2025.01.12
レポート
島田 亮 代表取締役 鈴木 健仁 GM 挨拶
島田 亮 代表取締役
おはようございます。お忙しいところ我々のクラブハウスにお集まりいただきましてありがとうございます。まずは御礼申し上げます。ご紹介いただきました、ジェフユナイテッドの島田と申します。よくご存知の方もいらっしゃると思いますのであまり細かくは申し上げませんが、島田です。よろしくお願いします。
今年の活動方針というのは、まず昨シーズンもJ1昇格を目指して戦ってまいりましたが、残念ながらシーズ7位で目標達成ならずというシーズンを送りまして、そこに関しては、クラブ全体、すべての人間が悔しい思いをしておりました。日ごろから応援していただいているスポンサー、サポーターの皆さん、行政の皆さん含めて、ご期待に応えられなかったことを本当に申し訳なく思っております。まずはお詫びと言いますか、その気持ちを表させていただければと思っております。
順番が後先になってしまいましたが、いま申し上げたとおり、いつも本当に熱い応援、ご支援をいただいておりますサポーターの皆さま、スポンサー各社、パートナー企業の各社の皆さま、支えていただいている自治体、地元の関連団体、あるいは地元の住民の方々、そして行政の方々、それ以外にも多くの関係されている方々にこの場をお借りして、あらためて御礼申し上げたいと思います。本当にありがとうございます。
そして今年、2025年がスタートしたわけですが、新しく入ったメンバーものちほど紹介させていただきます。今年も我々はJ1昇格を目標としてやってまいります。もちろん将来的な大きな目標は当然ありますけれども、まず今シーズンとしてはJ1昇格を是が非でも、何としてでも達成するという気持ちで、私の隣におります鈴木(健仁GM)、監督や選手みんなで、もちろんクラブに携わる他のさまざまな従業員も含めて、それを目指してやってまいりたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
方針についてはそんなにコロコロと変わるわけではないのですけれども、チームの編成とか、そういう話はGM、戦術的な話は監督に任せて。あまり私が言っても説得力がないので、そこは任せようと思っていますけれども、常々言っているクラブの大方針といたしましては、これも皆さんよくご存じだと思いますけれども、私どものクラブは地域に支えていただいてここまで来たということもありますので、やはり“地域に根差したクラブ”、これを合言葉に今年もやってまいりたいと思います。またもう一つ、私がずっとここで常々言ってまいりましたけれども、選手の育成をして成長させて強くなっていくという大方針で、今年も引き続きやってまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いします。
我々のクラブは、大きな予算で活動をしているわけではないので、どちらかと言うと常にチャレンジャーとして、いろんなことにチャレンジしながら、ステークホルダーの方々を味方につけて、力にして、そしてみんなで一緒になってやってパワーに変えてやっていきますので、今年もさまざまなチャレンジをしていきたいと思っております。
実は昨年から今年にかけてというところで言いますと、昨シーズンは残念ながらチームの成績は昇格とならなかったのですが、いろんな取り組みをしていく中で、昨年この席(会見の場)で私は「平均入場者数1万人」というのを、若干ハードルが高いかなと思っても掲げさせていただいたのですけれども、おかげさまで昨シーズン、平均入場者数が10,431人と、1万人をクリアさせていただきました。その数字だけでも素晴らしいと思うのですけれども、それだけでなくて、それによっていろんな効果がありました。
それに付随したさまざまなお客さまが、グッズを買ってくださったり、クラブハウスに来て練習を見てくださったり。そういう有形無形の財産というかパワーをいただきましたし、それによってやはりスポンサーさまなどにも応援していただけるような土壌がすごくできてきて。新しいスポンサー企業さまであるとか、既存の企業さまでも増額していただいたりしました。企業として、経営としても、1万人を突破したことによってだいぶ新しいステージに入ったかなと思っております。(このあとの質疑応答で)そういう質問も出てくると思いますが、編成などにもけっこう影響しているというのも、正直なところあります。
私どもはJR東日本と古河電工という2つの大きな企業に支えてもらっています。もちろんJR東日本さまにもずっと支えていただいていますが、特に古河電工さまですね、昨今の我々の活動を見て、わりとけっこう思い切った形でスポンサード、バックアップを昨年から今年にかけてしていただけたものですから、そういうものもあって、編成にも生かしていけているかなと思っています。
そういうスポンサーの方々、他の企業さまにもものすごく支援を受けています。昨今のいろんな物の経費等を鑑みて、スポンサー料の若干プラスというのも営業スタッフがやらせてもらっているのですけれども、それにも応えていただいたり、「チームを強くするためなら協力しようじゃないか」と言っていただけるスポンサーさまもいっぱいいらっしゃいます。そのおかげも本当にあります。そういうスポンサー各社の皆さまの熱い熱い気持ちにも今年はなんとか応えていきたいと思って、さまざまなチャレンジをしてまいります。
