小林 慶行 監督 質疑応答
―― 見木友哉選手が抜けましたが、本当に良い補強ができたと思います。昨シーズンからの戦い方がベースになると思いますが、あらためてそこの戦い方、今シーズンの戦い方というところをまず教えてください。
戦い方に関して、僕が(監督を)継続する以上は、大きなところで変更はありません。もちろん相手も対策してきますし、そんな簡単なリーグじゃないのは分かっています。その中で、“どう自分たちのサッカーを磨いていくか”というところになると思います。そのための新加入選手ですし、彼らのクオリティーや、彼らがもたらすグループとしてのコンビネーションであるとか、そういう部分の向上がチームにとってのプラスαになるかなと。ただそこが一番のメインではなくて、やはり土台のところがどれだけ強固なのかというのは間違いなく一番必要な部分。トレーニングではひたすらその土台をより強固に大きくしてく作業をずっと続ける、そういう信念を持ってやっていこうという風に思っています。
―― 監督は「一体感」、「当たり前のことを当たり前に」という2点を大事にされていますが、今シーズン選手たちに求めたいものはどんな部分でしょうか。
まさにおっしゃっていただいたように、「一体感」、「当たり前のことを当たり前にやる」というところは、僕が監督をやる以上はずっと続いていくことです。それプラス何かというところで今シーズンにおいては、その目標に対する「本気」、「覚悟」というところを、自分たちのテーマとして掲げています。
―― 技術的、戦術的な部分の積み上げが当然必要ですが、たとえばプレーオフみたいな大一番で持っている力を出し切る、もしかしたら持っていること以上のものを出すというタフさや精神的な部分のたくましさみたいなものは、どう求めているのでしょうか。
それは、1日1日のトレーニングでしか積み上がらないものだと思っています。
―― 今日(1月13日)、今シーズン初めての練習公開日で、多くのサポーターの皆さんが練習見学に来てくださいました。それを見て感じたことや、思いを教えていただけますでしょうか。
すごく嬉しかったです。自分たちに興味を持っていただけるというのはすごく大事だと思いますし、皆さんが少なからず去年のシーズンより期待してくれているんだなというのは、すごく感じたところです。
先ほども言ったんですけれども、やっぱり自分たちがリーグでこの目標を達成するためには、本当に現場の力だけじゃなくて、1万3千~5千を超えるサポーターが来てくれたおかげで、選手たちが躍動することができたというのは、去年のシーズンの最後のほうで間違いなく自分たちが体感したことなので。クラブに関わる、ジェフを愛する人たち、ジェフに興味を持っていただける人たちの力を集結して、この厳しいリーグ戦に臨んでいきたいなと思っております。
そういった中で、あれだけ多くのサポーターが初日のトレーニングに足を運んでくださったこと、すごく感謝しています。
―― ちなみに監督は何か声をかけられたりとか、印象に残っている言葉はありますか。
皆さんには「J1に連れて行ってください」「期待しています」と言っていただけたので、僕のほうからは「皆さんの力がなければ絶対に成し遂げられません。だから一緒に行きましょう。一緒に戦ってください」というような話をさせてもらいました。
―― 勉強熱心な小林監督のことなので、このオフにもいろいろなことを考えたりとか、勉強されたのではないかと思います。感じたことや、それを受けて今年やっていきたいという思いがあれば、何か教えていただけますか。
勉強熱心かどうか分からないですけれど、もちろんサッカーのことは好きですし、サッカーのことをずっと考えています。もちろん、去年のプレーオフに負けたあとから、次の、今季に向けてどういった形で進んでいくかというところは、ずっと頭の中でぐるぐるとしていました。
その中で、何か自分自身のヒントになればいいなというところで海外に行きましたけれど、行ったから何か、見たから何かというところではなく、世界の最先端でどんなトレーニングをしているか、生でゲームを観戦することで、自分自身がどんなことを感じるかということを体感したかっただけというところなので。じゃあその見たチームのトレーニングや、戦術的な部分を取り入れるかどうかっていうのは、やっぱり自分たちのベースの部分のトレーニグをしっかり積み上げたあとに、今季加わってくれた選手たちも含めて、自分たちにとって何がベストなのかを探していかなければいけません。
そういった中でもしそういうチャンスがあれば、自分が今回オフの期間中にそういったことをした意味や力が発揮されるかなというところになるとは思います。
―― 昨日、今日と、かなり強度のある練習をされたと聞きました。選手たちの様子を見て、監督としてあらためて感じたことはありましたでしょうか。
強度のあるトレーニングをやったとは僕自身は思っていなくて、もしそれが選手から出ているとしたら、ちょっと寂しいなと思っています。
昨日が初日だったんですけれど、そこでまず走りました。オフ期間中どれだけの準備をして、どれだけの思いを持ってこのシーズンにかけてきたんだというところも含めて、フィジカルコーチのほうでここ数年続けていることなので、そこ(選手たちの準備)との比較も含めて初日にやっています。
そのデータを見たときに、みんながオフシーズン少なからず、前の年、その前の年よりも良い準備をしてきてくれたというのはデータとして出ているので、そういった部分ではすごく嬉しかったです。ただ、自分たちの目標を考えたときにはそれが当たり前と思います。自分たちの目標は、そういった「当たり前のレベルを当たり前に引き上げていきましょう」、「そこにトライしていきましょう」、「そういう挑戦をしていきましょう」というようなことをずっとしているので。それを僕が喜んでいいのか分からないですけど。「もっと高いレベルを求めないと、目標なんか達成できないんじゃないの?」と言われてしまえばその通りなんですけれども、でも、やっぱり良い顔で集まって来てくれて、意気込みみたいなものを感じたそのデータという部分は、すごく嬉しかったです。
―― 監督自身を見ても、1年前とは別人のように感じます。監督としての自信みたいなものは、1年前と比較して今どういう風にお持ちでしょうか。
自信なのかどうか分からないです。去年で言えば、何も根拠のない自信がありました。それが1回ぶっ壊されて……前半戦で言えば、自分自身地獄を見たと思っています。自分自身が今ここにいることすらなかった、もうギリギリのところまで行ったので。そういったところからスタッフの力を借りて、選手たちの頑張りによって、そしてさらにサポーターの皆さんの生み出す雰囲気のおかげで、何とか今ここに立てている、チャンスをいただいているという風に思っています。
となれば、やっぱりこのチャンスを自分自身思い切って挑戦していきたいなという気持ちも強いですし、1年経験させてもらったことによって、自分の中で「こういったときにはこうしたほうがいいのかな」というような、解決策じゃないですけど、いくつかのものは自分の中で蓄積されたので、もしかしたらそういったところなのかなと思います。
第1部
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トークセッション (動画)→┗細江克弥氏×鈴木健仁GM監督
┗細江克弥氏×小林慶行監督
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