

第25節
WED
KICKOFF
試合終了
アルビレックス新潟 - 1
- 2
ジェフユナイテッド市原・千葉
1 | 前半 | 1 |
0 | 後半 | 1 |
VIDEO
REVIEW

“一体感”の勝利!
あの屈辱を晴らす理想的な勝利だった。
スタメンは前節と同じ4-4-2の布陣。GKは新井章太。最終ラインは右から西久保駿介、チャン ミンギュ、新井一耀、秋山陽介の4人。中盤は中央に熊谷アンドリューと田口泰士、右に風間宏矢、左に見木友哉が位置し、2トップには櫻川ソロモンとブワニカ啓太が並んだ。
「良い守備をすると良い攻撃にもつながる。まず守備を意識してやること」
試合前日に尹 晶煥監督がそう語っていたように、この日のジェフは前半の立ち上がりから“構える守備”を選択した。最終ラインから始まる相手のビルドアップに釣り出されることなく、しっかり構えて“入ってきたボール”“入ってきた選手”に対してアプローチする。ボールを引っ掛けてカウンターにつなげ、少ないチャンスをモノにしてゴールを奪う。これが、構成力で上回る相手に対して、体力配分を考慮した上でのこの日のゲームプランだった。
立ち上がりの10分間、ジェフはイメージどおりの展開でリズムをつかんだ。12分には風間がファウルをもらって右サイド中央あたりでFKを獲得。田口がニアサイドに鋭いボールを送り込むと、走り込んだブワニカが合わせてヘディングシュートを放った。これはGKに阻止されたものの、こぼれ球に反応した西久保が押し込み、先制ゴールを奪った。
Jリーグ初ゴールを記録した西久保が振り返る。
「本当に練習どおりの形を作ることができました。自分は初ゴールなので喜び方もわからなかったし、『決まったの?』という感じでほわーっとして(笑)。でも試合が再開してからはちゃんと切り替えて、その後もうまく戦うことができたと思います」
22分には左サイドでのクリアミスから相手にFKを与え、それを島田譲に直接叩き込まれて同点とされるが、この日のジェフは失点後も崩れることなく、冷静な試合運びで1-1のまま前半を折り返した。
迎えたハーフタイム、尹監督は動いた。風間に代えて小島秀仁、ブワニカに代えて高木俊幸を投入すると、小島を3バックの一角に据えてフォーメーションを3-4-2-1にシフト。後半立ち上がりこそいくつかのピンチを招いたものの、時間の経過とともに安定感を取り戻したジェフは、ボール主導権を完全に握られながらも我慢の時間を続け、時計を進めて“一発”を狙った。
そうして迎えた60分に右CKを獲得。田口が蹴ったボールは逆サイドに流れたが、待ち構えた秋山が左足でボレーシュートを放った。その軌道に入った櫻川が、うまく足を出して勝ち越しゴールを奪う。このゴールで、勝利への道筋が一気に開けた。
櫻川が振り返る。
「ニアサイドを狙ったセットプレーで、ニシ(西久保駿介)と(新井)一耀くんが飛び込みました。それがこぼれてアキくん(秋山陽介)のところにボールが流れた時に、「これは自分のところに来る」と感じました。そのとおりにボールが来て、準備できていたからこそうまく決められました」
その後も新潟の攻勢が続いた。ジェフのボール支配率は30%を下回り、守備時には5-4-1の形を採って強固なブロックを形成した。
79分には西久保に代えて米倉恒貴、秋山に代えて福満隆貴を投入。長いアディショナルタイムを含めた約15分間、集中力を切らすことなく相手の攻撃を跳ね返し続けた。
尹監督が言う。
「非常にもったいない結果となってしまった前節の大分トリニータ戦から、しっかり切り替えて、違った姿を見せられたことが良かったと思います。選手たちが精神的な強さを見せてくれました。それが勝因です。大分戦の敗戦は精神的にも肉体的にも厳しいものでしたが、それをうまく乗り越えられたと思います」
狙いどおりの試合運びで、上位を争う新潟を相手に敵地で勝利。前節のショックがあったからこそ、この試合で手にした勝点3の意味は計り知れない。今節を終えて6位に浮上。勝負はここからだ。
INTERVIEW
尹 晶煥監督 試合後コメント