もう少し、クラブがやる取り組みのことにふれさせていただきます。
リリースさせてもらっていますけれども、今シーズンは国立競技場で(ホームゲームを)1試合開催させていただくことを決めました。我々は市原・千葉が地元ということで、ここでやっていこうとずっと思ってフクアリでやってきました。お客さまもおかげさまで増えてきたといういのもあるのですけれども、まだまだもっともっと千葉を満員にしていきたいという気持ちがあります。そのためには、もっと多くの皆さんにジェフのサッカーを観ていただきたいという気持ちで、国立開催を決めました。
いろんなことを突っ込まれるかもしれないですが、とても魅力的なサッカーを現場はしてくれると思っていますので、これを千葉だけのものにしていくのはもったいないなと僕は思っていまして。これをぜひ日本のど真ん中の国立でお披露目させていただいて、多くの方に観ていただいて、それを観た人たちが「もっと観たい」「千葉に行ってみよう」ということが、地元の千葉のためにも、市原のためにもなると思って、国立の開催を決定させていただきました。
もちろん試合だけじゃなくて、いろいろなスポンサー企業さま、あるいは自治体、周辺の企業を含めて、要は千葉、市原の魅力をアピールする場にしていきたいと考えていますので、ぜひ(メディアの皆さまには)そこも書いていただけると嬉しいと思っています。
あと取り組みの一つとして、今シーズンから「思いやりシート」となるものを始めさせていただきます。これは、いろんな思いで始めます。鉄道会社の優先席にならっている感じもあるのですが、我々は本当にいろんな方に応援してもらいたい。ちょっと言葉が過ぎるかもしれませんけれども、ご高齢の方や子どもたち、あるいはお体の不自由な方とか、いろんな方に応援してもらいという気持ちからですね。スタジアムがそういう方々が来にくいところにしてはいけないという思いがあって、どんな方でも来ていただいて、応援してもらいという気持ちから「思いやりシート」を導入させていただきました。
もちろん、朝早く起きて、順番に並んで良い席を確保するサポーターの方もいらっしゃると思うのですけれども、そういう方々が来たときには、思いやりの精神で「ここ座ったらどうですか?」と声をかけていただいて、あったかい気持ちで応援できるような雰囲気が作れたらなと思っています。
スタジアムも階段状になっていますので、足の不自由な方も座りやすいところにそういう席を用意させてもらっています。それがもしかすると観戦に良い席で、「ここが一番良いんだ」と思って取りたい席なのかもしれませんけれど、ぜひそういう席をお体の不自由な方などにお譲りいただくという、そういう気持ちを持っていただければ、嬉しいなと思っています。
その続きで申し上げるのはあれですが、やっぱりかなりお客さまが入ることによって、我々のスタジアムの中でも席の取り合いなどが起こっています。そこも同じジェフを応援する仲間という気持ちを持って、フェアプレーでお願いしたいなと思っております。よくゴール裏のホットスポットみたいなところは「立って応援しなきゃダメだ」とか、「声出して」というようなことを言います。それはそれですごく嬉しいし力になるのですけれども、逆にそうやって本当に血眼になって応援している人の横で、お孫さん連れのおばあちゃんがちょこんと座って、歌も分からず手拍子だけで観ているみたいな、そんな微笑ましい光景もジェフならではかなと思っています。こんなことを言うと、またいろいろ言われちゃうのかなと思いますし、世界のサッカーではもしかしたら一般的じゃないのかもしれませんけれど、世界に一つくらいそんなクラブがあってもいいかなという思いでやっていますので、そんなスタジアムの光景を夢見て、今年も頑張っていきたいと思います。
そんなことを言うと「だから弱いんだ」みたいに言われてしまいますが、そういうのも基本的に我々は“勝つためにやっている”と。そういう雰囲気で愛されるクラブだからこそ、強くなれると思っていますので。それによって、そのチームの雰囲気を評価してくれて選手を送り出してくれる指導者がいたり、「ここでやりたい」と思ってくれる選手がいたりしていることも事実だと思っています。
我々はいろんなアプローチの仕方がありますけど、そういうアプローチをして強くなって勝つと。こういう話をされるとよく誤解されるのですけれども、基本、最終的には“勝つためにやっている”というところは強調しておきたいなと思っています。
ちょっと長めに話しちゃいましたが……。GMや監督はいろんなところで取材されますけれども、私はあまり取材されないので、こういう場で思っていることをいっぱい言いたくなっちゃうのでお話ししました。今年もよろしくお願いいたします。
鈴木 健仁 GM
あけましておめでとうございます。今シーズンもゼネラルマネージャーを務めさせていただきます、鈴木健仁です。今シーズンも目標達成できるようにチーム、クラブ一丸となって戦っていきたいと思っております。1年間よろしくお願いいたします。
このあと質疑応答でチーム編成等お話させていただければと思います。よろしくお願いします。このあと質疑応答でチーム編成等お話させていただければと思います。よろしくお願いします。
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