく強いです。“守備的”という表現がデータ上は出るのかもしれませんが、そもそも一人ひとり技術の持った選手たちがしっかりとその守備の意識を持ってゲームを進めていると考えると、局面局面のところで彼らはシンプルに個ではがす力があったりとか、逆を取るのがうまい中盤の選手が並んでいたりとか、そういうところに特徴のあるチームなんじゃないかとは思っています。
普通にデータを見れば、徳島相手に得点を多く取っていくのはもちろん難しいと思いますし、現状、自分たちの今の流れを見ても得点をたくさん取る試合が続いているわけではないので、もしかしたら数少ないチャンスになるかもしれません。そのチャンスをどれだけ決め切れるか。天皇杯では攻撃のところで少しいろんなチャレンジをしましたが、すごくポジティブな面もところどころ出ているので、そういう部分をしっかりとチームでも出しながら、なおかつチームとしての総合力で粘り強く戦って、勝点3を取れればと思っています。

（徳島は）個人個人でうまい選手がいることと、守備が堅いチームだと思うので、そこをどうこじ開けるかが大事だと思っています。（昨シーズンはジェフでチームメイトだった）山越康平選手もいる。ゴール前を固めた守備はかなり手強いと思っているので、それも踏まえて僕らのもともとの良さはハイプレスをかけていくところなので、そこの守備の強度でボールを奪ってショートカウンターが相手に対して一番点を取りやすいと思っています。（徳島は）ずっと引いてくるわけではなく、前からプレスをかけてくるチームだと思うので、そこは僕のところで一つ、天皇杯で見せたような相手を剥がすプレーができたらいいと思っています。
勝ててないことは事実ですが、このリーグ自体、そんなに簡単に勝てる相手ばかりではないので、そうなる時期もあると思っています。終盤にかけてチームとして成熟してしっかり勝ちを積み重ねられるよう、前半の折り返しになる次の試合、頑張りたいと思います。

リーグも半ばに差し掛かったところで、対戦相手もかなり我々の長所をつかんで分析してきていると思います。この先必要なこととしては、個人としてもチームとしてもさらに成長すること。チームとしては正しい道のりを辿っていると信じているので、その中で一人ひとりがさらに成長していかないといけない。そこを達成することができれば、また勝利に辿り着けると考えています。
（徳島は）非常に守備に長けている。失点数も少ないチームですが、攻撃においてはインテンシティーをかけて出てくるというところで、今の高い順位にいるという印象です。難しい試合になると思いますが、ここでもう一度勝点3を取ること、勝利こそが今チームにとって非常に大事なことなので、ベストを尽くし、勝利をつかみにいきます。（徳島の）成績として出ている数値に関しては注視しているところがあって、そこに対して監督からも「こうやっていこう」という話があったので、それをしっかりと形にしていければと思います。