小島 秀仁選手 試合後コメント

―― 勝因は?
連戦でキツい中、セットプレーからゴールが生まれていることはチームとして大きいと思います。今日は2点ともセットプレーから生まれているので、そこはポジティブにとらえていいと思うし、前節はそれをやりながらも逆転されての敗戦だったので、今回は2-1で逃げ切れたところにチームとしての成長を感じられると思います。
―― 大分戦と同様、一時は同点とされる流れがありました。
相手のゴールは素晴らしかったし、崩されてやられた失点ではなかったので、ハーフタイムはみんな前向きでした。雰囲気は良かったと思います。
―― 3バックの右での途中出場となりました。
試合前から監督に言われていましたし、前々節も同じポジションをやりましたけれど、あの時は最後の“締め”としてピッチに入ったので。今日は前半からサイドを有効に使われて揺さぶられるシーンが多かったので、守備時は後ろを5枚にして守り方を明確にするという形でした。ただ、後半立ち上がりは自分のところから相手に裏を取られて2本くらいチャンスを作られてしまったので、そのあたりは、ボランチとの違いやポジションの感覚をまだ自分の中で掴めていないのかなと。それは実力不足だと思うし、周りの選手たちにカバーしてもらうことで失点を回避することができたので、チームメイトに感謝しています。
―― 結果としては無失点で終えました。
前半から押し込まれる展開だったので、自分が入ってもそうなるだろうと予想していました。でも、要所ではみんなが球際で強くいけていたし、身体も張れていたので。全員がそれをできていたので、無失点で終えられたと思います。
―― 試合終了直後、選手たちが一体となって喜ぶ姿が印象的でした。
前半から相手にボールを持たれ続けた試合だったし、自分たちのサッカーができたかと言えばそうではなく、我慢の時間が長かったので。それでも選手たちはしっかり耐えながら、相手の隙きを突いてセットプレーからゴールを奪うことができて、勝てたことが大きかったと思います。前節、ああいう悔しい負け方をしたからこそ、ここで上位のチームに負けられないという強い気持ちがありました。そのぶん、喜びも大きかった気がします。
西久保 駿介選手 試合後コメント

―― ゴールシーンについて。
チームとしてセットプレーに力を入れている中で、本当に練習どおりの形を作ることができました。前に立つ選手が頑張ってボールに触って、GKが弾いたところを自分が押し込んだという形でした。自分は初ゴールなので喜び方もわからなかったし、「決まったの?」という感じでほわーっとして(笑)。でも試合が再開してからはちゃんと切り替えて、その後もうまく戦うことができたと思います。
―― 落ち着きが際立ったシュートでした。
ホントにあまり覚えていないんですけれど……たぶん、落ち着いてはいなかったと思います(笑)。ゴールが空いているのは見えていたので、そこに何とか流し込んだという感じです。
―― 常に押し込まれる試合展開でした。
自分とマッチアップするのが本間至恩選手ということもあって、試合前から警戒していました。ドリブルが鋭くて個人技のある選手なので、まずは1対1で負けないことを意識していました。チーム全体としては前から行くところは行く、下げるところは下げることを徹底していたので、パスを回されているというより“回させている”という感覚でプレーすることができたと思います。
―― 本間至恩選手とはかなり激しくマッチアップしていました。
本間選手は本当にうまかったです。1対1という意味では足りないところもあったと思いますけれど、全体としてはいい勝負ができたと思います。
―― 後半に意識していたことは?
自分たちもフォーメーションを変えて、3バックにしてプレスをかけにいこうと確認し合って後半に入りました。最初は崩されることもあったけれど、ピッチ内でうまく修正して、追加点がほしい時間帯にセットプレーからうまく決めてくれたので。あれで一気に楽になりました。連戦の中で厳しい状況が続いているけれど、チーム全員が最後まで休まず、走リ続けることができたと思います。本当に大きな勝利だと思います。
―― 改めて、Jリーグ初ゴールの感想を。
15試合くらい出場してまだ1点も取れてなかったので、セットプレーから決めたいという気持ちをずっと持っていました。決められて良かったけれど、ここで止まらず、得点もそうだし、サイドの選手なのでアシストも決められるように頑張りたいです。
櫻川 ソロモン選手 試合後コメント

―― 試合を振り返って。
今日の暑さを考慮して、前からプレスを仕掛けるのではなく、引き込んだ状態からのカウンターやセットプレーを狙っていましたし、連戦の最中にあることも考えて、チーム全体としていい試合運びができたと思います。
―― 勝因は?
チーム全体の勝利です。ピッチ内の11人だけじゃなく、監督、ベンチメンバー、コーチングスタッフを含めて、全員が同じ方向に向かってプレーできたことが大きかったと思います。
―― 同点で迎えたハーフタイムの雰囲気は?
大分戦の敗戦はチームにとって本当に大きなショックを受けるものだったんですけれど、1日経って、2日経って、ようやく切り替えることができて。次の試合は勝つしかないという気持ちで迎えて、1点取られて同点で折り返したけれど、「やっていることは間違っていない!」という雰囲気がありましたし、(田口)泰士くんや(熊谷)アンドリューくん、(新井)章太さんがみんなに「このまま続けよう!」と声をかけて意思統一を図ってくれました。それがしっかりできたからこそ、追加点を取れたと思います。
―― 後半は守勢に回る時間が続いた中で、勝ち越しゴールが生まれるセットプレーのチャンスを迎えました。
ニアサイドを狙ったセットプレーで、ニシ(西久保駿介)と(新井)一耀くんが飛び込みました。それがこぼれてアキくん(秋山陽介)のところにボールが流れた時に、「これは自分のところに来る」と感じました。そのとおりにボールが来て、準備できていたからこそうまく決められました。
―― 決めた瞬間の気持ちは?
まずは、追加点を取れたことに対して「ホッとした」という感じでした。FWとして結果にこだわらなきゃいけないし、1試合に1点取れるようなストライカーになりたいと思っているので、これを続けたいと思います。
―― 途中交代後の心境は?
頼む。このまま勝ってくれ。大分戦のようにならないようにという思いで見ていました。試合が終わった瞬間、本当にホッとしました。
HALFTIME
尹 晶煥監督 ハーフタイムコメント

ボールを奪った後のアクションを!
積極的なプレーをみせてほしい。
誰一人止まったプレーをしないこと。
松橋 力蔵監督 ハーフタイムコメント
守備はタイトに行こう。
自陣で無駄なファウルはしないこと。
攻撃は距離感を縮めること。
相手の嫌がるプレーをすること。
PREVIEW
尹 晶煥監督 試合前コメント

(前節の大分戦は)本当にもったいない試合でしたけど、自分たちに何かが足りなかったから負けてしまったということはみんな反省しています。ただそこで落ちるのではなく、早く切り替えて次の試合に向かっていきましょうという話は選手たちにしています。
(次の新潟は)本間至恩選手を中心に、サイドからの崩しとか、ペナ(ペナルティーエリア)の近くで決定力ある選手がけっこういるし、2列目から飛び込むというところ、攻撃的にどんどんいくような形で攻めてくることが多いという印象です。そういうチームに対してどれぐらい組織的に守備ができるか、そこがカギになると思います。まず90分間集中する、そういう姿がやっぱり必要ですね。攻撃でもそうですし、守備のところもそうです。まず守備のところでそういう意識を持ってやらないといけません。失点しなければ勝点1は取れる。良い守備をすると良い攻撃にもつながるので、まず守備を意識してやること。ただ夏場の連戦でアウェイ2試合目なので、どうでしょうか。前から行けないわけではないですが、90分を考えるとちょっと厳しいところもあるかもしれません。行くときと行かないとき、そういうところの判断を選手がピッチの中で統一してやっていかないといけないと思います。
新井 一耀選手 試合前コメント

(前節の大分戦は)良い試合をしていただけに(失点を)ゼロで締めて勝ちたかった気持ちはありますが、ああいう形で逆転されてしまったので、ダメージはあると思います。ただ引きずっていてもしょうがないですし、すぐに試合は来る。試合後のミーティングで「次に切り替えていこう」と。次はその姿勢で臨めると思いますし、次の試合がすごく大事になってくると思います。
(新潟は)守備も堅いですし、前には個で打開できる選手がいます。組織的な部分でも、良いサッカーというか、どんどんゴールに向かってくるプレーが多いと感じます。手強いチームだと思いますし、簡単にいく試合ではないので、自分たちが今持っている力をすべて出し切れるようにはしたいと思います。
相手は中央でも崩すことができますし、サイドでは個の打開もあるので、(守備のポイントは)そこの1対1のバトルもそうですが、いかに周りがカバーできるかがとても大事だと思っています。声をかけ合いながら、後ろの選手だけではなく前の選手と一体となって守備をしないと簡単に崩されてしまう。一人ひとりが、まずは守るところの意識を強く持つ必要があると思っています。
ブワニカ 啓太選手 試合前コメント

大分戦の前半のように自分たちのサッカーをして、守備面でも監督の言っていることを聞いて、ピッチの中で状況が変わっても自分たちで気づいて対応していきたいです。最後の笛が鳴るまで集中しなければ、前節と同じ結果になってしまいます。新潟は良い選手ばかりで、攻撃・守備ともにすごい。J2の上位にいるチームなのでやりがいのある試合だと思っています。
(相手の起点に対して)新潟のビルドアップは誰が出ても質が落ちないので、いかにボランチとセンターバックに仕事をさせないかが勝負のカギだと思っていています。でも今の自分たちなら負けないと思うので、気持ちの面で弱いところを見せないように積極的にプレスをかけ、声をかけ合って対策していけたらと思います。
失点しなければ、自分たちが負けることはありません。後ろの負担を減らすためにも自分たち(前線の選手)が90分間走って戦って点を取って勝つ。そのイメージはできていますし、前回の対戦でもディフェンスラインの選手が新潟の攻撃陣を圧倒できていたと思います。新潟は上位ですが、全員の力が一つになればジェフのほうが力は上だと思っているので、負ける気はしないです。
PREVIEW
2-0からの逆転負け。前節・大分トリニータ戦でとてつもなく大きな反省材料であり、ジェフが抱える大きな課題の表れでもあった。
守備をベースとする“自分たちのサッカー”を相手にぶつけ、得意とするセットプレーを獲得して相手を押し込み、前半のうちに先制ゴールを奪う。そのリードを持って相手を牽制し、追加点を奪ってリードを広げる。ここまでは完璧だ。問題は“その先”にある。
1点差につめよられるとチームは迷った。選手交代によって守勢を一転させることも、ピッチの中で“やるべきこと”を明確にして試合を落ち着かせることもできなかった。相手の勢いにのまれる形でさらに2失点。まさかの大逆転劇に、誰もが言葉を失った。ゲームマネジメントのつたなさを、またしても露呈してしまった90分だった。
尹 晶煥監督が振り返る。
「自分たちに何かが足りなかったから負けてしまったということはみんな反省しています。ただそこで落ちるのではなく、早く切り替えて次の試合に向かっていきましょうという話は選手たちにしています」
試合直後のロッカールーム。尹監督は選手に向かって言葉を発し、選手は気持ちを切り替え、前向きな言葉を発して自らを鼓舞した。
中3日で迎えるミッドウィークのアルビレックス新潟戦。あの屈辱的な敗戦直後だからこそ、なんとしても勝点3を奪い返さなければならないビッグゲームだ。新潟は現在2位。首位の横浜FCとの勝点差はわずかに「1」で、上位陣の一角として今シーズンのJ2リーグを引っ張っている。最近5試合の戦績は3勝1分1敗。横浜FCとの首位決戦には敗れたものの、その内容においてはリーグ屈指の充実度を誇る強豪だ。
新井一耀が言う。
「守備も堅いですし、前には個で打開できる選手がいます。組織的な部分でも、良いサッカーというか、どんどんゴールに向かってくるプレーが多いと感じます。手強いチームだと思いますし、簡単にいく試合ではないので、自分たちが今持っている力をすべて出し切れるようにはしたいと思います」
ドリブラー・本間至恩を中心とする攻撃陣のタレントにばかり目が行きがちだが、新井一耀の言うとおり、リーグ2位の失点「20」を誇る守備も堅い。ベテランの千葉和彦を中心とするラインコントロールは見事で、攻撃に転じれば相手に応じて立ち位置を変え、流動的なポジションチェンジで“間”に入り込んでくる。前節後半戦の大分と同様、ビルドアップの能力に長けたチームだ。プレーメーカーの役割を担うボランチの高 宇洋と島田 譲に対して、いかにうまく守れるか。ジェフの最前線からの守備がカギを握る。
ブワニカ啓太が言う。
「新潟のビルドアップは誰が出ても質が落ちないので、いかにボランチとセンターバックに仕事をさせないかが勝負のカギだと思っていています。でも今の自分たちなら負けないと思うので、気持ちの面で弱いところを見せないように積極的にプレスをかけ、声をかけ合って対策していけたらと思います」
尹監督は「2列目の飛び出し」に対する守備をポイントに挙げた。
「本間至恩選手を中心に、サイドからの崩しとか、ペナ(ペナルティーエリア)の近くで決定力ある選手がけっこういるし、2列目から飛び込むというところ、攻撃的にどんどんいくような形で攻めてくることが多いという印象です。そういうチームに対してどれぐらい組織的に守備ができるか、そこがカギになると思います」
アウェイの連戦における戦力的な不安は拭えないが、出場停止明けの熊谷アンドリューと新井章太が戻ってくる。大分戦の悔しさをぶつけ、自分たちの力を信じて相手に向かいたい。

.jpg)
J2第20節 06/04 vs 徳島(A) 1△1
J2第21節 06/11 vs 大分(A) 2●1
J2第22節 06/19 vs 秋田(H) 3●0
J2第23節 06/26 vs 横浜FC(A)0○2
J2第24節 07/02 vs 群馬(A) 2●0
J2第20節 06/05 vs 仙台(H) 2●0
J2第21節 06/11 vs 甲府(A) 1△1
J2第22節 06/18 vs 大宮(H) 1△1
J2第23節 06/26 vs 東京V(H) 3●1
J2第24節 07/02 vs 大分(A) 2○3
20/09/09 千葉 1-3 新潟
20/11/15 新潟 0-2 千葉
21/05/01 新潟 2-0 千葉
21/08/14 千葉 0-0 新潟
22/03/30 千葉 1-0 新潟
新潟まで多くのファン・サポーターの皆さんに足を運んでいただきました。感謝申し上げます。
非常にもったいない結果となってしまった前節の大分トリニータ戦から、しっかり切り替えて、違った姿を見せられたことが良かったと思います。選手たちが精神的な強さを見せてくれました。それが勝因です。大分戦の敗戦は精神的にも肉体的にも厳しいものでしたが、それをうまく乗り越えられたと思います。
内容については足りないところもありますが、この結果について満足しています。厳しい連戦の中で2位に位置しているアルビレックス新潟に対して、本当に大きな勝利を挙げることができました。最近はセットプレーから多くのゴールが生まれていますが、チームとしてはこれを武器としてさらに磨いていきたいと考えています。選手たちには「おつかれさま」と言ってあげたいと思います。週末の試合に備えていい準備をしたいと思います。
―― 後半開始と同時に3バックに変更しました。サイドの守備についての改善策でしょうか?
それもありましたが、試合全体として体力的な問題を考慮すると、重心が少し下がってしまうことになっても“動き”を減らすほうが効率的に戦えると考えました。
―― 小島秀仁選手を最終ラインで起用しました。
新潟は長身の選手が少ないので、(小島)秀仁なら十分に守れると思いました。交代直後は少しゲームに入れない時間帯がありましたが、時間の経過とともに少しずつ安定感を取り戻してくれたと思います。
―― 手応えの大きな試合だったのでは?
大分戦の結果は、我々に大きなショックを与えました。選手たちが自信を失っていると感じたので、限られた時間の中で対話する時間を多く作りました。今日の試合について「強い精神力を持って戦わなければならない」と話したのですが、それを選手全員が最後まで見せてくれたと思います。